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【速報】パウエル議会証言

パウエルFRB議長が22日の上院での議会証言のまとめです。先週のFOMC後の記者会見での発言に沿ったものが中心で、市場にサプライズを与える発言はありませんでした。ただ、米経済は「非常に強い」とする一方で、景気後退の可能性を問われると「可能性はある」と発言したことが話題となりました。今後もこうした注目イベントはnote記事を何度も上書きする形で、速報していこうと思います。

▼ 議会証言のYouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fwUsW6tlTMI

◆ 発言速報

【冒頭発言】(おおむね先週のFOMCでの発言)
・私たちは高インフレがもたらす苦難を理解している。
インフレを引き下げることに強くコミットしており、迅速に動いている
・物価安定を回復するために必要な手段と決意がある
・強い労働市場を維持するにはインフレを抑えることが不可欠だ
・供給制約は予想以上に大きく、長引き、インフレ圧力は幅広いモノ・サービスに及んでいる
・私たちは政策対応してきたし、これからも続けていく
今後数カ月、インフレ率が下がっていくという証拠を探していく
・我々は継続的な利上げが適切だとみているが、そのペースは今後のデータと経済の見通しに左右される
・不確実な環境のなかで金融政策を運営するには、経済がしばしば予期せぬ形で変化することを認識せねばならない
・インフレはさらなるサプライズが待ち受けている可能性
がある
・米経済は非常に強く、金融引き締めに対応できる状況だ

【このあと議員との質疑】

(最初の質問はエリザベス・ウォーレン上院議員。利上げが需要を弱める経路について)
A 3つの経路で経済に影響。金利が上がると需要が減り、需要と供給がよりよいバランスになる。2つ目は(株安など)資産価格が穏やかになり、支出に影響。3つ目は為替レート。金利が上がればドル高が進みやすい

Q インフレが急速に進んでおり、FRBは政策運営に失敗したのではないか
A すでに利上げが織り込まれている。我々は中立金利に近い水準まで利上げを加速する必要がある。さらにどの程度進むべきか、検討することもできる。インフレに対処するため、政策手段を精力的に活用している

Q 政策運営がテイラールールなどから外れている
A Fedはリアルタイムで政策を実際に決めていくうえで、そうしたルールを明示的に使ったことはない。パンデミック時も、ルール上道時期出される大幅なマイナス金利にはしなかった。

Q (エネルギー要因も含め)インフレを制御できなければ、非難される
A 対処できる側面に焦点を当てている。需要への対応がまずできることだ

Q リセッション(景気後退)に陥る可能性はあるか?
A 私たちが意図しているものではないが、可能性はある


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