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新入社員にかける言葉

新入社員にかける言葉にお悩みではありませんか?

私自身、4月からは同じ部屋の新入社員と接する場面が多かったので、私なりに、健康管理の視点もくわえて「新入社員に何か声をかけるとしたら」をテーマに記事をお届けします。

社会人になってからしばらく経つと、自分の発する言葉の重みが変わってきます。言葉を選びながらコミュニケーションをとれるようになったのもこれまでの経験によるものでしょう。


☕️ 安心して働けると思える場所にする


私がまず新入社員に求めるのは、新しい場所で安心して働く経験を積むことです。「早く覚えて」なんて絶対に言わず、「すぐに覚えられなくても大丈夫。何回でも聞いてください。」と言うように心がけています。なぜなら、聞きづらくなることは結果的に大きなミスや隠し事につながることがあるからです。

聞いて理解したと思ったのに、やってみたら全然できない。そんなことも数多く経験しました。もし何度も聞かれて苦痛に感じているのであれば、聞く時のタイミングや聞き方も含めて指導しておきたいものです。

「聞くのは2回まで」とか言うスタッフはいませんか? 同じ仕事、同じ職場で数年以上働いていれば覚えていて当然です。

そういう先輩は、自分が一番でありたいのか、集中力を削がれたくないのか、、何かしらの感情を持っているのかもしれません。自分が教えたことで失敗されるのがイヤという場合もあるでしょう。

すぐに仕事を覚えようと張り切るのはとても良いことですが「またできなかった・・もうイヤだ」という落ち込みを防ぐことも、新入社員の成長にとって大切です。

もともと実力のある人が、自分の出来なさに心を打ち砕かれ、自信喪失や不安を抱く。とてももったいないですね。実力や長所を発揮してもらったほうが職場としても助かりますし、なんといっても職場の雰囲気が良くなります。

⚡️ どんな場所にでもいる厳しめの先輩


指導者が口頭で大まかな流れを伝えたつもりでも、初めて見る人にとっては難しい場合があります。仕事に慣れてくると忘れがちですが。

それから、言い方がきつい、言葉がそっけない指導者はどこの職場にもいて、自信があるからこその配慮のなさが目立つことがあります。

そのような指導者は家庭や職場でそのような言葉や態度で育てられてきた可能性があるため、教えてもらう側は淡々とこなしましょう。感情を少し横に置いて、淡々とやり過ごすことも貴重な能力だと思うのです。

ただ、自分がイヤだと思う気持ちは犠牲にせず、何か別のところでご褒美をあげるようにしましょう。自己犠牲は長く続きませんし、心ばかりか体にも良くありません。

また、新人さんの場合、突然の電話当番や来客の対応、上司からの声かけなど注意力が散漫になる出来事が多いです。そのため、注意機能が思った以上に消耗し、疲れてしまう要因になるのではないでしょうか。

仕事の性質にもよるでしょうが「自分でもできる」「これからも頑張れそう」という思いを大切にしてもらいたいと思います。

📍 必要以上に元気に振る舞っていないか観察する


「体調はどう?」そんな声掛けも時にはしてみます。

パッっと見では体力がありそうに見えても、よくよく聞いてみると「家では何も出来ないぐらいグッタリしている」というケースがあります。体の疲れと気疲れのダブルパンチを受けているのです。

もし聴けそうなら、普段の様子をさりげなく尋ねてみるのも良いかもしれません。食事も食べずに寝てしまっていないか、夜更かししていないか、はたまた無理して勉強していないか、等。

繰り返しますが、慣れない仕事と通勤は思ったよりもエネルギーを消費するのです。平日も休日もグッタリしているようなら、食事と睡眠を見直すことから始めてもらいます。

新しい仕事に就いたときは、新鮮なことやかっこいい先輩にも囲まれて気分的には「頑張っているし楽しい」と思うこともあるでしょう。ただ、いろいろなアンテナを張っているがためにバックグラウンドアプリが動いている、そう考えたらその気疲れに納得がいくはずです。

「学生時代と同じ生活しているし、まだ大丈夫」と自分を過大評価して、落とし穴にはまらないよう、周りからサポートしたいものです。どんな質問をすればいいのか心配な方はこちらのような心理学の本を参考にするのも良いでしょう。

😴 休養とは


セルフケアに心がけてもらう

新しい環境になってから3か月ぐらいになると悪い意味での慣れが出てきます。慣れてくると、体力があるうちはつい「これぐらいは大丈夫」とか「少し我慢して」無理をすることが出てきます。

誰しも頑張っている自分を認められたい気持ちを持っているものです。その感情は尊重しましょう。周りの目を気にするタイプの性格だとより一層頑張れてしまいます。ただ、無理をすると、かえって能率が落ちることもありますね。

たとえば1時間パソコンに集中したら5分休む、パソコン以外の作業を挟む、きのうの睡眠時間が短かったら今日は早めに寝る。自分が休む条件や習慣も意識的に作ることが大切です。

休養もトレーニングです。大切なのはこまめに自分を振り返ること。リラックスしたり、自分を見つめたりする時間を1日の中で必ず作るのです。ボーッとする時間は意外と大切。

実感を込めて言うと、年とともに無理がきかなくなります。突然、帯状疱疹になったり突発性難聴になったり。はたまたギックリ腰になったり。そんな方もたくさんお見かけしてきました。

慢性的に疲れていると感覚が麻痺して、疲れている自分を自覚できないなんてこともあります。疲れている自分が標準になってしまうのですね。

睡眠を何より大切にしてもらう

帰ってから自分の時間、あるいは自由時間を大切にするあまり睡眠を削る方もいらっしゃいます。最近、とくに問題だなと感じるのは寝る前の動画視聴です。

脳には色々な機能があって、機能回復をはかっているのが睡眠です。疲れた脳を糸で例えると、睡眠によってぐちゃぐちゃになった糸を解きほぐす、そんなイメージです。

睡眠を軽視せず、ある程度時間を決めて強制的に寝ることが大切。休日、ゴロゴロして過ごすのも気力の回復に良いと思います。

ただ、「休養」となると、家でゴロゴロする以外に何か英気を養う活動も必要となります。例えば自分の好きなことや没頭できることですね。趣味と言うほどのことでなくても、仕事以外の何か気持ちのよりどころがあるといいです。

🍵 さいごに

「すぐに覚えられなくても大丈夫」「体調はどう?」など、新入社員にかける言葉をご紹介してきました。新入社員に声をかけて気遣っているようで、実は自分の気づきになっていることも多いです。

教える立場の方も疲れが出てきていないでしょうか?セクハラやパワハラという言葉にも過敏になってきた時代で、気を遣う場面もしばしばあることでしょう。この記事を読んでくださった方は、自分自身もぜひ大切にしてください。

ちょうど6〜9月頃は梅雨や暑さで体調を崩しやすい時期でもあります。積極的にコミュニケーションをとって、仕事は大変でも楽しく働ける職場を作りたいですね!


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