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【本紹介】 2024年8月発売の気になる哲学書や本106冊紹介!!

2024年8月に発売される書籍で
読む予定のものを集めた。

下記の目次の中で気になる本を
見つける参考にして下さい。

2024年4月2024年5月2024年6月2024年7月


読んだ本の気づきや感想の
一言メモは下の「ふじむらの読書部屋」で
垂れ流していきます。


それでは
8月の本を一気に紹介します!!


※★は読了・購入済みのやつです。


8/1

1.「腹黒い」近現代史

著者:渡辺 惣樹  福井 義高

東大教授には書けない!幕末維新から大恐慌までの70年――英・米・ソ連のズル賢さに、翻弄された日本。第一次大戦で“運命”が大きく変わった!

「五大国」の一つに祭り上げられ、警戒・敵視された悲劇。

★2.大学生に衝撃と感動を与えた「カントの道徳」講義録

著者:夏目研一

今まで受けてきた道徳の授業との違いに衝撃を受けてばかりでした……。
これは著者の「カント道徳」の講義を受けた大学生の感想です。

著者は、『致知』二〇二三年九月号に登場した、公立・私立大学元非常勤講師の夏目研一氏。「道徳」に対して疑問を持っていた大学生たちが涙するほど、その価値観を一変させたカントの道徳論を、柔らかい口調で易しく解説。「なぜ噓をついてはいけないのか?」「なぜ人の命を奪ってはいけないのか?」といった大学生からの率直な疑問に対し、カント道徳が説く新たな考え方を用いて真正面から答えを導き出します。

その結果、学生たちは、上記のような問いに対し、自身の中に明確な答えを持つことができるようになったといいます。本書の特徴は、カント道徳を机上の空論に終わらせず、自らの実践や人間学の学びなどの実体験を通して解説がなされている点。稲盛和夫氏や大谷翔平選手の具体的事例も交えながら、カントの教えをより深く、分かりやすく紐解きます。本書を読むことで、人生で出会う様々な問題に対する明確な判断の軸ができることでしょう。約三百七十頁、二十年に及ぶカント研究の集大成とも言える渾身の一冊。哲学に初めて触れる人のみならず、西洋哲学に精通する人にもおすすめです

★3.STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 感性・慣習・流行はいかに生まれるか?

著者:デーヴィッド・マークス (著), 黒木 章人 (翻訳)

なぜ「センスのいい人」が得をするのか?
この世界の隠された〈力学〉を解き明かす。

ひとは自分の〈立ち位置〉を気に掛ける。本書は私たちの文化的生態系を解明し、その「呪縛」から解放してくれる。――栗野宏文(ユナイテッドアローズ上級顧問)

新聞、雑誌で大絶賛された傑作ノンフィクション『AMETORA――日本がアメリカンスタイルを救った物語』著者が描き出す「文化の謎」「ニューヨーク・タイムズ」「ウォール・ストリート・ジャーナル」賞賛!本書は文化を理解するための―― そして文化を変える術を学ぶためのマニュアルである。

かつてビートルズの〈マッシュルームカット〉と呼ばれた長く、だらしない髪型は各世代から反発を招き、社会を分断するほどの騒動を全世界に巻き起こした。しかし現在では受け入れられ、むしろクラシカルな髪型となっている。トレンドは一部の過激な行動から始まり、反発を生むが、徐々に許容され、ついには一般化する。人はなぜ集団で特定の習慣を好み、やがて別の流行に移行するのだろうか。なぜあるものが 「クール」になるのか? スタイルの革新はいかにして生まれるのか?われわれの文化に起こる絶え間ない変化のメカニズムを、本書は〈ステイタス〉――社会のなかでの各個人の重要度を示す非公式な指標――を希求するプロセスとして説明する。本書で解き明かしていくステイタスと文化の原則は、捉えがたいものとされてきたセンスや真正性、アイデンティティ、階級、サブカルチャー、アート、ファッション、流行、スタイル、リバイバルといった概念や現象を明確にし、われわれを取り巻く世界を分析する際に極めて役に立つ。

歴史的事例と数々の分野の学問の叡智を統合する文化の普遍理論書。

★4.芸術と宇宙技芸

著者:ユク・ホイ (著), 伊勢 康平 (翻訳)

最新技術が世界を便利なだけのものとしていくハイデガーの言う「哲学の終わり」のなかで、新しい始まりを見いだすにはどうしたら良いのだろう? ユク・ホイはアートに着目し、西洋と中国の芸術から芸術形式を取りだし、新たな技術の思考を見いだそうとする。東浩紀氏推薦!

★5-6.日本史の現在5 近現代

著者:鈴木 淳 (編集), 山口 輝臣 (編集), 沼尻 晃伸 (編集)

歴史は、新史料の発見や研究の進展に応じて、つねに書き改められていく。本シリーズ「日本史の現在」では、そうした日本史における研究状況を、第一線で活躍する研究者たちが、わかりやすく解説。近現代史研究の「現在」がわかる、全6巻のシリーズの第5巻。

★7.心理ネットワークアプローチ入門: 行動科学者と社会科学者のためのガイド

著者:アデラ=マリア・イスヴォラヌ (編集), サシャ・エプスカンプ (編集),

ネットワーク科学の理論と方法論を心理学に導入した革新的なアプローチ。豊富な図表と練習問題から丁寧に学べる、唯一無二の入門書。

臨床領域で誕生した心理ネットワークアプローチは、心理学全体を大きく刺激している。本書では、心理ネットワークアプローチの理論と方法論を、Rコードの実例や数式も交えてゼロから学ぶことができる。質問紙調査などで得た横断データの分析から、時系列データ分析などの発展的分析に至るまで、革新的な応用研究への扉を開く一冊。

8.穀物祭: 詩と批評

著者:田中直 (著)

「失血した月が/ 白魚を咥え/ 日の扉をひらいたのだろうか/坂のむこうの/ まぶしい闇の奥から/ かすかな声が聞こえたが/ あれは誰の名を呼んだのだろう」 (「 翡 翠」)静謐な抒情を湛えた詩篇と文学史的な視点からの古典和歌論・現代詩論を収める詩文集。

★9.増補版 精神科臨床とは何か: 「私」のゆくえ

著者:内海 健 (著)

臨床のいとなみこそ、「人間」をめぐる最先端の現場である

精神とはいったい何か。主体や体験はいかにして生成されるのか。精神科臨床の奥義を求め、自己の起源、病理の構造をダイナミックに解きほどく。大いなる転換の時期における人間のあり方を緻密かつ明晰な洞察をもって映し出す快著。

★10.うたたねの地図 百年の夏休み

著者:岡野 大嗣

“どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する”

これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。

さまざまな場所をテーマに、

短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。さまざまな場所と出合いなおすことで、短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながらうたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。

8/2

★11.ダリ作品集

著者:松田健児 (監修), 長尾天 (著), 東海林洋 (著), 町田つかさ (著)

「奇想天外な画家」から離れ、約120点の作品を、スペイン、パリ、アメリカと、ダリが身を置いた時代や環境から見つめ、改めて、20世紀美術史におけるダリの画業の位置づけを試みた大判作品集。ダリ芸術の意外な側面や「ローカル性」にもスポットを当てる。

★12.隈研吾 オノマトペ 建築 接地性

著者:隈 研吾 (著)

建築をいかに接地させるか――
つんつん、ぐるぐる、ぱらぱら・・・オノマトペはモノの状態やモノとモノとの関係を表すコトバ。世界を舞台に活躍する建築家・隈研吾が、オノマトペを駆使して目指すものは何か? それは象徴的な素材の選び方・使い方にとどまらず、建築と大地、建築と身体、さらには人と世界との関係を接地させること

具体的には13のオノマトペをもとに、自身が携わった56の建築を分類し、紹介・解説しています。オノマトペを設計手法に取り入れることで、モダンとポストモダンを超えた、またAIなどの最新テクノロジーをも超えた、建築があるべき方向を指し示します。

13.仕組み化がすべて "最強企業"で学んだチームで成果を出すためのマネジメントの本質

著者:岩田圭弘 (著)

営業利益率55%超。売上高1兆円未満でありながら、日本の時価総額ランキングで第5位のキーエンス。日本企業が軒並み衰退をする中、なぜキーエンスだけが高成長を遂げるのか?それが徹底した「仕組み化」にある。キーエンスはあくまで属人的ではない「仕組み」によって、企業としての成長を遂げてきたのだ。

圧倒的な組織の成長を実現する「キーエンスの仕組み化」とは何なのか?
同社で10年近くもの間、活躍した著者が、その方法論を伝授する。

14.科学者・技術者として活躍しよう 技術者倫理事例集第3集

著者:電気学会倫理委員会 (編集)

事故・災害、ビジネス倫理、研究不正など、幅広く学べる事例集!

