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また読みたい記事を収録させていただいています。 【まとめ記事】 ⑩https://note.com/fu2050/n/nfb7c1acff43c ⑨https://note.c…
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#小説

猫と芸術家と親和性

「老人と海」の、作家アーネスト・ヘミングウェイは愛猫家でした。 ある時、ヘミングウェイは、知り合いの船長から2匹の珍しい猫を譲り受けました。 かつて猫は、ネズミを捕ってくれるので、船の食料や資材を護ってくれる事から、船の守り神として船乗りたちに大切にされていたのです。 ヘミングウェイが、譲り受けた珍しい猫とは。 普通の猫が、前肢の指が5本ずつの10指で、後肢が4本ずつの8指であるにもかかわらず。 ヘミングウェイが、譲り受けた珍しい猫は、前肢の指がそれぞれ6本ずつの1

忘れられない言葉を置いてゆくんだな。

弟が、大学生の頃祖母の記憶が、時々 途切れ途切れになるようになった。 ふだんは母が仕事が暇なときは わたしが祖母の日常の手伝いをしていた。 おまけに、我が家は親戚同士の闘争の最中に あったので。 あしたのことですら、何も考えられなかった。 ただひとつ、不幸中の幸いと思えたのは 祖母の記憶の曖昧さでもあった。 哀しいことの輪郭があらわになっているのは あまりにもつらいから、祖母はそのままで いいのだと。 日々いろいろなことがあったけど。 厳しいけれど祖

失恋冷蔵庫(for「ショートショートnote杯」)

「また振られたのか」  私を見て、ゆり婆は呆れたように笑った。  机と青い冷蔵庫があるだけの、殺風景な店で。 「5回しか来てないでしょ」 「5回も来るなんて、珍しいけどねぇ」  客に追い打ちをかけるなんて、信じられない。  ゆり婆は、さっさと冷蔵庫から私の小箱を出し、机に置いた。  淡いピンクの雲母を、何層も重ねた美しい小箱。  私は、鞄から瓶を取り出して、中身を小箱に入れる。 「随分泣いたね」  ゆり婆が、そっと呟く。  私が入れたのは、失恋で流した涙なのだ。 「い

🗼昭和っぽい情景の絵「茜色の空」

「茜色の空」 アクリル画 「詩・茜色の空」 柿の木と 共に見る 茜空 「エッセー・茜色の空(柿の木と鳥モチ)」 あれは、ちょうど、今頃の時期だったかも知れない。 僕の家には、庭に柿の木があった。 たいして実を付ける訳ではなかったが、 それでも熟してくると鳥たちが食べに やってきたりしていた。 僕は、子供の頃その木に 一度だけ鳥モチをつけた事がある。 その頃は、 駄菓子屋のような所でも、 田舎では鳥モチを売っていたのだ。 しかし、鳥モチを柿の木に

やりたいことをやって生きよう💖 お金がないから 時間がないから 言い訳して行動しなかったことに後悔する 後悔しない生き方をするなら やりたいことをやること 成功失敗は関係なくやることに意味がある 自分らしい道を歩めるだけでなく 自分らしい幸せも手に入るんだから💖

マスク文庫 完成によせて

今日は企画のことを書こうと思っていたのですが、予定変更してマスク文庫についてお礼の記事にしようと思います。 ※自分の企画についてもボリューミーな内容なので、記事を分けて夕方か夜くらいにアップします。 ========= 小説×音楽×デザインの「新マスク文庫」にて、かねてより募集しておりました七田さんの『拝啓』に対する返信の募集と結果発表を終え、マスクケースが完成しました! ミムコさんがデザインしたマスクケースには、七田さんの小説『拝啓』と、その主人公である「僕」に対す

