【読書メモ#11】無知の壁 養老孟司(著)
こんばんは。
月に1度は更新を目標にこのnoteを始めたのですが、
4月はなにも書けていないことに気づきました。。
4月も残り2時間を切りましたので、
いま必死で文章を書いております。笑
今回は解剖学者で『バカの壁』でお馴染の養老孟司先生と
スリランカ上座仏教の長老、スマナサーラ・アルボムッレさん、
僧侶で宗教学者の釈徹宗さんといったお三方の
対話形式で著されている『無知の壁』を読んで
心に残ったことを下記に書きたいと思います。
■読もうと思ったきっかけ
読もうと思った理由は、
①『バカの壁』を読んでから、養老先生に興味をもっていたこと
②いろんな本を読むなかで、最近宗教の考え方に興味を持っていたこと
③KindleUnlimitedの対象に含まれていたこと
の3つです。
■【メモ①】知っているつもりで、なにも知らない。
スマナサーラ長老は、
人間は主観的に「私は」「私の」という
自分で勝手にかけた色眼鏡でしかモノを見ることができないため、
「自分は世の中を知っている」と思っても、
何も知らないと本書で仰られています。
たしかに養老先生も『バカの壁』で
脳に「ある枠組み」ができてしまうと、
脳はその枠の外のことを認識しようとしないと
似たようなことを述べられてました。笑
■【メモ②】知識の3つのリミット
スマナサーラ長老は、知識の3つのリミットを次にように述べています。
・第一のリミット
エゴという妄想概念に基づいて
知識や概念を現実と関係なく一本化してしまい、
怒りや苦しみ、嫉妬、憎しみ、といった
耐え難い感情に支配されて生きる羽目になること。
・第二のリミット
自分の知識に徹底的に執着し、脳が固くなること。
・第三のリミット
自分の作った『壁』に激しく衝突し、
壊れてどうにもならない状態になること。
仏教ではこのリミットを“智慧の障害”と説いているそうです。
これを解消するには
身体に入る情報を先入観で現象化することして
“今”に気づくという訓練をし、
生きるとはどういう仕組みなのかを
客観的に発見することが必要だそうです。
これはなかなか難しい。。笑
■【メモ③】「受け入れる」ことが大事
養老先生が言うには、
受け入れると「自分が壊れちゃうんじゃないか」という
恐怖心をみんなが抱いているとのこと。
しかし、スマナサーラ長老は
世の中自分で管理できないことばかりなんだから、
周りが自分の意に反することをやってきても
「対応してやるぞ!」とチャレンジャー精神で生きた方が
ずっと楽だと仰られています。
たしかに私自身も困難な状況に巡り合ったとき
恐怖心でおどおど立ちすくむより、
覚悟を決めて立ち向かった方が気持ちは楽な気がします。
■まとめ
自分の今までの知識に囚われず、
常に新しいものを取り入れたり受け入れることが大事だと
本書を読んで改めて感じました。
しかし、解剖学者と宗教家で
こんなに話すことの内容が似通るものなんですね。笑
そこが本書で一番面白く感じました。
以上、長文を読んで頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?