本事例集では、技術者倫理の基礎を学ぶことを目的に学際的な観点から技術者倫理・倫理学に触れ、技術者の役割に言及し、加えて、事故・災害、ビジネス倫理、研究不正など幅広く事例を掲載する。本書の主題は『科学者・技術者として活躍しよう』である。各々が専門性を高め、技術を研鑽し、高い倫理観をもって社会的責任を全うしてほしいとの願いを込めている。本事例集が、組織と科学・技術に関わる人々の技術者倫理の深い理解の一助となることを願って已まない。

★15.「発問」のデザイン 子どもの主体性を育む発想と技術

著者:宗實 直樹 (著)

子どもたちが主体的な学びを実現するための発問づくりの考え方と技術とは?発問の基礎基本からその分類と組織化の方法、「良い発問」の条件から見方・考え方を育てる発問のつくり方、子どもの思考を揺さぶる発問から授業展開まで。発問づくりの秘訣を凝縮した1冊です。

16.主体的・対話的で深く、理科学習指導要領を読む-「科学」と「科学的」から考える、人間なればの「理科」の学習

著書:新保 修 (著)

理科学習指導要領を、これまでの歴史的経緯や令和の日本型学校教育、今日のAIの飛躍的な進歩も考慮し、自分なりに主体的・対話的で深く読んだのが本書である。

理論編ではこれからの理科教育の在り方を、「科学」とは「科学的」とは何かという視点を大事に議論し、実践編ではそれを基に13単元の内容を具体的に検討、最後の綜合編では以上から、人間なればの「創造的な学び」の実現を目指す、これからの学びの在り方を提案する。

★17.裂け目に世界をひらく: 「共生」を問う 東大リベラルアーツ講義

著書:東京大学東アジア藝文書院 (編集)

希望を見出すための倫理的な出発点を探る――人類社会、地球環境に様々な危機が差し迫る現代の「共生」は、「すべての存在が豊かに生きるための哲学」によって実現しうる。東京大学東アジア藝文書院が、新たなリベラルアーツの実践のために言葉と思索の力で問いかける12の連続講義。

18.論語講義

著書:渋沢栄一 (著)

渋沢栄一は、幕末期に徳川慶喜に仕え、フランスに渡り、帰国後近代日本の発展・確立に多大な功績を残した巨人である。彼は幼少期より生涯にわたり「論語」を愛読し、その学問を人生に活かし、その精神を経営の理念とした。「論語」の内容を具体的に語るべく、交わりのあった西郷・大久保等、維新前後の英傑をはじめ、多くの歴史上の人物・事件を活写・品評し、また自身の体験に基づいて時代・社会の諸相を論断しているのは、本書の一大特色であり、興趣尽きないものがある。渋沢とその時代を彷彿とさせ、百年後の今日でも傾聴に値する。巻末に孔子年譜、人名索引を付した渋沢論語の決定版

19.知的戦闘力を高める 独学の技法

著書:山口周 (著)

いかに費用対効果の高い武器を手に入れ、実戦で使いこなすか、「戦略」「インプット」「構造化」「ストック」の4ステップから体系化する。

この先必要なのは、現行のシステムを批判的に考えられる力であり、4つのモジュールから体系化された最強の知的生産システムを公開。この世をしたたかに生き抜くための、最強の知的生産術。

◎「武器になる教養書」11ジャンル99冊ブックガイド付き

20.中小企業を成長に導く スモールM&A戦略

著書:栗山 茂也 (著)

生成AIの登場に象徴されるように、技術の進歩が目まぐるしい今日、既存のビジネスモデルに固執してばかりでは成長は見込めない――。そう考え、多くの企業が事業拡大や経営リスクの分散を目的として新たな事業創出に取り組んでいます。

しかし、新規事業をゼロから立ち上げ、新たな収益の柱へと育てることは簡単ではありません。特に中小企業では資金や人材、ノウハウが不足しがちで、新規事業を開始した中小企業へのアンケート(2016年・中小企業庁実施)によると、新規事業展開に成功していると回答した企業は3割ほどにとどまっているのが実情です。そこで本書の著者が目を付けたのが、小規模の企業・事業を選び、成長を見据えたM&Aを繰り返すことで、事業拡大のスピードアップと経営リスクの分散を実現する「スモールM&A戦略」です。

30歳の時に現在の前身となる会社を起こした著者は、不動産業を中心に事業を展開しながら、5年前から本格的に「スモールM&A戦略」による事業買収に取り組み始めました。現在では不動産業のほかにリフォーム、地盤調査、地盤改良工事、自動車販売、レンタカー、飲食事業と多岐にわたる事業を展開し、わずか数年でグループ全体の売上を5倍、人員を10倍以上に拡大させました。

著者は、既存の事業基盤を一括で取得できることがスモールM&Aの一番のメリットであると言います。既に確立されたビジネスモデルや経験豊富な人材、好立地の店舗、行政の許認可など、どれもゼロから得ようとすれば膨大な時間やコストがかかりますが、この戦略であればそれを短縮でき、効率的な事業拡大が可能であるとも述べています。

本書では、スモールM&A戦略のメリットや、適正な買収価格の見極め方、銀行からの資金調達方法、さらに買収後のマネジメントなどのノウハウについて網羅的に解説しています。中小企業経営者や起業志望者にとって、事業拡大や起業のヒントとなる一冊です。

21.食べ物でたどる世界史

著者:トム・スタンデージ (著), 新井崇嗣 (翻訳)

14カ国で刊行。世界的ベストセラー!
「食べ物」で読み解くと、
「世界史」はこんなに面白い!

米、小麦、トウモロコシ、ジャガイモ…身近な食べ物と人類の関係を、古代から現代までたどれば、世界史の大きなストーリーが見えてくる!

古代文明の成立、ローマの覇権、大航海時代、産業革命、アメリカ独立、冷戦、ウクライナとロシアの対立、中国・インドの台頭──。古代から現代までの、これら歴史に残る出来事に共通するのは、「食べ物」がカギとなる役割を果たしたこと!食べ物が人類の運命と世界史に、想像をはるかに超える絶大な影響を及ぼしてきたさまを、通史的に描く。

英「エコノミスト」誌副編集長にして、作家・ジャーナリストとしても活躍する著者による、面白くてためになる一冊。「フィナンシャル・タイムズ」紙、「ワシントン・ポスト」紙等、各紙誌絶賛!


8/5

22.主成分分析と因子分析: 特異値分解を出発点として

著者:足立 浩平 (著), 山本 倫生 (著)

本書では、特異値分解を出発点として、第1章で、本書で必要となる行列代数の知見を記した後、第2章で主成分分析を論じる。因子分析を行列分解による方法と潜在変数に基づく方法に二分して、前者を第3章で、後者を第4章で解説する。そして、第5章で、行列分解による因子分析の解と主成分分析の解を数理的に比較する。因子分析・主成分分析の解の解釈は負荷行列の回転によって促されるが、第6章では、回転の諸方法の定式化とアルゴリズムを論じ、第7章では、多くの負荷量が0になる解を求めるスパース推定を解説し、それと回転との関係を論じる。

本書は、21世紀になってから提案された行列分解による因子分析の解の性質、因子分析の解と主成分分析の解の間に成り立つ不等式、ほとんどの回転法の反復計算に使える点で汎用性のある勾配射影法の詳細、について説明する唯一の和書となる。

主成分分析と因子分析は、ともに、次元縮約という目的で同じデータに適用できるポピュラーな多変量解析法であるが、本書のタイトルが示すように、両者をほぼ対等の割合で扱うことは、本書の特徴である。また、それ自身が単独の多変量解析法と見なせる回転法の数理を詳述し、単純構造の達成という目的を回転と共有するスパース推定を扱うことも本書の特徴である。

23.「未来」を発明したサル: 記憶と予測の人類史

著者:トーマス・スーデンドルフ (著), ジョナサン・レッドショウ (著), アダム・ブリー (著), & 1 その他

太古の昔、サルとヒトとを分けた最大のファクター。それは未来を予測する「先見性」だ――先史時代の遺跡の研究からカラスやイルカの知性との比較まで、豊富な事例と丹念な実証で人類を地球の覇者へと導いた力の秘密を解き明かす、傑作ポピュラー・サイエンス

★24.心理尺度構成の方法:基礎から実践まで

著者:小塩 真司 (編集)

心理学の研究のみならず、教育や臨床現場、マーケティングなどで活用される心理尺度の構成方法について、その基礎から実践において検討すべきポイントを丁寧に解説する。 心理尺度は、決まりきった手続きを一通り行えば作成できるものではなく、留意すべき点は多いが、論文や書籍でそうした部分が具体的にまとめられることは少ない。 本書では、そうした細かな点にまで配慮した解説がなされる。心理尺度に関わるすべての人にとって、必携・必読の書である。

25.Googleビジネスプロフィールですごい集客力を手に入れる

著者:永山 卓也 (著)

「Googleビジネスプロフィール」は、Google検索やGoogle マップ、大げさに言えばインターネットの世界に、お店で一番大きい看板を作成できる無料サービスです。来店に至るまでのお客様のさまざまな不安を払拭し、来店意欲や購買意欲を高め、さらにはファン化にまでつなげる優れもの。Googleビジネスプロフィールの活用によって 、すでに知名度のあるお店はもちろん、規模の小さなお店でも、来店数や売上が5倍、10倍なんてことも十分にありえる話なのです。 いまや大多数の人が、「Googleマップ」で行くお店を決めています。 実践的なノウハウや具体的な事例とともに、「Googleビジネスプロフィール」の活用法をわかりやすくお伝えします。

26.[新版]日本人の歴史哲学 ~なぜ彼らは立ち上がったのか~

著者:岩田 温 (著)

登録者数18万人超の人気ユーチューバー、保守論壇常連の政治学者――。今40歳の岩田温氏が早稲田大学在学中の21歳の時に刊行したデビュー論文集がついに蘇る。戦後の繁栄の裏で溶解しつつある日本人の精神をどう守り、後世に引き継ぐか――。一学徒の、愛国と憂国の情がほとばしる著者の原点、20年ぶり新装復刊!。


8/6

27.高校野球と人権

著者:中村 計 (著), 松坂 典洋 (著)

日本人に愛される「高校野球」から日本人が苦手な「人権」を考える

甲子園から「丸刈り」が消える日――
なぜ髪型を統一するのか
なぜ体罰はなくならないのか
なぜ自分の意見を言えないのか

そのキーワードは「人権」だった

人権の世紀と言われる今、どこまでが許され、どこまでが許されないのか
高校野球で多くのヒット作を持つ中村計氏が、元球児の弁護士に聞いた
日本人に愛される「高校野球」から日本人が苦手な「人権」を考える

