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藤川眞百
2021年10月3日 12:09
雲のように真っ白なキャンバスに新しい時が描かれ始めて数年目のこの年いつしか僕は未来を見続けるこの島々と、惑星に住む人々が描いてきた銀色の時の世界を、たまに望遠鏡で眺めるようになっていたそういう感覚は前からあったそれが ぐぐん とこの数週間で強くなったような気がした今の僕には、その理由が分からない。思えばあの世界の文化とかを見て「あの世界らしさを感じるね」なんて思うことが増えた
2021年5月18日 10:51
造船の街から 今日も木の香りを漂わせた 一隻の飛行船が出港する飛行船の名前は クリッパーこの船のブランド名みたいなものだ世界中の 造船街で建造されるこの船は史上最速で 最大の 商用飛行船この船なら摩天楼の街へ 天守そびえる東の国へどこへでも 簡単に行くことが出来る一週間以内には目的地へ到着さこれが生まれてから 世界はより豊かになった物産は一度に大量に
2021年3月23日 10:34
空に浮かぶ 巨大な雲の正体は あお空島月が浮かび 星が煌めいても昼間であり続け人々はこの島を 不夜島 と呼んだこの島が通った土地は もうすぐ朝を迎えるという話がある文明が生まれた時代にこの島を見た 灯台守や城の門番が 初の記録者とされ各地に口伝や壁画も存在している時代が進むにつれて 人々の交流が活発さを増す中で地域の文献が 様々な土地へ伝えられるとこの島
2021年3月16日 13:10
今日も星の時間が訪れようとしている空も柔らかくなって来たからそろそろ 出港の準備をしよう出港は定刻にて行われそれまでの間 乗組員は 出発前の設備チェックをする少しすると出港の 合図として鐘の音が からーん からーん からーんと 空に響くと船はエンジンをかけ 星の港を出発する10時間に及ぶ 周遊の始まりだ船は出港から少しすると 黄金色になるこの船の仕事
2021年3月2日 11:40
高き丘のにある 広大な庭園人々は そこを 空中庭園 と呼ぶここは一年中 季節が春の場所ここには いくつもの春の花が咲いており心地の良い暖かな空気が漂うここへ来るのは久しぶりだここへ来るまでに120の階段を登った全ての階段を登り 空中庭園に足を踏み入れると私を白桃色の空気が包みこむ 私がここへ来た事を心から歓迎するように 空気が踊り若草色の大地の柔らかい感触が
2021年2月23日 11:37
流星群の数は 煌めきは 日に日に増す流星群の数や煌めきが増す中銀河の中心は どのような姿になるのだろうダイヤモンドで出来た恒星から水彩色の太陽のような恒星が 集まる場所になるかもしれない水彩色の恒星群が現れたとしたらそこに 惑星や小惑星が集まって大きな 大きな 恒星系になるかもしれない銀河の中心の 目的を考えると これが良い姿なのかもしれない惑星や小惑星が集まる