小説|足跡の流れ星

 夢の中だと、少女は気づきました。何度も何度も見た夢だったからです。夜空で、もう会えない大切な人と自転車の二人乗りをしていました。少女は荷台に腰かけて地上を見下ろしています。街は輝いて見えました。  家、店、ビル、車、街灯。さまざまな明かりがきらめく中、ひときわ強い輝きを放つのは、足跡でした。大切な人がこれまで長く歩いてきた跡です。星みたいにまたたいていました。生きた跡は、街中を照らしています。  大切な人がよく散歩した道は、天の川のように見えました。いつも少女と一緒に遊

マスク文庫|「コーヒーは夜に見えるか」小牧幸助さん

 ブレイクタイムにぴったりな、本のようなマスクケースです。いつも素敵なショートショートをnoteに投稿されている、小牧幸助さん にご協力していただき、珠玉の1枚が生まれました! コーヒーショップに置いていただくことを想定して、コーヒーをテーマにお願いした、心がじんわり温かくなるお話です。小説は小牧さんのページからも読めますので、ぜひご一読を。読むと他の作品も読みたくなり、気づけばファンになってしまうこと間違いなし!  内側のデザインも本のようになっています。 掲載させてい

もも と ピンクドラゴン♡

約2ヶ月前に投稿したつぶやきは・・・。 私が考えた発明品を使って、誰かストーリーを作ってくれないかなぁってものでした。 2つ登場する発明品のうち「新世代エステ」の方を 拝啓 あんこぼーろさんが、 「髪を切ってくれるブラシ」は 闇夜のカラスさんがそれぞれ書いてくださって 私の方でも記事でご紹介させていただきました。 そして今回は ふみさんの作品です。 ふみさんのnoteを見てもらうとわかるのですが 象書。イラスト。歌。音楽。詩。ハンドメイド。ハーブ。アロマ。パワー

私が昔からずっと考えていた発明品。いつかこれを使って近未来の小説を書こうと思っていたけれど、私…小説書けないんだった…。誰かこれを使って小説を書くという形で私とコラボしてくれないかな…。 https://note.com/vida2218/n/n2eee363408c2

EATALK MASKができるまで

 どうも、EATALK MASKのミムコです。  今回、ある方にアドバイスをいただき、メイキングストーリーを書いてみようと思いました。さらりと読んでいっていただけると嬉しいです。 EATALK MASKってなに? 簡単に言うと、B5サイズの紙を折って作るマスクケースです。こんなの。  知ってるよ〜、という方、ありがとうございます! ここからが誕生秘話になります。 アイデアが生まれたきっかけ このアイテムを思い付いたのは、1回目の緊急事態宣言明け。久しぶりに友人からラン

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門~7/24講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門へご参加いただいている皆様。 新たにTHE NEW COOL NOTER より、読書感想文企画が立ち上がりました。 詳細については、さらにこれから詰めてまいりますが、以下の記事をご参考にしてください。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 本日は、洋介委員長とヒロさんより、計5作品の講評をいただいています。どうぞ、お楽しみください。 ================================ <講評(洋介さん)>

聖母マリア  −ショートショート−

40代に突入した途端に、友人と集まると、話す内容が変わってきた。  以前は恋話に花を咲かせた事もあったのだが、今は自分達の身体の変調や、家族の話しをする事が多くなった。  その日は、乳がんの話しになり、自分でもできるからと触診の仕方を教えてもらった。  家に帰ってお風呂上がりにビールを飲みながら、何気に胸を触ってみた。  左胸に小豆大の硬いものがあった。 慌てて友達に電話をすると、取り敢えず病院に行ったほうがいいと、彼女が行ってる乳腺外科を紹介してもらった。  ビールを飲

【募集期間スタート!】第3回THE NEW COOL NOTER賞~文芸部門募集要項

THE NEW COOL NOTERコンテストおよびみこちゃん出版を応援いただいている皆様。 第3回THE NEW COOL NOTERコンテストについて、文芸部門(7月分)の募集告知をさせていただきます。 ※文芸部門  小説、詩、短歌等の文芸作品が対象です。 本日からの先行募集となります! ※全審査委員、スタッフが目を通していくのは7月1日からとなります。  また、コメント講評は随時させていただきます。 (みこちゃんはわくわくして、読み始める気まんまんです) ===