28.金正恩の「決断」を読み解く;変わる北朝鮮と東アジアへの衝撃

著者:鄭 旭湜 (著), 福田 恵介 (翻訳)

北朝鮮の政治状況から目が離せない。その一方で、表面的にニュースを見ていても、不可解な点が多くある。2019年の歴史的な南北首脳会談と米朝首脳会談の際、朝鮮戦争の終戦宣言、制裁緩和、そして韓米合同軍事訓練の中断、北朝鮮の非核化等々の政治的前進が実現するかもしれない期待が高まり、ひいては日朝国交樹立となるかもという期待まで出ていた。これらすべてが破綻して以降、いまの北朝鮮について、本書の著者は「これまで体験したことのない、まったく新しい北朝鮮になっている」と主張する。金正恩の政治判断はどのようなもので、どう変わったのか。仲介者もおらず、対話チャンネルも閉鎖してしまった中で、それにも関わらず、最悪のシナリオを避けるためにできることはあるのか、また、いま必要なことは何か、を考える。頻繁に北朝鮮に通い、現地の最先端・深奥をつかむコラムで定評のある訳者の解説を付け、より理解を深めたい。「北朝鮮の核武装が後戻りできないレベルに到達し、朝鮮半島の非核化が事実上不可能になっただけに、非核化を核心的な目標としてきた北朝鮮政策も変えるべきだ…(中略)…しかし今回、再検討すべき対象は、目に見える核問題よりはるかに広くかつ深い。北朝鮮の変化は国防分野だけでなく、経済や対南関係、外交など国家戦略全般にわたって生じてくるためだ。」(本文より)

29.プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿 2025年度版

著者:「日本のホテル・旅館100選」の本編集委員会 (編集)

全国の旅行業者の投票によって選定する日本のホテル・旅館選びの決定版!

各旅行業者が「もてなし」「料理」「施設」「企画」についてそれぞれ5段階で評価。これらの総合点が高い順に選出されたのが、「総合100選」。これとは別に、部門ごとのポイントを集計し、「もてなし100選」「料理100選」「施設100選」「企画100選」を選出している。選考審査委員が選んだ小規模な日本の宿も掲載。


8/7

30.AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する

著者:岡本裕一朗 (著)

性愛、家族愛、推しへの愛……言語哲学のプロが徹底解剖! この愛の言葉を、AIは理解できるのか?

古くから、それはきっと人類が誕生したころから、“愛”という概念、感情は存在している。抽象的で捉えられないその感情は、言葉なくして表せられない。そうしたヒトの感情を、「AIという存在は理解できない」「人の仕事がAIに奪われているとは言いつつも、感情を伴う仕事は奪われることはない」と人々は言う。しかしそれは、真実だろうか――?そこで本書では、さまざまなフィクションにおける「愛にまつわる言葉」を紹介。その言葉の意味や、性愛・友愛・家族愛・推しへの愛などの、人が持つ“愛”について、AIは理解できるのか、そもそも言葉を理解できるとは、愛を理解できるとはどういうことなのかなどを、言語哲学の視点から解説・検討する。

31.徹底読解『判断力批判』第五分冊

著者:中山 元 (著)

人間の知性の働きと理性の働きを媒介する判断力という独特な能力について考察する『判断力批判』。この最難関とも言える思想書を、カントのこれまでの概念、思想を踏まえ、段落ごとに詳細に読み解くシリーズがついに完結です。この第五分冊では「第一序論」と呼ばれるものを取り上げ、序文との比較で、『判断力批判』執筆のプロセスでにおいて、カントの思想がどのように変化し、どう改良がくわえられていったかについて解説する。

32.障害をもつ人の「自立」と人権: 学びと就労のために

著者:小林 繁 (著)

著者が長年、障害をもつ人の学習文化支援に携わることによって実感した、社会とのつながりの重要性。本書ではその「つながり」を地域における就労として、就労の中で学び、学びながら働き続けることによって、互いの営みが活性していくと主張する。さらにその営みによって、地域の中での「自立」が真に可能になり、障害をもつ人の生活の質(QOL)と人権が担保されると考える。上記のような主張をもとに、障害をもつ人の人権と自立を支えるための概念、日本・世界における就労の実践を紹介。


33-34.世界を変えた100の小説[上]-[下]

著者:コリン・ソルター (著), 角 敦子 (翻訳)

文学史上の金字塔、ファンタジー、SF、ミステリ、現代のベストセラーまで、世界の文化・芸術・思想に大きな影響を与えた代表的な100人の作家とその最も重要と考えられる小説作品を集め、書影や関連図版とともに紹介する。紫式部『源氏物語』、カフカの『変身』、クリスティー『そして誰もいなくなった』ほか、古典から、大作、発禁本まで現代の私たちの世界や意識に直結する傑作小説を厳選ガイド。

35.悪意の見える化とリスク・マネジメント: 不正の芽を摘むテクノロジーと組織運営の改善

著者:八田 進二 (著, 監修), 小宮 信夫 (著, 監修)

犯罪、不正・不祥事、迷惑行為、ハラスメント、テロ…生活の場や組織内外など、社会のあらゆる場に存在する「悪意」!多様な「悪意」を科学とテクノロジーで「見える化」し、トラブルを未然に防ぐ!!

◆多様化・巧妙化する「悪意」を社会科学・心理学から科学し、リスクに備える!
◆デジタル技術などのテクノロジーを駆使して「悪意」を可視化・検出し、防止する!
◆不正の芽を摘む組織やシステムづくり、人的資本についても詳解!


8/8

36.努力は仕組み化できる 自分も・他人も「やるべきこと」が無理なく続く努力の行動経済学

著者:山根 承子 (著)

息を吸うように始められ、気づけば習慣になっている。
「努力できる」を根性論ではなく科学的に考えよう。
「今度こそ、頑張ろう!」と決意したはずなのに、
気づいたら忘れてしまっていた…
そんなことはありませんか?

実は努力は、行動経済学や心理学の観点から捉え直すことで、才能や性格に関係なく、仕組み化することができます。

・英語などの勉強で成果を出したい ・資格を取得したい
・子どもに勉強をさせたい     ・部下を頑張らせたい
・ダイエット・運動を頑張りたい  ・健康的な食事を続けたい
・5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底したい
・夏休みの宿題を計画的に終わらせたい

……このような悩みに効果を発揮する1冊です。

37.現代写真とは何だろう

著者:後藤 繁雄 (著)

「これが写真なの?」「どうしてこれがアートなの?」
写真を re-think する!
あたらしい写真表現を読み解くための新・写真論

「真実」を「写しとる」と書いて「写真」。しかし、テクノロジーの進化により精巧なAI画像が氾濫し、これまでの「写真」の位置づけが流動化している。もはや既存の知識や古い思考では、「現代写真」をとらえられない。写真にしかできないことを理解しない限り、コンテンポラリーアートとしての写真の魅力を語ることはできないだろう。だが、それはいったい何なのか──。90年代以降、国内外で写真展をプロデュースしてきた著者が、W・エグルストン、N・ゴールディン、ホンマタカシ、杉本博司、W・ティルマンスなど現代写真の疾走者へのインタビューを交えながら、最先端の写真表現を読み解く待望の新・写真論。

40.ヨーロッパ近世史

著者:岩井 淳 (著)

教科書に描かれないもう一つのヨーロッパ
宗教改革からフランス革命にいたる時代は、
なぜ中世でもなければ近代でもないのか。
宗教、経済、帝国、戦争という4つの観点からその実像に迫る

ヨーロッパ史において「近世」とはいかなる時代か。宗教改革からフランス革命にかけてのこの時期は、ときに「近代」の準備段階とみなされ、ときに「長い中世」の一部とされてきた。だが近年、複合国家論などが提唱されるなかで、中世とも近代とも異なる独自の時代として近世を位置づける動きが広がっている。では、その独自性とは何か。近世を多様な地域が複雑に絡み合う歴史的空間と捉え、人やモノのグローバルな移動に注目することで、これまで教科書などでは十分に語られてこなかったその複雑なうねりをダイナミックに描き出す。

41.拷問と処刑の西洋史

著者:浜本 隆志 (著)

啓蒙主義と人権思想を生んだヨーロッパの「光」の歴史の裏には、数多の人間を血祭りに上げてきた、陰惨たる「闇」の系譜があった! 火刑、斬首、車裂き……親指詰め、ハシゴ吊るし、「スペインのブーツ」……王殺しや異端審問、魔女裁判を通して発明された拷問と処刑のシステムを、社会の秩序回復と体制強化のための非人間的な権力装置として読む、異色にして出色の文化史。

42.哲学の問い

著者:青山 拓央 (著)

問いを育て、思考をひらく
哲学入門

「世界は物質だけでできているという考えは、科学的だと言えるのか」
「犯罪者は、非難の対象ではなく治療の対象として扱われるべきか」
「何かが本当に存在しているとは、いったいどういう意味なのか」……。
哲学をすることの中心には、世界の隙間に目を向けて、自分自身の頭と言葉で問いを育てていくことがある。バラエティ豊かな24の問いを通じて、〈哲学をするとはどのようなことか〉を読者が一気につかみ取るための、生きた哲学の入門書。

43.「社会」の底には何があるか 底の抜けた国で〈私〉を生きるために

著者:菊谷 和宏 (著)

