自己肯定感を上げる「100点」の設定方法
コミュニケーションデザインにおいて、周りの人を知ることと同じくらい、自分のことを知るのも大切だ、というお話はしましたね。
ですが、この「自分を知ること」が、自己肯定感が低い人には難しいんですよね。
というのも、自分のことを正しく捉えられていないことがほとんどだからです。
そのままだと自分を正しく捉えられなくなる。
なので、まずは自己肯定感をあげましょう、という話でした。
前回は、自分を卑下しなくて済む魔法のキーワードをお伝えしましたね。
今日は、さらに具体的に、自己肯定感を上げる100点の設定についてお伝えします。
本当の100点は、スタートする瞬間の自分の実力を全部発揮しきること
自己肯定感の低い人は、「100点」がどこにあるのかがあいまいなままスタートしていることが多いです。
そして、評価は全てが終わってからするものだ、とも思っています。
ですが、実際はそうではありません。
本当に欲しいものは、着手する前に大体イメージがついているはずなのです。
ところが、それをはっきりさせないまま、スタートさせてしまう。
そして、ゴール設定がないので、永延に「より良くしなければ」のループにハマり込んでしまいます。
なので、ここで試して欲しいのが、
「スタートした時点での自分の実力を全力発揮できたら100点である」
という設定です。
精一杯、自分が知りうる限りのできることをしたなら100点でいい
その時に自分ができること、それを精一杯できたのであれば、それを自分の中で100点にしてみてください。
きっと、やり終えてから「足りないのでは?」とか、「これがあればよりよかった」という話をもらうこともあるかもしれませんが、それはスタート時点では知らなかった、わからなかったことです。
それは、評価には入れません。そこは評価ではなく、次のチャレンジ領域なんです。
今回の成果物で修正できるのであれば、次のチャレンジとしてそれを満たすものを作ればいい。
今回はチャレンジできなくとも、次回以降のチャンスではきちんと活かせばいい。
そうやって、まずは精一杯取り組めた自分に100点。そして、それ以上のものができたのであれば120点でも200点でもあげて欲しいのです。
応用が効かないのは「応用の効かせ方を知らない」だけ
と、ここまで伝えると「いや、自分は応用ができなかったからダメなんだ。言われなくとも応用できるようにならなければ」ということを感じる人もいるかもしれません。
でも、これも覚えておいて欲しいのです。
応用がその時にできなかったのであれば、それは、応用の効かせ方を知らなかっただけ。
応用は、基礎の繰り返しで気づいた領域を用いることです。それができるのは、基本的な部分がしっかりできて、より広い視野を持てるようになった時です。
それは、基礎をマスターするよりもずっと難しいこと。応用の効かせ方を知るためには、基本がきちんとできるようになってからの話です。
応用ができないと嘆くよりは、今できることを精一杯できる自分、そして他にもチャレンジできることがあると気づける自分をきちんと褒めてあげて欲しいのです。
本当に必要なことは、質問すること
知らないことは、できなくて当たり前です。
そして、知らない自分が本当にすべきことは、知っている人にやり方を質問することです。
仕事を依頼してきた上司でもいいでしょうし、それが得意な同僚でもいいかもしれません。
あるいは、仕事のできる部下に思い切って聞いて見るのもいいでしょう。
「この仕事、うまくいかないんですが、どうすればいいのでしょうか?」
「ここの部分のブラッシュアップがうまくいかないんだけど、どうすればいいのかな?」
うまく聞けるようになると、それだけ仕事の幅が広がります。そうしてできるようになったら、さらに自分の仕事のレベルが上がり、自分の凄さがどんどん理解できるようになるでしょう。
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