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「自己コントロール能力」を鍛える唯一の方法は行動記録をとること

このnoteでしょっちゅう紹介しているタスク管理アプリ

『タスクシュートクラウド(TaskChute Cloud)』

に、無料プランが開設された。



私はタスクシュートで、毎日の行動をすべて記録している。

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タスクシュートは使い込むほどに便利になっていくツールで、

・毎日のルーティーンを迷うことなく同じ順番にこなせるようになる
・ルーティーンを組み換えたり新しいルーティーンを試すこともカンタン
・つまり習慣をつくるのがカンタン
・記録を振り返ることで無駄な時間や隙間時間が発見できる
・自分の最適な睡眠時間、休憩時間、集中時間がわかる
・一番集中できる時間、休むべき時間(バイオリズム)がわかる
・朝起きた時点で「今日必ずやるべきことのリスト」が完成している

など利便性を挙げたらキリがないのだが、私がタスクシュートを使い続けるいちばんの理由は、タスクシュートが使い込むほどに自分が変わっていくことを実感できる唯一のツールだからだ。


「仕組みづくり」「ありのままの自分」では満足できない人へ

ゲームやマンガ、SNSのアプリを削除したことがある。
でも結局またインストールし直したことがある。

という人はタスクシュートを試してみる価値があると思う。

さわりすぎるとロックがかかる機能や、錠前のついた箱など、スマホ中毒対策グッズは色々あるけど、こういうのはいずれ飽きて使わなくなる。



「意思」に頼らず、「仕組み」で自分をコントロールしましょう!


自分もこの言葉を信じて、たくさん「仕組みづくり」を試してきた。しかし、色々試して気づいたことは、人生には「仕組みづくり」や「環境づくり」だけではどうにもならないことがあるということだった。

結局のところ自分は、自分自身を変えたかったのだ。

「ありのままの自分で生きていいんだよ」という言葉に癒やされつつもピンとこなかったのは、変わりたいという想いも含めて自分自身だからだ。

そんなふうに悩みながら色々なツールを試すなかで、ようやく「これなら自分を変えられる」と実感できたのがタスクシュートだった。


思ったとおりに動けない

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザー・テレサ


私はこの言葉がとても好きだ。そうか。自分の運命を変えたければ、まずは思考を変えればいいのか。思考を変えるために色んな本を読み、色んな人の話を聞いてきた。

実際、「この本/この人と出会えたからこそ、今の自分がある」そう思える出会いはたくさんあった。

しかし一方で、

私は「こうあるべきだ」と思考しているのに、そのとおりに行動することができない

という悩みはなくならなかった。

食べてはいけないと思いながら食べ、怒ってはいけないときに怒り、スマホをみるのをやめられず夜ふかしをして翌朝後悔する。

「糖質を摂りすぎると太る」と知っているのに食べる。
「怒りの感情は6秒待てばおさまる」と知っているのに怒ってしまう。
「スマホをベッドに持ち込まない」と決めたにも関わらず、持ち込む。

私の思考は「こうあるべきだ」と知っているのに、そのとおりに行動することができない。

思考と行動の間にある隔たり。

この隔たりを埋める方法が、長らくわからなかった。


決断に立ち会う

我々は「なにをするのが正しいのか」はよく知っている。しかし「いつ間違ったのか」を実はよく知らない。

我々は「残業せずに帰れば、好きなことができる」ことを知っている。しかし、「いつ残業を決断したのか」を実はよく知らない。

我々は「残業ばかりで自分の時間がほとんどなかったとしても、たった数分でもやるのとやらないのとでは、1年後、10年後の結果が大きく変わってくる」ということを知っている。しかし「やろうと思っていたことをやらずに、寝落ちするまでスマホをいじることをいつ決断したのか」を、実はよく知らない。

決断の瞬間。それは思考が行動に転化する瞬間であり、思考と行動の隔たりを繋ぐ瞬間である。運命の分岐点はここにある。


しかしこの運命の分岐点を、我々はほとんどの場合、無意識に通過している。

そしてだいぶ後になってから「私は間違った決断をしたらしい」ということに気づくのだ。(たとえば朝、目覚ましの音で目覚めたときに。)

決断に立ち会う能力。これがタスクシュートで「記録を取る」ことによって鍛えられるのである。


記録=思ったとおりに動く練習

タスクシュートは、自分の行動をリアルタイムに記録し続けるツールだ。

自分の行動を記録し続けるということは、行動が切り替わるたびに記録を残すということだ。

行動が切り替わるたびに記録を残すということは、「今やっていることをやめて、別のことをしよう」という決断に立ち会い、その決断の結果を記録し続けるということだ。

決断に立会うとは、勝敗をきっちりと記録するということである。

そしてこれがとても重要なことなのだが、決断に立ち会えたからといって、いつも正しい決断ができるとは限らない。

しかし、

決断の瞬間に立ち会った上で負ける(=記録を取る)
ことと、
気づいたらすでに負けていた

のとでは、経験の意味がまるで異なってくる。

立ち会い(=記録)を経験することで我々は、なぜ負けたのか。次は負けたくない。と考えることができる。これは「思ったとおりに行動する」ための練習をひとつ、積み上げたことになる。

気づいたらすでに負けていた、という状況でできるのは反省だけだ。反省は練習ではない。

自分は意思が弱い。欲望に流されやすい。感情をコントロールできない。

という悩みのほとんどは、実際のところ

練習量が足りていないだけなのだ。

自分の行動を記録することで、

行動と行動の境目=思考が行動に転化する瞬間=決断の瞬間

に何度も立ち会うことになる。

この記録ひとつひとつが、思考と行動をつなぐための練習であり、それが積み重なることで技術が育っていく。その技術とは、

例えば「糖質を摂りすぎると太る」から間食を減らす技術である。
例えば「怒りの感情は6秒待てばおさまる」から怒りを感じたときに深呼吸を挟む技術である。
例えば「スマホをベッドに持ち込まない」と決めたから持ち込まずに寝る技術である。

すなわち、考えたとおりに行動するための技術である。

思考とともに行動を変え、いつしか習慣が、性格が変わり、そして運命を変えていくための技術である。


練習を楽しむ

タスクシュートを少しでもやってみればすぐにわかることだが、リアルタイムに行動の記録をとり続けるのはカンタンではない。いつの間にか全然違うことをやっているなんてことがほんとにもう、しょっちゅう起こる。

初心者はだいたい、この大変さで挫折してしまう。

しかしこれはいわば当然の戸惑いで、初めて長距離を走る日にいきなり42.195kmを走れないのと同じである。

まずはこの「記録を取る難しさ」を楽しんでいただきたい。
普段、どれだけ「無意識」に行動が切り替わっているかを体感してみていただきたい。
「気づいたらすでに決断が済んでいた(別のことをしていた)」という発見を楽しんでいただきたい。

レコーディングダイエットと同じで、「記録をとろう」という意思があるだけでも、時間の使い方が大きく変わることを体感してほしい。

そしてなんやかんやで「いつの間にか積み上がった記録」をふり返るとき、想像以上に色々なことをやっていた自分に驚いてほしい。

なんといっても、タスクシュートクラウドは無料で使えるサービスになった。

あなたが気の向いたときに、行動記録に挑戦してみてほしい。



読みたい本がたくさんあります。