『「社会」の誕生』(2011年)、『「社会」のない国、日本』(2015年)に続く講談社選書メチエ「社会三部作」、完結。前著以降の約10年、日本は幾度も自然災害をこうむり、実質賃金が上がらぬまま円高から円安に移行し、物価高に苦しめられている。それに呼応して、さまざまなレベルで分断や分離が進行しているように見える。そして、著者もこの期間に人生の苦難を経験し、三部作の構想をいかに完結させるか、完結させられるかを考え続けた。
「日本ではフィクションつまり作り話が増殖し、蔓延し、しまいには事実や現実に取って代わってしまった。庶民の実態とはかけ離れた「好況」、「経済成長」、科学的事実を無視あるいは隠蔽した「安全・安心」、違法な証拠隠滅さえ厭わず明らかな嘘を押し通す国政の運営等々。あげくの果てには荒唐無稽な陰謀論の不気味な浸透……」――そんな現状認識から始める著者は、こう断じる。「今日ついに我々は、ばらばらになり、互いに共に生きられなくなっている。強者・弱者、マジョリティ・マイノリティの話だけではない。人が人として、個人が個人として生きられなくなっている。人々は分断され、「互いに同じ人間同士」であると思えなくなっている」。それが証拠に、コロナ禍で叫ばれた「ソーシャル・ディスタンス」に、この国の人々はいとも容易に適応したではないか。では、「社会」が存在しないとは、「社会」が存在しないところで生きるとは何を意味しているのか。――この根本的な問いに答えるために、著者は「社会」を成り立たせる最も根底にあるものを問うことを決意した。前2著での議論を簡潔に振り返り、その末に到達する結論とは? 誰もが考えるべき問いを静かな感動とともに伝える完結篇にふさわしい名著。

44.仕事

著者:今村 仁司 (著)

南太平洋のマエンゲ族の一日当たりの平均労働時間は四時間だという。古代ギリシアにおいて多忙は倫理的悪であり、中世の修道士にとって労働とは神から課された罰であった。しかし近代になると、労働の価値に大逆転が生じる。「労働の尊厳」が高らかに謳われ、経済のみならず政治・文化を含むありとあらゆる活動が労働化する、完全な意味での労働社会が人類史上初めて誕生する。この逆転はいかにして、なぜ起こったのか。古代から中世を経て近代にいたる労働観の変遷をコンパクトに描き出し、現在の労働中心主義は決して当たり前のものでもなければ、長い歴史に裏打ちされたものでもないことをあざやかに浮かび上がらせる。人は生産労働なしに生きることはできない。しかし労働に従事するかぎり人間は自由になることはない。この相克を超えて、本当の意味で「労働から解放」されることは可能なのか――。

労働の価値が再び大転換しつつある今こそ必読の労働論!
かつて多忙は悪であり、余暇こそが自由人の本性にふさわしいとされた。しかし、近代においては資本主義も社会主義も等しく「労働はすばらしい」、「労働は人間を成長させる」と労働の尊厳を謳う。労働が近代を創造したのであり、労働なしに近代は理解できない。そして、あらゆる人間が精神的にも物質的にも「労働する」社会、当事者が精神的・物質的活動を「労働」として表象する社会は、すなわちあらゆる人間が「奴隷となる」社会である。もし古代人が近代社会を見たら、最悪の社会の到来と仰天するだろう。

非西欧社会、古代、中世の労働観の変遷を踏まえたうえで、ベンジャミン・フランクリンやウェーバー、サン=シモン、コント、マルクス、アレント、ヴェイユなど主要な労働思想を参照しながら、近代的労働観の成立過程を明瞭簡潔に描き出し、我々が当然のものと刷り込まれてきた労働中心主義を見事に解体していく。人間は労働に従事する限り自由にはなれず、しかし労働なしでは生きていくことができない。そうだとすれば、本当の意味での「労働からの解放」はいかにして可能になるのか。人類と働くことの関係を根底から問い直す、骨太の労働論にして近代論。(原本:『仕事』弘文堂、1988年)

45.ひっくり返す人類学―生きづらさの「そもそも」を問う

著者:奥野 克巳 (著)

常識をひっくり返して「そもそも」を問う思考法には、問題を定義し直し、より本質的な議論に導く力があります。学校教育や貧富の格差、心の病など、身近で大きな社会・環境危機に人類学で立ち向かう一冊。

46.空の構造 「中論」の論理

著者:立川 武蔵 (著)

初期般若経典に、初めて論理的学説を与えた古代インドの名僧・龍樹(150-250、あるいは100-200)。主著『中論』は約450の偈、27の章から、あらゆるものの存在を否定しつくし、反対論者への反駁も執拗にして圧倒的だった。その非常に難解で、さまざまな解釈や誤解を生む古典的名著を、「聖なるもの」「俗なるもの」という2方向のヴェクトル概念を用いて、根気強く考察。インド哲学の泰斗が若かりし頃に記した、エネルギー溢れる筆致が、「俗」から「空」、「悟り」「聖なる世界」へ解脱の境地へと誘う!

47.国語教科書の近代史―小学校入門教材の変遷を読む

著者:府川源一郎 (著)

子どもが初めて「日本語」を学ぶ契機となる、小学校国語の入門教材。それはどのような変容を経て、今日の形に定着してきたのか。近代以降の代表的・特徴的な教科書の入門教材を取り上げ、その変遷を概観することで、編著者の教育理念、戦争や西欧文化の輸入など、各時代の教育のあり方や歴史的背景などを描き出す。

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48.美術は教育

著者:西尾美也 (著)

アートプロジェクトは 万人に開かれた教育(共育)である!
社会にアートを実装する28名へのインタビューを収録

本書は、「美術」と「教育」をテーマにしたインタビュー調査の成果として編まれている。とりわけ、拡張された芸術としての「アートプロジェクト」に着目し、その教育と しての価値について言語化することを目的にしている。(中略)教育研究者の大田堯 は、「教育はアート」であり、それは「生命と生命とのひびき合いの中でユニークな実を結ぶもの」で、「教育ならぬ共育」であると提唱した。本研究は大田の主張に同意しながら、アートの側から「美術は教育」と応答したいと思っている。アートではなく「美術」という用語を選んでいるのは、アーティストの中村政人による「美術と教育プロジェクト」を継承することを意識したためである。(中略)本書では、アート(プロジェクト)の概念を単に膨張させるのではなく、「アートプロジェクトは万人に開かれた面白い教育である」と明確に定義した上で、アートプロジェクトの実践者たちに対して、「そのアートプロジェクトは教育(共育)になっているか」という批評的視点を提示したい。(本書より)

49.note × X 月収100万完全攻略ロードマップ

著者:らっこ (著)

こんにちは、らっこです。これからご紹介する「𝕏 × note月収100万完全攻略ロードマップ」は、私が実際にnoteで累計2億円を売り上げた方法を詳しく解説したものです。このガイドを活用することで、𝕏(旧Twitter)とnoteを使って最短最速で月収100万円を目指すことができます。

本書の目的

本書は、𝕏とnoteを組み合わせることで得られるビジネスモデルの優位性を最大限に活かし、少ない労働時間で高収入を実現する方法を伝授します。

50.概説 北欧神話

著者:菅原 邦城 (著)

全体像がはじめてわかる!
世界観、種族、神々とその道具……。
初心者から上級者まで必携の名著。

世界観、種族、神々とその道具。馴染みあるが掴みづらい北欧神話の全体像を原資料に忠実に提示する。入門者から専門家まで必携の名著。解説 小澤実

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原初の巨人ユミル、神々の父オージン、運命をつかさどるノルンたち、人間の地ミズガルズ、世界樹ユッグドラシル……。ファンタジー等の創作物を通じてなじみ深い北欧神話だが、その全貌はどの程度理解されているだろうか。本書は北欧神話の全体像を、『エッダ』等の原典に忠実に、かつ見やすく提示する。読者はその世界観、巨人や妖精やヴァルキュリャといった諸族、神々とその道具にまつわるエピソード、そして世界の終末ラグナロクまで、基本的な知識をあまさず得られるだろう。北欧神話研究の画期的成果として長年読み継がれてきた、初心者から上級者まで必携の名著。

51.日韓の未来図 文化への熱狂と外交の溝

著者:小針 進 (著), 大貫 智子 (著)

文化交流で日韓関係は改善するのか?

K-POPや韓流ドラマへの関心の高まりが、隣国関係を変えていくのか。
”文化”という新たな眺めから、日韓関係の現在・過去・未来を考察する。

52.日本人が知らない世界遺産

著者:林 菜央 (著)

【佐渡金山が世界遺産に!】ユネスコ世界遺産委員会が毎年7月に、新規登録された世界遺産を発表します。今年(2024年)は新潟・佐渡金山が選ばれました。歴史的価値を世界に知らしめるとともに、観光客の大幅な増加が期待できるので現地は大いに盛り上がっています。

しかし、世界遺産登録って本当にめでたい? 

看過できない意外なマイナスと現地の苦労を、日本人唯一の世界遺産条約専門官が徹底解説!

日本人が愛してやまない世界遺産。書店には世界遺産を扱った書籍や雑誌がたくさん並んでいる。しかし、よく知られていないことも意外に多い。そもそも、どのようなプロセスで世界遺産は選ばれるのか。どんな時に取り消されるのか。どんなカテゴリーがあるのか。選ばれることのデメリットはないのか。50年の歴史を持つ今、どんな問題点が発生しているのか。管轄するユネスコとはどのような組織なのか。ユネスコに20年以上勤務し、日本人としては唯一の世界遺産条約専門官である著者が体験してきた、アジア、アラブ諸国、ヨーロッパ、アフリカでの多くの現地査察や開発途上国の人々との協働。「すべては体力あってこそ」と思わず述懐するそれらの体験を通して、世界遺産が直面する問題と、ユネスコの知られざる真実を語る。世界遺産の世界に身を置いている著者による、国際文化政治の内幕。

53.だから、その話し合いで子どもの「読み」は深まらない

著者:西田 太郎 (著)

「何を問われているのか分からない」「ナンデモアリになってしまう」「教師自身の解釈で統制してしまう」…「読み」の授業における話し合いで陥りがちな、多種多様な問題状況はなぜ起こってしまうのか?理論的な背景とともに、問題の所在と対策、実践モデルを示す。

54.徳の起源 ――他人をおもいやる遺伝子

著者:マット・リドレー (著), 岸 由二 (監修), 古川奈々子 (翻訳)

ヒトが自分の利益を犠牲にしてまで協力をするのはなぜか――
それは遺伝子が決めている!

