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リコカツから見た、容姿を褒めることって何だろう?

リコカツを見た。少々ネタバレかもしれないので、注意願いたい。

主人公(女性)は「綺麗だから仕事を、こんなに貰えているんですよ」と職場の後輩に言われる。

結婚したばかりの夫にも、喧嘩になった際に、「外見が超一流の君が誇る中身とは何だ」と。

つまり外見だけで、中身に魅力がないことを、暗にしめしている。

この言葉は、パワーワードだ。

彼女は幼少期から、そう言った容姿だけで、見られていることに悩んでいる。


綺麗は、嬉しいことなのか?

一般的に、綺麗って言われたら嬉しい、と思われている。
果たして、そうだろうか。

人によっては嫌な気分になる可能性もあるけど、そんなことを誰かに言えば「美人は得だよな。私は言われたことない。言われるだけ、いいじゃん」と、言われるだけ。


わかりにくい悩みは、悩んでいることを伝えても、自慢なの?という扱いを受ける。

人が何を思うかは、その人によるのに、自分の考えで、しか見れないのだろうか。

可愛いだけの恋人


私の話になる。恋人に褒められたことは
可愛いね、や、好きだよ、だけ、だった。

好きだよ、は褒め言葉ではないかもしれないけど。


可愛いと言われるとなんだか、舐められているような気がするのは私だけだろうか。
可愛いは嫌で、綺麗と言われたいけど、もっと言われたいのは、カッコいいだ。

いや、そんなことはどうでもいい。


もちろん、惚気たいわけでもないし、これは過去の話だ。内面を褒められることって、今まであっただろうか?

私だけかもしれないが、可愛いも、好きだよ、もときめかない。ただ、エロいことをしたいから言っているのかと、思うだけだ。

初対面でも、チャラい人は、可愛いね〜、なんて挨拶がわりに言う。だから何だ?と思う。多分、彼らの脳内には、可愛いと言えば、女が喜ぶと、インプットされている。だから、可愛いは嫌いなんだ。

辛い時は、内面を褒められたい


ほとんどの人は、何かしらの面で
可愛い部分がある。
ちょっと天然だとか、意外な趣味があるとか、幼稚で甘ったれた考えも、「可愛い」。綺麗じゃなければ、みんな可愛いに分類される。

当時の私は、就職するか、夢を追うか悩んでいた時期だった。自尊心が折れていた。自分に自信がなくなった。もう無理なのかも、と思った。自分を否定する言葉ばかりが、脳内を埋め尽くす。

やりたいことを君ならやれる、とか、努力家だからとか、才能があるよ、とか…あの頃に、そういう褒め言葉をかけてくれたら、少しは違ったかもしれない。

人に期待するのは良くないけど。

可愛いだけじゃ、恋人が私を好きなだけじゃ、正直私の人生、なんにもならない。恋人はいつまで一緒にいるか、わからない。可愛いでは、私の自尊心は満たされない。そうじゃない、そうじゃないんだ。

可愛いは、他人ありきで弱々しいけど、努力家は一人でも生きていける。


ドラマでは、元カレだけは、彼女の仕事に対する努力を評価してくれている。そこなのだ。ある程度の期間一緒にいるのに、可愛い以外の言葉で褒められないのは、何かおかしいのではないか。

努力家だとか、一生懸命とか、センスがあるとか…言われて嬉しいことを、言われたことがないような気がする。でも、一番近くで私を見てきた人にだけは、そんな言葉をかけてほしい、なんて期待してしまう。

そんなことを思っていたら、ある人から

あなたが容姿に興味がないだけで、メイクとか頑張っている人は、可愛いって言われたら嬉しいんじゃないの?

と言われた。

なるほど、世の中にはそんな考え方もあるのか、と思った次第だ。またひとつ、私は学んだ。


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