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行動特性も極めれば強みとなる

先日、所属先の会社の事業部内で、ストレングスファインダーによる相互理解のセッションを1日かけて実施しました。改めて、人それぞれの資質・得意とする行動特性には違いがあることを感じた次第です。

本コラムでも時々取り上げる「ストレングスファインダー(ギャラップ社)」は、34の資質を手掛かりに個人の強み・弱みを発見し、能力開発やチームビルディングに活かすものです。ここで言う資質とは「思考、感情、行動のクセ」のことです。34種類の各資質に優劣や貴賎はありません。

資質に向き合う上で重要になってくるのは、大きく次の2点でしょう。
・自分に備わっている資質が何かを把握する
・備わっている資質をうまく使い込んで強みとし活用する

知人の紹介で、「神さまはすぐやる人が大好き。」(赤塚智高氏著)という書籍を読んでみました。著者はご自身のことを「直観を信じる人」「3秒ですぐやる人」などと説明されています。

「すぐやる人の人生は100%変わる」という主張の通り、思い立ったことをすぐに実行する、その結果うまくいかなかったことも学びとするということを、「スピードファースト」でひたすら実践し、人生やあらゆる物事を好転させていったことがありありと描かれていて、とても感銘を受けました。

勝手な想像なのですが、著者の方はおそらく34資質の中でも「活発性」資質が高い方なのではないかと推察します。「活発性」が高い人は、物事を始める・着手する行動の速さ、何かを始めたがる高いエネルギーを持ち合わせている人です。ギャラップ社のレポートによると、以下のように説明されています。

~~「活発性」の資質が高い人は、アイデアを実行に移すことにより結果をもたらします。単に話すだけではなく、いますぐ実行することを望みます。~~

同書からは、この行動特性を活かすための工夫やマイルールを設定した上で、それらを徹底的に活用して人脈や仕事の縁をつなげていったことが感じられます。そして、自分に苦手なことはそれが得意な人に引き取ってもらい、実業家として成功していった軌跡が見て取れます。ひとつの行動特性も、それを活用し続けて極めることができれば、大いなる強みとして自分の力にできるものなのだろうと、改めて思いました。

「すぐやる」という行動で同じように真似するのは難しい人もいることでしょう。例えば、「慎重さ」や「規律性」といった資質が高く「活発性」が低い人は、意識して自分の行動を変えようとしても上記と全く同じようにはいかないかもしれません。そうであれば、「慎重さ」や「規律性」を意識的に活用し続けて極めることで、上記とはまた違った、その人なりの強みを活かしたやり方で、よい結果を得ていくこともできることでしょう。

専門的な知識や技能がもとになる強みは、すぐに身に着けたり発揮したりしようと思っても、もとになるものが手元になければ始めるのは簡単ではありません。しかし、行動であれば、変えたいと思ったときから変えることも可能です。自分が好きで得意な行動を把握し、それを最大限活かす行動習慣を人一倍極めていくことで、強みとするのもよいのではないでしょうか。

<まとめ>
行動特性も極めれば、それ自体が強みとなる。


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