人間が集団の中で、ときに自分の利益を犠牲にしてまで協力や助合いをするのはなぜか? 生物界の豊富な事例をひきつつ「徳」と遺伝子の関係を解く。

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人間が集団のなかで、往々にして自分の利益を犠牲にしてまで協力・助け合いをするのはなぜか? ベストセラー『赤の女王』の著者が、本書において、ドーキンスの「利己的な遺伝子」では説明しきれない問題を、「遺伝子功利主義」をもって解剖していく。ミツバチ・チンパンジー・オオカミなど多くの生物の観察を引きながら、労働・戦争・交易といった社会生活のさまざまな局面をとおし人間にとって「徳」は遺伝子の産物であるとの結論を導き出す。人間という動物の、驚くべき本性と社会的性質の秘密を解く

55.「ネット世論」の社会学: データ分析が解き明かす「偏り」の正体

著者:谷原 つかさ (著)

「民意」を作るのは、わずか0.2%のユーザだった!

ネット上で多数派に見える意見は、必ずしも実際の支持率や選挙結果とは相関しない。SNS時代の「常識」にも思えるこの乖離は、なぜ、どのように生まれるのか? 思い込みや偏見を排した定量的なデータ分析に基づき、日本における「ネット世論」の構造や実態を明らかにする。国政選挙・首長選挙から、旧ジャニーズ事務所性加害問題までを徹底解剖した快著!

56.敗北後の思想: ブロッホ、グラムシ、ライヒ

著者:植村 邦彦 (著)

よりよい社会を目指しながら敗北した人びとは希望をみたのだろうか

社会の問題と格闘した、マルクス主義の思想家、ブロッホ、グラムシ、ライヒを振り返りつつ、エリボンやグレーバーを手がかりとして新しい時代を考える。書下ろし。

20世紀のマルクス主義者たちの「敗北後の思想」がどのようなものものだったのかを見直すことは、マルクス主義という思想の問題点を考えることだけでなく、私たち自身が現代の私たちの状況を考える上で、そしてこの「暗い時代」から「より明るい未来」への出口を考える上で、新たな手掛かりを探ることにつながるはずだ。(「はじめに」より)


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57.ポスト形而上学的思考としてのヘーゲル哲学―ヘーゲルの形而上学批判

著者:硲 智樹 (著)

脱神話化されるヘーゲル哲学 

フレーゲ、ラッセル、ヴィトゲンシュタイン、クワイン、セラーズ、ローティ、デイヴィドソン、ブランダム、マクダウェル……。二十世紀以後の分析哲学の展開を丁寧に整理し、分析哲学とヘーゲル論理学を架橋しながら「存在-神-学者=形而上学者ヘーゲル」という神話の解体へ向かう。ヘーゲル哲学のアクチュアリティを剔出する画期的論考。

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58.違いがわかるセラピスト:「どうやって」の質問で違いを生み出し,セラピーの針路を定める

著者:マイケル・D・ヤプコ (著), 福井 義一 (監修, 翻訳), 定政 由里子 (翻訳)

クライエントの認知スタイルに変化を起こすため,介入ターゲットを迅速かつ的確に見定める12の質問,適切な判断へと導く弁別戦略の秘訣を伝授。短期療法の知見を生かした認知的リスキリングが上質な戦略的セラピーへの道標となる。

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59.古代ギリシアの宗教

著者:ロバート・パーカー (著), 栗原 麻子 (翻訳), 竹内 一博 (翻訳), 佐藤 昇 (翻訳)

日常生活から哲学・文学・芸術、ポリスや王国の統治まで、ギリシア人の「文明」は実は宗教と切り離すことができない。神々や英雄に祭礼・祈りを捧げるなかで、人々は何を経験していたのか。人類学の知見や最新の考古資料も参照しながら、多様性に満ちた信仰の根幹をとらえた、第一人者による格好の案内。


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60.近代日本の「情報革命」

著者:杉山伸也 (著)

「交通・通信革命」時代の明治日本

近代日本の産業化をささえた明治政府の郵便・電信政策、情報インフラ・ネットワークの構築と地域経済への影響を明らかにし、「文明の利器」を手掛りに福澤諭吉『民情一新』を問い直す。

明治期日本における郵便・電信事業など情報インフラ整備・利活用の実態を一次資料に基づき詳細に分析。また、群馬・長野の養蚕・製糸・絹織物業を事例に、殖産興業政策における情報インフラの役割や、地域産業の発展過程を明らかにすることで、供給・需要の双方から「情報と経済」の関係を考察する。「情報の経済史」研究の文献紹介・論点整理の書としても有用性の高い一冊。

61.他者の単一言語使用 あるいは起源の補綴

著者:デリダ (著), 守中 高明 (翻訳)

「私は一つしか言語をもっていない、ところがそれは私のものではない」――植民地支配下のアルジェリアに生を受けた〈フランス-マグレブ-ユダヤ人〉の特異な自伝的回想が告げる言語的追放、本来性なき離散する〈私〉の経験。ヨーロッパ近代原理を脱構築するデリダ、その不可能なアイデンティティ・ポリティックス。

62.トランプ再熱狂の正体

著者:辻浩平 (著)

二〇二四年の米大統領選に、トランプが帰ってくる。前回選挙の敗北を受け入れず、司法当局の追及も受ける男に、なぜ国民は再び熱狂するのか。国外から見れば不可解な現象も、支持者の声にじっくりと耳を傾けると、その正体が浮かび上がる。トランプ支持には相応の論理があり、共感を呼ぶものも少なくない。選挙が終わっても国民を分断する価値観の衝突は終わらない。アメリカの「今」を解き明かす第一級レポート。

63.戦場のカント ――加害の自覚と永遠平和

著者:石川 求 (著)

撫順戦犯管理所やアウシュヴィッツ収容所が人々に刻んだ経験。それは、カントが訴えた〈永遠平和〉の意味を鮮烈に浮かび上がらせる敵を赦せる――

哲学者カントが訴えた〈永遠平和〉の眼目は、敵意が終わることにある。しかし、それは人間に可能なのか――。「撫順戦犯管理所」。中国で非道を為した日本兵たちがいた場所である。ここで中国人と日本人の間で起きた事態は、カントの理念の現実性を鮮烈なまでに突きつける。撫順を経た人々に加え、本書はアウシュヴィッツ収容所の帰還者やパレスチナ紛争の被害者の声にも耳を澄ませ、人が人を赦すことの意味を問う。人間の根底に光をあてた哲学的考察。

64.なぜ愛に傷つくのか 社会学からのアプローチ

著者:エヴァ・イルーズ (著), 久保田 裕之 (翻訳)

なぜ少なからぬ人が恋愛関係で苦痛を経験するのだろうか。近代における親密な関係性を形作る社会関係と制度のあり方、市場原理によるその支配を分析した金字塔的著作。

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65.脳の遺伝子と行動 こころの分子生物学

著者:松下 哲 (著)

ニキビに抗生剤を処方すると
統合失調症が半分に減る!

思春期のシナプス刈り込みは免疫で起こる。免疫を抑制する抗生剤をニキビに処方し追跡すると統合失調症が半分に減った。

66.日本の女性のキャリア形成と家族: 雇用慣行・賃金格差・出産子育て

著者:永瀬 伸子 (著)

現代日本の女性を取り巻くここ30年余の変化を見据え、仕事と出産・子育ての両立を阻む構造的実態、その問題の所在を明らかにする。

これまでさまざまな政策が実行されながらも、女性をとりまく、雇用慣行、賃金格差、正社員/非正社員間の壁、そして出産・育児・保育にまつわる困難は変わっていない。現代日本社会の30年余に及ぶ推移を丹念に追い、その十分な課題解決を阻む構造的実態を理論的かつ実証的に明らかにする。問題の所在を見定め、課題克服のための、具体的な方策を提言。

67.「愛とは何か」を科学する: 人が人を愛するとき、脳と心で何が起きているのか?

著者:ローン・フランク (著), 枇谷 玲子 (翻訳)

AAASカブリ科学ジャーナリズム賞受賞者の最新刊が日本上陸!

13年連れ添った夫を癌で亡くした著者は、もっと上手に人を愛せるようになりたいと、愛とは何か探求しはじめる。愛こそが人間を種として特徴づける。また愛は私たち一人一人の個性を特徴づける。ここに鍵がありそうだ。

自分自身のことを真に知る最良の道は、人が愛とどう向き合ってきたかを解き明かし、その原因を探すことだ。そのため著者は、自分自身の内情をさらしはじめ、個人的な問いを立てることで、一般的なものの見方を模索する。


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68.経験バイアス:ときに経験は思考決定の敵となる

著者:エムレ・ソイヤー (著), ロビン・M・ホガース (著), 今西康子 (翻訳)

日常生活や仕事の経験から、私たちは、いとも簡単に、間違った教訓を学んでしまう。――トーマス・ギロビッチ(コーネル大学教授)

経験はどんなときも素晴らしい教師である、というのは幻想にすぎない。実は、経験を積むことによって、物事がはっきり見えてくるどころか、バイアスに足を取られ事態をややこしくしてしまっているケースが多い。

では、どうすればいいのか?

