嫉妬するくらいすごいメルカリの15のグロース施策
メルカリ社の人丁寧で良い人が多すぎます！
ありがとうございます！！！！
自分が担当している領域をこうやってまとめてもらってるの新鮮で嬉しい。
— 👶🏻ヨシタカギ®・ザ・スパイ🐶 (@yoshitakagi) May 10, 2020
嫉妬するくらいすごいメルカリの15のグロース施策｜Junya Fujinuma / PdM @fuji6q #note #私のイチオシ https://t.co/YxIhcv1pxI
自社のことだが、すごい勉強になる👀
— Ryosei OKU | Mercari Inc. (@o9inchi) May 10, 2020
そしてとてもありがたい👏 https://t.co/bH3oI29d7r
はじめまして！
DeNAとMoT（MOV含むオートモーティブ領域の事業とJapan Taxiが事業統合で出来た新会社）でPdMをしている藤沼です
10Xの矢本さんが #ゼロトピ で話していたプロダクトにとってコアに使われる機能は3つという話がぼくにとても刺さったので色々なプロダクトのコアに使われる3つの機能に着目してどんな工夫があるのかまとめていきたいと思います！
なんかおしゃれな#のタイトル付けたいけど何も浮かばない。。。
※他にも良エピソードがあるのでぜひ聞いてみてください！
0. はじめに
初回は、AppStoreランキングでも常に上位でフリマNo1アプリの『メルカリ』の3つの機能を見ていきたいと思います。（上位にいるアプリには上位ならではの工夫があると思っています）
メルカリでは、購入者と出品者の2種類がいます。
今回は購入者側の機能をまとめていきたいと思います。次回以降で出品者についてもまとめられたらなと思います。
1. メルカリのコアに使われる3つの機能
①検索
②お気に入り
③購入
それぞれの機能を分解していくと
①検索
ユーザーのユースケース
・ 欲しい商品にすぐに出会いたい
・ 明確に買う商品は決めていないけど、気になる商品に出会いたい
「気になるカテゴリ」→「気になる商品」→「欲しい商品」→「買うと意思決定した商品」の段階を経て、商品を購入すると思います
メルカリにおける検索機能は「気になる／欲しい商品」に出会うまでの体験とぼくは思いました
②お気に入り
ユーザーのユースケース
・ 気になる商品の情報（価格の変動etc）を確認したい
・ 気になる商品についての新着情報を受け取りたい
①で見つけた「気になる商品」の情報を見るなど、ユーザーと商品の接点を自然な形で増やす事で「欲しい商品」へとモチベーションを上げていく重要な機能といえます
③購入
ユーザーのユースケース
・ 欲しい商品を手軽に購入したい
・ 色々な決済手段で購入したい
・ 欲しい商品に対する付加情報を得て、自分の求めている条件で購入したい
「欲しい商品」に対して、何かしらの付加情報（クーポン情報etc）を与える or 取得できる（価格交渉、写真の追加依頼etc）ように促す事で商品に対する購買意欲を上げて、実際の購入にまで繋げていきます
2. 検索周りの機能
1. 写真から似た商品を探す
2. おすすめ商品のレコメンド
3. 写真撮影で商品を探す
4. 販売中の商品のみ表示
5. サイズの絞り込み
1. 写真から似た商品を探す機能
売り切れた商品と似ている商品を画像認識で処理し、類似商品を一覧で表示する事で気になる商品との出会いを促す
2. おすすめ商品のレコメンド
売り切れ時には商品の説明よりも上に「おすすめ商品」を表示し、別の商品への回遊を促す事で気になる商品との出会いを促す
3. カメラ機能を使って写真撮影から商品を検索する機能
iPhoneのカメラで商品を撮るだけで該当の商品を表示してくれるため、商品をテキスト入力する手間 or 商品名を思い出せない
4. 販売中のみ表示
売り切れ商品を一覧表示からなくす事で、いま購入できる商品のみを表示できるようにしている
