何を学んでもらうかではなくて、自分がそこでどうあるかが大事なのかもしれない。
火曜から昨日まで、高校一年生のお仕事体験の受け入れを行いました(会社でもなく個人事業なのですが)。ただ、知り合いの先生に言われて「もちろん」と快諾しました。
自分にできることは何かなと思った時に、いろんな人に会ってもらうことだろうと考え、様々なところに連れ回すことにしました。
・新事務所の改装(僕の友人らと一緒に作業)
・いちょうカレッジセミナー参加
生涯学習にまつわるセミナー。僕はファシリテーターとして参加しています。今回は小学校や小学校区単位での取り組みを2つお聞きしました。
・高校生向けワークショップの内容検討
タバコに関する条例策定のため、市民との意見交換会を行います。高校生との一緒にワークショップをするので、その内容を一緒に検討。
・寺町(商店街)に関するミーティング参加
商店街の空き家をどうするかを関係者と相談。
・いーーーともランチ会参加
主婦のチャレンジを応援する「ココスキ」というグループと共催で実施しているイベント。ランチを食べながら色々なお話しを聞きました。
・ミーツザ福祉実行委員会参加
障害のある方と一緒にどんなイベントになればみんなが楽しめるかということを考えています。毎回40名ほどのメンバーが参加。
などなど。3日間でいろんな分野の大人たちに会ってもらいました。
僕は、たくさんの方の前で講演しようが、1人に向かってお話ししようが、その熱量はできるだけ同じじゃないといけないと思っています。なので、2日目には、1時間本気でずーっと話をしました。
最後に「感想は?」と聞いたら「話しは長かったけど、稼ぐということはお金を得ることだけじゃないと思った。人とのつながりも稼ぎなのかも」と言ってくれました。ほんのすこしでも、なにか刺さるところがあったのかもしれないなあ。
僕がこういうことをするのには、理由があります。
もう5年ほど前の話ですが、大学もそろそろ卒業かという頃、愛知にあるとある会社を訪問しました。その頃は「ソーシャルビジネスなるもの」に関心を持ちはじめて、いろいろと情報を検索していた頃。
たまたま愛知に行く機会があったので、調べていたところ出てきたのが「ワッツビジョン」という瀬戸物やタイルをつくっている小さな会社でした。
「明日か明後日、訪問させていただけますか」。そんな不躾なメールに、あさってなら大丈夫ですよとあっさり返してくれた横井社長。
訪問させていただいたときに、どんな話しをしたのかはあまり覚えてません。でも、朝9時から昼の2時までお話しをさせていただいたことだけは鮮明に記憶に残っています。
僕の人生における大きな体験の一つでした。このとき、いろんなものさしから抜け出して、ただ自分としてそこにあるということができるんだということを感動したように思います。
自分であり続けることが結果として誰かの学びになり、活力になるんだ。そんなことを体感させていただいた出来事でした。
今も学びの場の設計に関わることがありますが、ここで得た根本的な思想は大切にしています。
何を学んでもらうかというねらいも重要。でもそれ以上に僕は、自分を信じて相手を信じて、自分であり続けるということが重要なのだろうと思っています。だから、きっと違いをどう活かし合うかということも、そこからはじまっていくのだと思います。対話は、そこからしか生まれないかもしれないから。
尼崎ENGAWA化計画
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