買い物から、仕事、教育、選挙、人生まで、過去から正しく学び、よりよい意思決定を下す方法を行動科学者と認知科学者が解説する。

69.形象・偶像・仮面――コレージュ・ド・フランス 宗教人類学講義 単行本 – 2024/8/19

著者:ジャン=ピエール・ヴェルナン (原著), 上村くにこ (翻訳), 饗庭千代子 (翻訳), 前田耕作 (解説)

なぜ神々は人間の形で表現されたのか。

冥界に消えた死者たちはどう描かれたか。著者はイメージの歴史人類学をめざして、神話と論理の間にイメージ=第三の軸を置いた。それはレヴィ=ストロースが無文字社会で展開した「宗教形象」を、古代ギリシアに適応する試みでもあった。フランスきっての古代ギリシア研究の泰斗による九年間の講義集である。

ギリシア人は原石・柱・仮面・動物・怪物などに神が宿っていると考えた。神の力がそうした「偶像」に光を送り、シンボルになって人間に話しかけた。やがて偶像が儀式で用いられなくなり、見られるだけの存在になると、宗教的なシンボルはたんなるイメージへと移行した。イメージをフィクションとしてとらえたのがプラトンであり、それは芸術と呼ばれるものへの道を開いた。さらに考古遺物、碑文、テクスト、図像などの資料を駆使して、仮面の神であるゴルゴン、アルテミス、ディオニュソスを追った。超自然の出現を告げる仮面を目印に、ギリシアの多神教の異教的根源が明らかになっていく。各セクションの末尾には、共同研究の演習に集った発表者たちの広範なテーマを記載し、宗教人類学の課題と可能性を指し示している。

70.歴史の真実: サドの正体はナポレオン

著者:羅音治人 (著)

この本は、この作者が別のペンネームで刊行した『世界の真実』『古典の真実』に続く三冊目の本です。これで真史学三部作が完結します。この本では先の二冊で扱えなかった論点を採り上げ、また先の二冊で検討した問題の答えを修正します。『世界の真実』では卑弥呼の意味を解明できなかったので、その真の意味を示します。『古典の真実』では奥の細道の作者を幸田露伴としましたが、その真の作者は小林一茶であることを明らかにします。また、サドの名を借りて創作した覆面作家の正体はナポレオンであったことも証明します。新たにノストラダムスの正体は詩人ロンサールであることも明らかになります。最後に坂本龍馬は中岡慎太郎の別名であることを示します。

71.ありがとう、松ちゃん 松本人志問題をぶった斬る!

著者:「ありがとう、松ちゃん」応援委員会 (著)

とうとう出たね。。。松本人志は「明日は我が身」である

「松本人志問題」とは何なのか?

その本質とは? 「文春との裁判のゆくえ」とは?有識者の寄稿から、考察したのが本書だ。週刊文春の報道に端を発した松本人志の性加害疑惑。未だ事実認定はなされていない。 にもかかわらず、松本人志は突然テレビから消えてしまった。一度疑いをかけられたり、ネガティブなイメージを持たれたりすると、即座に表舞台から消されてしまう。これが昨今の風潮である。

週刊誌やテレビでは「強者」としての松本人志を、まるで性加害事件を起こした張本人であるかのように報道していたのは事実だ。しかし、週刊誌に書かれた被害女性の告発内容が事実なのかどうかをメディアは自ら検証していくべきではなかったか。どのメディアも「松本問題」について独自に徹底検証しようとする姿勢は見られなかった。いまだに行なわれている気配もない。「松本は性加害者だという事実認定がすでになされたこと」として話題にされ、その上で〝性加害問題〞について同時に議論が進められていく。これは異常な事態である。あれだけ多くの番組に出演させ、チヤホヤしていたメディアは松本問題について触れないように現場に箝口令を敷いているという。すでにタブーなのだ。

一方、松本人志はどうなったか?

「性加害疑惑者」として地上波の出演はもとより、あらゆる仕事の機会を奪われ、いまだに誹謗中傷が止まらない事態が続いている。「強者」とされた人間が一転して「弱者」となり、いまだに叩かれ続けているのである。今回の「松本問題」が明らかにしたのは、疑惑をかけられた人間が瞬時に社会的に抹殺されてしまうという事実であり、恐怖である。有名人に限らず気に入らない人間を引きずり下ろし、二度と浮かばれないように虐め続けるのが今のネット社会の実相だということ。それが一般大衆の本質であるということを露わにした。ネットリンチ社会の凄惨な様子はSNSでは日常の風景になってしまった。

松本問題は、一芸能人のスキャンダルとして片付けられない恐ろしい問題なのである。この異常事態に慣れてしまった社会とはどういう社会なのか?

今後どうなっていくのか?

ポリコレから始まるSNS大衆による過剰バッシング、社会の忖度化・萎縮化が加速する中、今後自由に発言し、ものを作ることはできるのか?お笑い・芸能はこれからも存在していけるのか?「松本問題」をきっかけに考えてみたい。議論の前提として、「性加害」という重大な事件が数多く存在し、また見過ごされてもきていたことは認識すべきことである。したがって、性加害問題を矮小化するつもりは決してない。それは断言しておく。

疑惑告発から社会的抹殺の社会へ……「明日は我が身」である。

72.オタク・スペクトラム オタクの心理学的研究

著者:山﨑 尚彦 (著)

オタクの心理学的研究のための観点を解説し、定量的データと膨大なコンテンツ紹介に基づきオタク文化の実態を網羅的に分析する。心理臨床支援にも役立つ新世代のオタク論。

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73.SNSと性被害:理解と効果的な支援のために

著者:櫻井 鼓 (編集), 横浜思春期問題研究所 (編集)

臨床現場・心理学・精神医学・報道・法律の各領域における知見を踏まえ、大きな社会問題であるSNSを介した性被害について実践的に解説する。 支援者側が相談や情報発信にSNSを用いる方法も実例を紹介しながら解説する。SNSが当たり前となった時代の支援者の仕事を的確に助ける書。

74.世界を支配するアリの生存戦略

著者:砂村 栄力 (著)

「アリとキリギリス」に書かれる働き者で好感度の高いアリのイメージは今や昔、近年では「殺人アリ」として報道されるヒアリをはじめ、外来アリの侵入と繁殖力は日本列島をもかしつつある。電化製品を破壊し、仏壇の供え物は蟻塚になる。生態系をも変えてしまう。働き者から恐るべき害虫へ。身内(巣の仲間)には優しくとも人間を含め他の生物には無慈悲な外来アリは、私たちの生活のすぐそばまで迫ってきているのだ。その世界を支配するアリの生存戦略とは?

外来アリのなかでも1つのコロニー(群、親戚関係)が大陸を超え、世界を股にかけた圧倒的なスケールで知られるアルゼンチンアリの生態・駆除研究で東大総長賞を受賞、化学メーカーでは殺虫剤の研究に従事し、その写真作品で数々の賞も受賞、アリを追いかけて大陸を五大陸を踏破した異色のアリ研究者が描き出す!

75.アメリカ革命-独立戦争から憲法制定、民主主義の拡大まで

著者:上村 剛 (著)

1776年に独立を宣言した13植民地が、イギリス本国との戦争に勝利し、合衆国に生まれ変わったアメリカ革命。人民主権、三権分立、二大政党のモデルは、民主政治の基礎となる。なぜ革命を遂げた弱小国は、覇権国家になりえたか。植民地時代から独立戦争、建国者たちが死闘を演じた憲法制定、党派の始まり、南北戦争へ。大西洋を越えたスケールで、先住民・黒人奴隷の視点もふまえ、70年の歴史を清新に描きだす

76.なぜ地方女子は東大を目指さないのか

江森 百花 (著), 川崎莉音 (著)

丁寧な調査・分析と豊富なインタビューを基にした、提言の書

首都圏以外に暮らす女子高生は偏差値の高い大学への進学にメリットを感じにくい傾向にある。東京大学の学生団体がそのような調査結果を2023年5月に公表し、大きな話題を呼んだ。調査で判明したのは、地方で暮らす女子高生は資格取得を重視する傾向があり、自己評価が男子高生や首都圏の高校生よりも低く、浪人を避ける安全志向が強いことだった。さらに、保護者も男子と比較して女子には難関大に進むことや都市部へ行くことを望まず、周囲にも見本となるロールモデルが少ない。こうした背景から進学格差がどのように生まれるのか。どうすればこの現状は変えられるのか。

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77.強い通貨、弱い通貨

著者:宮崎 成人 (著)

ドルが危ない? 果たして円は?
お金がわかれば世界がわかる。

「ドルを殺す者は誰か?」

国際経済・金融の分析は一種の「ミステリー」と言っても過言ではありません。かつて圧倒的な覇権通貨であった英ポンドは二度の世界大戦の結果、20世紀前半に没落しました。金本位制という当時の硬直的なシステムの下では、それ以外の結果を想定するのは困難です。つまりポンドは、金本位制という「現場」で、世界大戦と大恐慌によって「殺された」のでした。

もしドルが没落への道をたどる場合、ドルを「殺す」者は誰でしょうか? 本書は今世紀半ばを想定していくつかの候補を検討し、一つの結論に達します。為替相場や景況の見込みが日々変動する現在、長期的な視座を得るために最適の一冊。

78.Read Real NIHONGO 日本の文学

著者:マイケル・ブレーズ (翻訳)

日本の文学作品に接したいという外国人日本語学習者が多いにもかかわらず、そのような「教材」は現状不足しています。本書では、日本語学習者にとって読みやすい「短編」を宮沢賢治・芥川龍之介・江戸川乱歩の作品から厳選。名作文学を通して日本語の表現力と同時に文化も合わせて学べる一冊です。学習者にうれしい、ふりがな・語彙解説・英語訳・朗読音声(無料ダウンロード)付き。

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79.悪口論: 脅しと嘲笑に対抗する技術

著者:小峰 ひずみ (著)

私たちは社会を賢くしなければならないのであって、あなたが賢くなる必要はない。『平成転向論 SEALDs 鷲田清一 谷川雁』著者が、哲学対話をきっかけに考えた「悪口」という戦術。

80.新自由主義と教育改革 大阪から問う

著者:髙田 一宏 (著)

欧米を中心に一九八〇年代以降、台頭した新自由主義の教育改革。競争原理や成果主義を主軸とする改革は、公教育の衰退など様々な弊害を生んだ。国内外で見直しも進むなか、大阪の改革は勢いを増す。学力による子ども・学校の選別、教員への管理強化などの政策がもたらした問題を丹念に検証し、いま改めて教育の意味を問う。


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81.若い読者のための美術史

著者:シャーロット・マリンズ (著), 下田 明子 (翻訳), 大島 徹也 (監修)

カラー画像200点以上!

