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『先生の"ごきげん思考"で、授業はうまくいく!』を読んで

Di-spoでごきげん授業を主宰する辻秀一先生の著書。

学校の授業でどのように生徒たちと向き合っていくか?というのを主眼に語られているが、これはクラブチーム、子育てなど、いかに子どもたちと向き合っていくか?そのためのヒントがたくさん綴られている。

何より、定期的に行っているDi-spoでの勉強会の振り返りができたという意味でも僕にとっては有意義であった。大切なことは繰り返していくことで身になっていく。今回の読書経験もその1つである。


「何を、どんな心でやるのか」

人の生きる上で大切なことは、「何を、どんな心でやるのか」という2つです。”何を”するかだけでなく、”どんな心で”やるのかというのは、あらゆる行動の質を決める重要なことなのです。(P.5より引用)

根性論には限界があり、スキルを磨くことは大切だが、そういった努力をパフォーマンスに結びつけるにはごきげんでいることが大切。


この世に"イヤな雨"は存在しない

そもそも”イヤな雨”は降っていますか?他の誰かからしたら、その雨は”恵みの雨”かもしれません。本来は雨そのものに意味などないのに、自分の都合やおかえれている状況で、イヤな雨にも恵みの雨にもしてしまうのが人間です。(P.49より引用)

誰しも思い当たるだろう、気乗りしないときは色々と理由をつけてやらなかったり、回避しようとしたり…。そういう特性が人間にはあるよ、ということを理解するだけで日々の心持ちは変わる。それだけでも大きな一歩だ。


ノンフローであることに気づく

「ノンフローになるのがいけません」あるいは「できるだけノンフローな状態に傾かないようにしましょう」ということではありません、ただ、ノンフローな状態であるときに、ノンフローであると気づくことが大切なのです。(P.56より引用)

無理してごきげんである必要はなくて(というかそれは本当のごきげんではない)、心の状態はいい時も悪い時もあって、悪い状態に陥った時に今自分がどういう状態にあるかいち早く気づく。それが大切。その気づきが行動の見直しや切り替えるきっかけとなる。

*補足:フロー=ごきげんな状態、ノンフロー=不機嫌な状態。心は白か黒かで決めつけるものはないので常にフローもしくはノンフローの両極であるとは限らない。


好きを大切にする

”好き”を考えることは、フローを生み出す脳として極めて重要です。でも今の社会では、この"好き"という考えが大切にされているとはいえません。
 まず、学校がそうです。「算数が好き」と思っていても、テストの点数がよくないと評価されませんし、「体育が好き」といっても走るのが遅ければ通知表には反映されません。
 そんな環境で育つうちに、好きという感情よりも「できること」「得意なこと」のほうが評価されるので、それを重視するのが正しいというような思考がつくられていきます。(P.73より引用)

得意かどうかでなく、自分の好きな事を見つけ取り組むほうが間違いなく楽しい。得意だからという理由で取り組むとどこかで壁にぶつかる。もちろん、楽しんでいても、好きでやっていることでも壁にはぶつかる。ただ、壁にぶつかった際に創意工夫も楽しんで乗り越えていくか、気持ちが折れてしまうのか?そう言った部分で得意だからやるか?好きだからやるかで随分と違ってくると思っている。

幸か不幸か、僕は自分のやりたい事を大切にしてきたので、その辺は比較的恵まれていると思っている。ただ、好きでないものに向き合わなければならない時に全くやる気が出てこないので難儀する。この辺はバランス感覚や色々なスキルを身につけることなど、好きな事を大切にしつつ、どんな状況でも対応できるよういろんな能力は磨いておいて損はないように思う。


最後に

辻先生の話から印象的な部分を引用させていただきつつ、僕の経験や思うことを述べてみた。僕は無自覚にやってきた事を辻先生は見事に言語化して、多くの人が理解できるように多くの著書で述べられている。スポーツや競技に取り組まずとも、日々の学校生活や仕事を楽しんで取り組むためのヒントがたくさんあると思うのでぜひ読んでみてほしい。


【今後の予定】
6/20(日)ジュニアトレイルランニングスクール〜逗子のローカルトレイルを走ろう〜
7/25(日) 赤ちゃんから聞ける小さな小さな音楽会(第1部)と子どもも大人も一緒に学べる音楽会(第2部)

8/28(土) Duo Espoir 20周年記念リサイタル
9/26(日)第6回NAGANO Jr TRAILRUN in 富士見高原
10/10(日)トレイルシンポジウム2021

10/17(日)第13回TOKYO Jr TRAILRUN兼-U15ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/7(日)逗子トレイル駅伝2021兼U-12ジュニアトレイルランチャンピオンシップ

「RUNNING ZUSHI」
逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。
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2021-05-12 07.45.23のコピー


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