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知られざるクエストの旅路

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独自の目標を立てて実行した、旅の記録です。 このマガジンに掲載した紀行文を基に動画を作成し、 YouTubeにて公開しています。 https://www.youtube.com/…
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2023年10月の記事一覧

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】【完結編】拡大版立山黒部アルペンルートの検討と課題

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】【完結編】拡大版立山黒部アルペンルートの検討と課題

 立山駅にて購入した「立山黒部アルペンルート」の切符は、富山県側の立山駅から、長野県側の扇沢駅までとなっている。この区間が狭義のアルペンルート、いわゆる公式ルートだろう。

 JR東海やJR西日本が発売する「アルペンルートきっぷ」は、東海地方や近畿地方を出発し、JRを利用してアルペンルートに赴く旅行客のための商品だ。富山側から入る場合はJR富山駅、長野側から入る場合はJR信濃大町駅を経由する。JR

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 追記.座席未指定券を正しく用いる正しい白人カップル

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 追記.座席未指定券を正しく用いる正しい白人カップル

 松本から、新宿行きの特急あずさに乗る。自分の前の座席には、若い白人のカップルが座っている。天井のライトは赤色であることから、「座席未指定券」の利用者であることが伺える。
 あずさは全席指定席の特急であるが、「座席未指定券」という切符がある。この切符で乗車すると、その時点で空いている座席に座ることが許される。座席の本来の予約者が、途中駅のどこかから乗って来るので、その際は速やかに退席しなければなら

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 7.黒部ダムから松本駅まで(関電トンネル電気バス完全乗車)

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 7.黒部ダムから松本駅まで(関電トンネル電気バス完全乗車)

 黒部ダム駅の地下通路を、電気バス乗り場まで歩く。その天井を良く見ると、長い年月の間に苔蒸したのであろう、部分的に緑色に染まっている。日帰りの客は、そろそろ帰路に着く時間帯なので、非常に人が多い。

 団体客の列と、一般客の列が分けられている。団体を引率する旅行会社の職員が点呼を取り、はぐれた客を探す。一般人の列に紛れ込んでいるのを発見したようだ。並んでしまったものはしょうがないので、扇沢で下車し

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【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 6 .黒部ダムにて

【Q3.拡大版立山黒部アルペンルート】 6 .黒部ダムにて

 ケーブルカー黒部湖駅の長い地下通路を、人々から少し遅れて歩いていく。途中、遊覧船乗り場の方へ続く分かれ道があるが、今日は運航していない。看板には六月から開始と書かれている。

 トンネルを抜けると、舗装された巨大な構造物の上に出る。立山黒部アルペンルートの存在理由、黒部ダムだ。上流側には、エメラルドグリーンの広大な水面。下流側は峡谷。今降りた、ケーブルカーの黒部湖駅から、次に乗る電気バスが発着す

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