誰しも美術作品に感情を揺さぶられたことがあるだろう。一方で、美術の用いられ方は時代や体制によって異なり、制作当時に見た人々の衝撃は、わたしたちと同じとは限らない。本書では、すでに忘れられていた人々も含め、多様な芸術家たちの物語を通じてその作品を案内していく。兵馬俑やノックの彫刻、ジョットやミケランジェロなどのルネッサンスの芸術家、ケーテ・コルヴィッツ、パブロ・ピカソ、フリーダ・カーロなどの先駆者、アイ・ウェイウェイやシリン・ネシャットなどの抵抗としての芸術を創作する現代芸術家、そしてソフォニスバ・アンギッソーラ、ジェイコブ・ローレンスなどの忘れられた芸術家。一方でニジェール渓谷、ペルー、ラパ・ヌイ、オーストラリアなど各地を訪ね、土地と深く結びついた作品への理解を深めていく。美術をより近くに感じる10万年の旅に出発しよう。

82.最新美術・デザイン賞事典 2017-2023

著者:日外アソシエーツ (編集)

国内の美術・デザイン分野の賞や公募展・コンペティションを収録した事典。洋画・日本画・版画・書、彫刻、陶芸、工芸、写真、デザイン、イラスト、広告、建築、漫画など、238賞を収録。今版から新しく収録した21賞を含め、最新データと受賞者情報を掲載。個人の受賞歴が一覧できる「受賞者名索引」のほか、「賞名索引」「主催者名索引」付き。

83.イスラームにおける女性とジェンダー[増補版]: 近代論争の歴史的根源

著者:ライラ・アハメド (著), 林 正雄 (翻訳), 岡 真理 (翻訳), 本合 陽 (翻訳), 熊谷 滋子 (翻訳)

イスラーム社会における女性解放の歴史を古代から1990年代まで包括的に論じた旧版は、1992年に出版されるや、中東だけでなく世界のフェミニズムに大きな衝撃を与えた。その後エジプトでは革命が起き、ヴェールをまとう人が徐々に増えている。本書は旧版から30年間の社会の変化や研究動向を論じた「増補版に寄せて」と解説を加え、表記の一部に改訂を施した。本書のメッセージをより深く理解する助けとなるに違いない。

84.生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

著者:戸谷 洋志 (著)

助けを求めることは、「無責任」ではない!

気鋭の哲学者が、日本社会に跋扈する「自己責任」という名の怪物を退治し、新たな「責任」の哲学を立ち上げる。頼ることが、後ろめたくない社会へ!新自由主義を下支えする思想として、日本に導入された「自己責任」論。しかし、これは人々を分断し、孤立させる。誰かに責任を押し付けるのではなく、別の誰かに頼ったり、引き継いだりすることで、責任が全うされる社会へ。


85.同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?

石田 勝紀 (著)

驚異の313万PV!
「東洋経済オンライン」で大反響を呼んだ記事が本になりました

「同じ学校で同じ授業を受けていて、同じ勉強をしているのに、なぜあの子はできて、うちの子は……?」そう思ったことはありませんか?著者がこの謎について「東洋経済オンライン」の連載に書いたところ(「同じ勉強をしていて差がつく『本質的な理由』~できる子とあと一歩の子の意外と大きい違い」)、その記事は120回の連載の中で、過去最高の反響が得られたそうです(313万PV)。

これまで、著者が4,500人以上の生徒を直接指導し、さらに東京大学大学院で通算6年以上、周囲の東大生にヒアリングした結果、明らかになったこととは……実は 「できる子はつねに学んでいる」 のです。表面的な授業時間だけで差がついているわけではありません。では、その「できる子の習慣」を身につけるには?本書では、その方法の1つとして、どんな親でも簡単にできる 「10のマジックワード」 を紹介していきます。10の「問いかける」言葉の力で、子どもの頭脳のスペックを引き上げることができるのです。

ぜひ、10のマジックワードを手に入れ、子ども(あるいは部下)に問いかけてみてください。「問いかけ」だけで、子ども(部下)は変わります。

※本書は2020年に刊行した『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード』を携書化したものです。判型・冒頭の「携書化にあたって」以外のコンテンツは同じですので、あらかじめご了承ください。

8/26

86.経営者のゴール: M&Aで会社を売却すること、その後の人生のこと

著者:芳子ビューエル (著)

「経営者人生」の幕引き、
あなたはどうするつもりですか――?

人は皆、齢を重ね、次の選択をしなくてはならないタイミングがやってきます。経営者の場合、会社にとっての次の選択も考える必要があります。その際、役立つのが、M&Aの知識です。これは実際、地方都市でM&Aを体験したからこそ、言えることです――。経営者がゴールを迎えるにあたって大事なことを教える1冊。地方在住の経営者にとって課題である後継者問題を解決し、経営者が次の人生を楽しめるようになる考え方、方法を伝える。

10数年前、日本の国内企業の3分の2にあたる65・9%が後継者不在という事態であったが、M&Aが日本に浸透してきたことで、2022年60%を割るなど、結果が出ている。地方では、まだまだM&Aが怖いものと思われているが、M&Aを活用すれば、地方でも、新しい会社の在り方、生き方は見つけられるということだ。本書は、地方起業の経営者が、自分の求める経営者としてのゴールをいかに迎えるとよいか、そのために、M&Aをどのように使えばよいかを、実際に地方でM&Aを行うことで成長企業に変えた女性経営者がプロとしてではなく経営者として実直に話しているため、M&Aの実態がわかる。

87.悪の系譜―独裁者と民族

著者:堀口 尚夫 (著)

ロシアのレーニン、スターリン、ナチスのヒトラーという世界を震撼させた独裁者たちが、なぜ誕生したのかを、精神分析医である著者が解き明かす。 彼らやその側近たちの生い立ち、特に父親との関係を比較し、彼らや民衆の父親像を照らし合わせていくと、共通点が見えてくる。

悪の根元である抑え込まれた不安が爆発したとき、民衆は強いリーダー=独裁者を求めた。著者は一人ひとりが内にある不安を認め、他人の不安をも理解していくことが、平和への一歩だと説いている。

88.「複雑系」が世界の見方を変える──関係、意識、存在の科学理論

著者:ニール・シース (著), 西村 正人 (翻訳)

◤読んだ後、目の前の風景は同じには見えない。◢

◉極小から無限へと、世界はシームレスに織り上げられる。それを見つめる意識の正体とは?

◉「間質」研究で知られ、複雑性理論の研究でも注目される科学者が、複雑系理論の歴史と面白さをわかりやすく概説。

◉カオス理論、相対性理論、量子力学といった科学知識に加え、哲学や仏教の知見を縦横に用いて、世界と意識の謎に迫る、知的好奇心を刺激するサイエンス書。

89.ヨーロッパ統合史

著者:遠藤 乾 (編集)

政治・経済から軍事・安全保障、規範・社会イメージにわたる複合的な国際体制の成立と変容を膨大な史料に基づいて描き出し、今日にいたるヨーロッパ統合の全体像を提示した最も信頼できる通史。加盟や脱退、戦争、通貨、移民・難民など度重なる危機の中、統合はどこに向かうのか。

また、本書の姉妹篇『原典 ヨーロッパ統合史』(史料篇)においては膨大な原典史料を駆使し、ヨーロッパ統合の生きた姿を浮かび上がらせる。


90.エドマンド・バークの国制論

著者:高橋 和則 (著)

主著『フランス革命についての省察』により、政治的ロマン主義の源流、保守主義の父祖と位置づけられてきた思想家バーク。その研究史をふまえつつ、アメリカ独立期およびフランス革命期ヨーロッパの言説空間を立体的に捉え直すことで従来のバーク理解を刷新する。コモン・ロー、社会契約論、そして国制をめぐるプライス、ペイン、シィエスらとの論争から浮かび上がる〈自由な国家〉とはいかなるものか。

8/27

91.問いが世界をつくりだす: メルロ゠ポンティ 曖昧な世界の存在論

著者:田村正資 (著)

世界と私たちの、当たり前だが不思議な関わり

「これはなんだろう」「どうしてこうなっているんだろう」そう問いかけるたびに、新たな世界の側面が顔を見せる。新しい経験を積み重ねるたびに、世界の新しい歩き方を手に入れる。メルロ゠ポンティの思想を精緻にひもときながら展開される、一問一答で答えられるものではないが、確かに存在する、私と世界を結びつけるあり方の哲学。

92.ギリシア哲学史 新版

著者:加藤 信朗 (著)

「哲学」という言葉の起源から、初期自然学、パルメニデス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ストア派やエピクロス派などヘレニズム期の哲学、そして古代末期の哲学までを解説。「ギリシア哲学全体の歩みに1つのまとまった眺望を与える」名著を、新版にて復刊。新たに納富信留(東京大学教授)による解説「ギリシア哲学に出会う」を付す。

93.民主至上主義

著者:エミリー B フィンレイ (著), 加藤 哲理 (翻訳)

民主主義をかたる全ての人へ。
そろそろ民主主義そのものを批判的に検討してみる必要があるのでは? 