5. サイズを絞り込める機能
靴で検索した時にサイズの候補が出てきて、タップをする事で指定のサイズだけに絞り込む事ができる
そのため以前は「絞り込み」からサイズ＞27.5cm＞「決定」ボタンをタップ＞「完了」ボタンをタップと4ステップ必要だったフローを27.5cmをタップと1フローだけで完結できるようにしている
3. お気に入り周りの機能
6. いいね！した商品の表示
7. いいねした標品の一覧表示
8. 検索条件の保存機能
9. 保存した検索条件の商品表示
10. 保存した検索条件の商品の新着通知
6. いいね！した商品を表示
自分がいいねをした商品を表示する事でいいねをした時よりも安くなっていれば商品詳細に飛んで買う導線が設計が上手くされている
商品の並び順は、いいねをした中でのおそらく商品情報に変更（売り切れを除く、価格etc）があった順などになっていそう
7. いいね商品の一覧表示
いいねした商品を一覧で表示、いいね数、コメント数、閲覧数が表示されているので自分がいいねした商品が他の人にとってもどのくらい欲しいのかがわかる
8. 検索条件の保存機能
検索条件を保存する事で検索から簡単に商品を閲覧する事ができる
9. 保存した検索条件の商品画像 + 価格を表示
上の保存機能で保存した条件を検索窓タップ時に写真のサムネイルと価格が表示される事で、テキストで検索条件を入力しなくても商品情報を確認できる
10. 保存した検索条件の通知機能
保存した検索条件ごとに通知のON／OFFと通知の頻度を設定する事ができるため、自分が欲しいブランドや商品の情報を見逃さないようにできる
4. 購入周りの機能
11. クーポン保持のポップアップ
12. 商品詳細にてクーポンが使える事を伝える
13. Apple Payでの決済
14. コメントの定型文送信
15. 出品者の他商品の閲覧
11. 訪問時にクーポン取得している事をポップアップにて表示
クーポンを持っている事を最初に伝える事で商品を「何となく見に来た」から「せっかくクーポン持ってるし何か買おうかな」というモチベーションを設計できている
12. クーポンが使える事を表示
この商品の購入に対してクーポンが使える事を表示しているためユーザーにお得感を醸成して購入のための最後のひと押しをしている
13. Apple Pay決済
Apple Payを追加する事で決済手段の多様化と簡単に決済できるようにしている
14. コメントやり取りにて定型文送信
メルカリ内のコメントやり取りで良く使われる5つの定型文をワンタップで作成できるようにして、ユーザーが購入するのに必要な情報を集められるようにしている
5つの定型文
①商品の値下げ依頼
②商品状態の確認
③商品写真の追加依頼
④購入可能かの確認
⑤発送までの日数の確認
15. 出品者の商品一覧
該当の商品を出品している人の他の出品商品を見れる機能
メルカリではよく、「まとめ買い割」などを出品者の裁量で実施しており事実、複数購入が結構な頻度でされるというユーザー行動の観察から追加していると思われる
5. まとめ
・ユーザー行動の解像度の高さからくる打ち手の的確さ
・ユーザーの行動を1つでも少なくできるような機能開発
メルカリはユーザー行動の観察や購買フロー時のログやデータを収集してユーザーが商品を購入するまでにユーザーが行う行動を可視化した上で、1つでも減らすという事に注力しているからこそ老若男女問わず圧倒的に使いやすいサービスになっているんだなと感じました！
機能の足し算だけでなく、1つの機能を徹底的に磨き込む事で機能の掛け算にできているのがすごい！！
6. みんなと仲良くなりたい・・・
PdM の皆さまやプロダクトに関わる皆さまと下記のような話を気軽にしたいです！！
・ このサービスのUI / UXイケてるよ
・ 弊社のプロダクトはここにこだわっているよ
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