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後藤達也さんの記事

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2022年4月に日経新聞を退職されフリーランスになった後藤達也さんのnoteをまとめています。冷静客観的で誠実な切り口が参考になるとtwitter,YouTube,Noteでも人…
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2022年6月の記事一覧

6億回からの学び

6億回からの学び

日本経済新聞社にいた2020/5/1に始めたTwitterアカウント(https://twitter.com/goto_nikkei)。あす2022/6/30をもって運用を終え、鍵をかけます。今後は個人で始めた新アカウント(https://twitter.com/goto_finance)や、このnoteなどで発信していきます。

累計のインプレッション(表示数)は6億5700万回。あくまで表示数

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【よくわかる】日本のインフレ 値上げの実態は?今後どうなる?

【よくわかる】日本のインフレ 値上げの実態は?今後どうなる?

5月の消費者物価指数(CPI)が6/24に発表されました。まずはTwitterでの速報画像です

生鮮食品を除くベースで前年同月比2.1%の上昇。4月と同じ伸び率ですが、過去20年でみて、ほとんどなかったインフレになっています。中身をみてみましょう。

大きい分類では光熱・水道が目を引きます。原油をはじめエネルギー価格が急騰した影響が出ています。穀物などの高騰で食品も大きく上昇しています。さらに細

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【速報】パウエル議会証言

【速報】パウエル議会証言

パウエルFRB議長が22日の上院での議会証言のまとめです。先週のFOMC後の記者会見での発言に沿ったものが中心で、市場にサプライズを与える発言はありませんでした。ただ、米経済は「非常に強い」とする一方で、景気後退の可能性を問われると「可能性はある」と発言したことが話題となりました。今後もこうした注目イベントはnote記事を何度も上書きする形で、速報していこうと思います。

▼ 議会証言のYouTu

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そもそも経済#3「黒田日銀」

そもそも経済#3「黒田日銀」

円安加速や値上げラッシュで、日銀への国民の関心が急に高まってきました。先日、黒田総裁が「家計は値上げを許容している」と発言し、批判が殺到。撤回に追い込まれました。また、世界の利上げラッシュに孤立するように日銀は金融緩和を続けています。最近の話題のポイントをザックリまとめます。

6/20(月)、けさの日本経済新聞・朝刊1面に世論調査(6/17-19調査)が載りました(https://www.nik

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【速報・解説】日銀、金融緩和を維持

【速報・解説】日銀、金融緩和を維持

◆現状維持日銀は17日、金融政策の現状維持を決めました。注目されたイールドカーブ・コントロールは従来通り、10年債金利は0.25%を上限に「0%程度」となるよう誘導します。0.25%で無制限に10年物国債を購入する「指値オペ」も継続し、これまで同様、原則として連日実施します。

◆「為替」注視公表文終盤、「金融・為替市場の動向やそのわが国経済・物価への影響を、十分注視する必要がある」というくだりで

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きょう日銀会合 市場で緩和修正の思惑(2022/6/17)

きょう日銀会合 市場で緩和修正の思惑(2022/6/17)

きょう6/17(金) 正午ごろ、日銀が金融政策決定会合の結果を公表します。金融緩和は現状維持の見方が優勢ですが、昨晩のスイスのサプライズ利上げなどで市場ではにわかに緩和修正観測も広がっています。決定会合の論点を直前整理します。

まずはスケジュールと主なポイントです

キーワードは「YCC(イールドカーブ・コントロール)」です。前にも説明しましたが、キホンを改めて振り返ります。

「YCC」は日銀

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【FOMCまとめ】0.75%利上げ & 株価急反発

【FOMCまとめ】0.75%利上げ & 株価急反発

金融市場の注目が集まったFOMC。ポイントを取り急ぎまとめました。このあと、YouTubeの作業にいったん移りますが、のちほど、このnote記事も補強したりブラッシュアップしたりします。初の試みなので、ご感想や改善点などコメントいただければ幸いです。合格点なら「いいね」くださると励みになります。

利上げは通常、0.25%です。5月FOMCは0.50%の「一段とばし」となりましたが、今回は0.75

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【速報】パウエルFRB議長会見

【速報】パウエルFRB議長会見

日本時間AM3:30~のパウエルFRB議長の記者会見の速報です。AM4:30すぎにいったん更新を終えました(落ち着いてから、細かく改善・補強します)。発言は話した順番ではなく、内容によって整理しています。このあと、別途「FOMCまとめ」記事を立ち上げ、そちらも更新していきます。AM3:00の発表内容はこちらに→https://note.com/goto_finance/n/nbb9914af817

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【速報】FOMC

【速報】FOMC

6月FOMCの速報です。更新はひとまず終えました(あとで細かい修正をします)。このあとAM3:30~パウエル会見。noteで別の記事(下記リンク)を立ち上げ、数分おきに上書きしていきます。
https://note.com/goto_finance/n/nbb24cde4260b

声明のポイント・0.75%利上げ 政策金利は「1.50~1.75%」に
・継続的な利上げ(ongoing incre

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日銀、苦肉の金利誘導

きょうの話は日本の国債市場のかなりマニアックな話です。債券先物が乱高下し、国債市場や日銀ウオッチャーの間ではかなり大きな騒動になっていますが、いまのところ、為替や株式といった他市場に影響は及んでいません。また説明がかなり細かくなりますので、ご関心のある方だけご覧ください。

まず金融政策の基本的なところをザックリと確認です。日銀のいまの金融緩和は10年物国債を0%程度に誘導するというものです。「0

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あすFOMC ポイントは?(2022/6/15)

あすFOMC ポイントは?(2022/6/15)

日本時間あす6/16(木)未明に米金融政策を決めるFOMCの結果が発表されます。注目ポイントをまとめます。

上記の通りです。私は早起きして、速報&解説対応します。要点は2枚目のスライド。WSJなどの米メディア報道で0.75%の大幅利上げが予見されています。実際にそうなれば21世紀で初めての大幅利上げとなります。それだけインフレが急激に進んでいるということです。

注目はその後の利上げペースです。

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米国株 連日の急落 金利は急騰

米国株 連日の急落 金利は急騰

今週も米国株は急落してスタートしました。ナスダックは4.7%安で、この3日間の合計の下落率は10%を超えました。S&P500は年明けの高値から20%以上下落するベアー・マーケット(弱気相場)に。金利も異例の急騰。米景気、世界経済への不安が急激に強まっています。

まず株価1枚目は1日の動き、2枚目は年明けからの動きです

5月下旬には底入れムードも広がりましたが、先週金曜のCPI(消費者物価指数)

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CPIショック 米国株また大幅安(2022/6/11)

CPIショック 米国株また大幅安(2022/6/11)

CPIが市場予想を上回り、「インフレはピークアウトに向かう」との事前の期待を裏付けることができませんでした。米利上げ観測は一段と強まり、米国株は急落しました。いろんなグラフで状況を確認していきます。

まず株価NY時間8:30にCPIが発表され、大幅安でスタート。大きく戻す場面も少なく、結局この日の安値圏で取引を終えました。

昨年末比のチャート。この1-2週間は米国株に底入れムードもありましたが

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【速報】米CPI(インフレ)

【速報】米CPI(インフレ)

株式市場が大注目の5月の米CPI(消費者物価指数)が発表されました。まず概要は下記の通り。このnote記事を数分おきに上書きし、22:00時点でいったん形になりました(この後も市場反応など多少修正します)。初めての試みなので、課題や成果もいろいろありそうです。ご覧の上、コメントなどいただければ幸いです。

市場予想に反して、総合が8.6%と4月から上昇率が加速。「インフレはピークアウトする」との見

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