東京都知事選やアメリカ大統領選など、ことあるごとに「民主主義の危機」が声高に叫ばれている昨今、巷には「民主主義を守れ!」と言わんばかりの言説が溢れかえっている。しかし、なぜ民主主義は危機に瀕しているのだろうか? そもそも、それは本当に「危機」なのだろうか? そしてもし民主主義をめぐる思想・議論のなかに、民主主義を土台から掘り崩すような要素が胚胎しているとすれば……? 「民主主義は反民主主義的であるのだろうか?」(本書序章より)このスキャンダラスかつセンセーショナルな問いで幕を開ける本書は、まさにこうした問題意識から民主主義そのものを問い直す1冊である。

著者は、ジャン=ジャック・ルソーにはじまり、ジェファーソンやウィルソン、新保守主義者によってアメリカ政治の文脈で実践に移された民主主義の道程をたどり直し、民主主義論に不可避的に付随するエリート主義的な発想を剔抉する。そうして明らかになるのは、「民主主義」「自由」「平等」を言祝ぎながらも、あらかじめ恣意的に決められたロマン主義的な理想へと人民を自ら教え導き、同時にその理想に追従しない人々を排除する民主主義論者たちのイデオロギー的本性――〈民主至上主義Democratism〉である!

94.アニメ・エクスペリエンス: 深夜アニメ研究の方法

著者:川口 茂雄 (著)

あなたのアニメ作品の見方と論じ方が変わる

オペラや人形浄瑠璃と比べても遜色ない総合芸術であるアニメーション作品。なかでも、世界に誇り得る名作を数多く生み出した、2006年以降の日本の深夜TVアニメ。それらの作品がなぜ優れているのかを、印象論や文化論、社会反映論に逃げることなく、作品ごとの構図や編集方法、または各シナリオの文学的検討を通じて明らかにしていく、今までにない哲学的アニメ研究。今後の深夜アニメの論じ方が変わる、画期的な総合芸術論。

95.ポライトネス理論ー発話行為から談話へ

著者:宇佐美まゆみ (著)

対人配慮に関わる行動の背後にある動機のメカニズムには文化を超えた普遍性があることを主張したブラウンとレヴィンソンによる有名な理論を、従来あまり話題にされなかった点も含めて第一人者が深く掘り下げて解説。さらに、それを発展させた著者の「ディスコース・ポライトネス理論」の最新の内容を紹介する。

8/28

96.超約 ドイツの歴史 単行本 – 2024/8/28

著者:ジェームズ ホーズ (著), 柳原 伸洋 (監修, 翻訳), 小林 百音 (翻訳), 櫻田 美月 (翻訳)

GDP世界3位、今、世界が注目する国家、ドイツ。ゲルマン人の台頭からメルケル以後まで、その2000年超の歴史を4つの時代区分で大胆に要約。ドイツの歴史を知れば、ヨーロッパの現在がわかる!

97.実践としての統計学 新装版

佐伯 胖 (編集), 松原 望 (編集)

統計学はお作法(マニュアル)ではない!

最低限わかっておくべき知識から、データに向き合うときの「罪の意識」の重要性、各種検定を行う意味、ベイズアプローチの紹介、研究における有用性とのジレンマまで――現実問題に取り組む「実践」という観点から統計学をとらえ直し、早くからマニュアル化への警鐘を鳴らしてきた名著の新装版。

98.アメリカはなぜ日本より豊かなのか?

著者:野口悠紀雄 (著)

国民の能力に差はないのになぜ給料が7.5倍!?
その理由を知れば、日本は現状から抜け出せる!

アメリカと日本の国力の差は、縮まるどころか広がる一方だ。いまや一人当たりGDPでは2倍以上の差が開き、専門家の報酬はアメリカのほうが7・5倍高いことも。国民の能力に差はないのに、国の豊かさとなると、なぜ雲泥の差が生じるのか? その理由は「世界各国から優秀な人材を受け入れ、能力を発揮できる機会を与えているかどうかにある」と著者は言う。実際に大手IT企業の創業者には移民や移民2世が多く、2011年以降にアメリカで創設された企業の3分の1は移民によるものである。日本が豊かさを取り戻すためのヒントが満載の一冊。

8/30

99.人類の進化: 第四紀 単行本 – 2024/8/30

著者:北村 晃寿 (編集, 著), 高井 正成 (編集, 著), 百原 新 (編集, 著), 河野 礼子

本書の前半では、第四紀の定義を概説するとともに、日本初の公式層序単元・地質年代単元に採用されたChibanian(チバニアン階/期)や、現在注目されているAnthropocene (人新世)について詳しく紹介する。次に、気候・海水準変動の復元方法や年代測定法の特徴と、北半球高緯度の大規模氷床形成、数万年周期の氷期・間氷期サイクル、突発的気候変動などの実態とそれらの発生機構の解釈について解説する。後半では、人類を含めた動植物の進化や生態系の変化の動態を詳しく紹介する。これらの知識は、近未来の予測や我々の未来を考える上で極めて重要な科学的な知見を提供する。

各分野の日本最高の専門家により、最新情報に関する数多くのカラー図・写真を独自に作成し、初学者にも理解しやすいように丁寧に解説した。

100.ホモ・クアンティフィカンスと貨幣

著者:斉藤 美彦 (著)

貨幣は貸借関係から生まれることを念頭に置き、金融仲介と信用創造(ガーレィ=ショウの議論の検討)、宇野派信用論の検討、吉田金融論の成立過程、BOE等がQEの一方で貨幣供給の内生性についての論考を発表したことの検討、リクスバンク論文がフィリップス型の信用創造論を完全否定したことおよびフィリップス否定の系譜の検討、信用貨幣先行説の検討等を内容としている。

101.生/死をめぐる意思決定の倫理――自己への配慮、あるいは自己に向けた自己の作品化のために―

著者:秋葉 峻介 (著)

<可能的自他関係における自己実現の倫理>を問う書

ケア倫理、フェミニズムの立場、それを批判しきれずにいる従来の議論を乗り越え、見逃されてきた主体を顕在化させることで「新しい死生の術」をここに再構築する!  

医療・ケアの場で、新しい死生術、すなわち、「人生の最終段階」における「人生の物語り」によるACP・共同意思決定がなされている。IC・自己決定の限界を超えて、生/死をめぐる倫理は変遷してきた。そこにケア倫理やフェミニズムも関与し、関係性や親密性としての(拡張)家族が顕在化してきた。その次第を批判的に検討し、多くの人間によって現に生きられ/死なれる倫理を、「つながっていない」者さえも生きる/死ぬ倫理を、分析して構成する初めての書である。

102.心理支援と生活を支える視点: クライエントの人としての存在を受けとめるために

著者:村瀬 嘉代子 (著)

村瀬の論稿には,心理臨床の世界に強烈に読者をいざなう力がある。全編にわたって,心理臨床の原点,心理援助者の資格とは何か,臨床と日々の生活を貫くものとは何かが、そして人が生きるということの基点が、静かに力強く指さされているのである。村瀬嘉代子の「心理臨床」は,我が国の臨床心理学において他に比較しがたい重さを持っている。本書には,心理臨床の技術的側面を考える優れた論考を収録した。

卓抜な着想,迸るような臨床センスの煌めきが溢れ,このうえもなく現実的な臨床的治験が全編に亘ってちりばめられており,本書の各論考からは,仕事を通してよく生きることと学ぶこととは不可分であることが伝わってくる。すべてのセラピスト,心理援助者に読んでほしい本である。

103.立憲主義と日本国憲法

著者:高橋 和之 (著)

日本国憲法の基本を,立憲主義の思想につねに立ち返りながら丁寧に伝える好評テキスト。第6版では,近時議論が活発化し,最高裁による判例形成の動きにも注目が集まる「婚姻の自由と家族制度」について新たに一章を書き下ろした。

104.民族復興制度の構想 単行本 – 2024/8/30

著者:靳 諾 (著), 劉 偉 (著), 松本大輔 (監修),

現在、習近平を先頭に中国共産党によって進められる社会主義体制の全貌を、原語のテイストを活かした丁寧な翻訳で再現!社会主義による行政・経済・思想・環境対策・軍隊・外交まで、現代中国の志向する制度体系と、それを支えるマルクス主義的な根本思想を詳述。習近平の主導する「一帯一路」外交、香港・マカオ・台湾に関わる「一国二制度」問題、中国の目指すグローバルwin-win関係を収録!

8/31

105.イギリス法史入門 第5版 第Ⅱ部

著者:サー・ジョン・ベイカー

第4版以降17年間の成果を組み入れた全面改訂第5版、Ⅰ部総論に続き本書Ⅱ部各論をもって翻訳完結! 標準的教科書として現代のイギリス法史研究に欠かせない最新且つ最良の一冊。

106.ドーロの美術解剖学講義録

著者:サンドロ・ドーロ 他2名

サンドロ・ドーロによる 斬新なアプローチの講義の記録

まるで教室で授業を受けているような臨場感ある教材であり、人体を表現する人のための資料集でもあります。

-多色の力強い板書
-ドレスデン美術大学所蔵の解剖標本の写真
-立体的な描画例
大判のフルカラー画像を多数収録した、贅沢な一冊。
骨、関節、靭帯、筋とその動きを立体的に解説していきます。

芸術家たちは何世紀にもわたり、人体の表現方法と、人間が動いた時に骨、関節、靭帯、筋に何が起こるかという問いに関心を寄せてきました。ドーロ氏の講義は、その問いに答え、図版や資料を研究する古典的な手法から一歩抜け出して「観察に基づいた生き生きとした視点で」人体にアプローチすることを促します。自然の形態に対する鋭い感性を育み、優れた観察能力と形態認識力を獲得することができます。


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AGORAでは様々な企画に挑戦
本の内容も色々話していきたいので

興味ある方は参加して下さい!!

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