今年は「私の人生の後半」を模索しよう。
#20240223-367
2024年2月23日(水)
私は里親ではあるが、「里親」として生きたいわけではない。
地域の里親会には、ファミリーホームをはじめた里親家庭がいくつかある。ファミリーホームとは、5~6人の社会的養護を必要とする子どもたちを養育する家庭養護である。ファミリーホームは、里親の延長線上にあるように見えるが、実際は違うと私は感じる。
一時保護、短期委託から長期委託まで、さまざまな状況の子どもたちを養育する。数日のこともあれば、年単位、子どもが18歳になるまでのこともある。事業としての届け出も必要なこともあり、家庭養護を人生の主軸に据えていなければできないと思う。
里子であるノコ(娘小4)を養育している私はどうであろう。
もちろん私はノコの里母である。まだ手のかかるノコを最優先の生活をしているが、頭の片隅にはいつも「私の人生」が控えている。
私はノコの里母ではあるが、私にも私の人生があるのだ。
これからノコが成長し、次第に今のようにあれこれ手がかかることが減るだろう。もちろん気掛かりなことは、内容は変われど、なくなることはないと思う。見えにくい形になっていき、むしろ今よりよくノコを見なければならないかもしれない。
ただ学校の持ち物のことや体をきちんと洗っているか、歯を磨いているか、といった生活面の指導や確認は減るだろう。減ってくれなくちゃ困る。
そんな頃には、私は私の生き方をノコに見せたい。
ノコ1人の世話に明け暮れている大人にはなりたくない。
ここ数年共働きの里親が増えた。
私が里親登録に向けて動いていた5年前は、どこまで真実かわからないが、里母が仕事を持っていると里子の委託がないという雰囲気だった。たとえ里親登録時点では仕事をしていても、委託の話がきたらすぐ辞められることが肝心だった。私もパートタイマーだったが、里子との交流がはじまった時点で辞めた。
それが世の中の共働き普及からは少し遅れたものの、あっという間に変わった。
私と同時期、もしくはそれより後に里子を委託された里母の「今」を見てみよう。
里親登録前にしていた仕事をそのまま続け、里子は保育園や学童保育を利用。
里子に合わせるため転職し、保育園や学童保育を利用。
委託数年後から里子の状況に応じてパートタイマーなどを開始。里子の下校までに仕事を終えるが、勤務時間によっては学童保育を利用。
専業主婦。
あれよあれよという間に、気付けば働いている里母が大半になった。
私は今年52歳になる。もちろん仕事は探せばあると思う。
ただ仕事を持つならば、短期ではなく、長期でできる仕事をしたい。
体力が落ちても無理することなくでき、時間の管理が自分で調整できる仕事ならなお望ましい。今までいくつか仕事を経験してきたが、なかには主に座っていることに重きがある仕事もあった。その時間帯にそこに「人がいること」が重要なので、もちろんそれもまた大切な職ではあるが、人生も後半になると、若い頃と違い、自分の時間が無尽蔵だと感じない。
自分の時間を切り売りするには、手持ちの時間が足りない。
なにかないだろうか、と思い巡らせている。
今までの経験を活かせて、さらに働くことを通して磨かれ、積み重ねられる仕事。
ノコの目に、私が嫌々、渋々働くのではなく、大変であっても楽しく働いていると映る仕事。
ただ考えてもまずは動かないと、はじまらない。
今年はそれを探してみよう。
行動と軌道修正を繰り返せば、きっとどこか私が求めるところの近くにたどりつくだろう。
まずは一歩。
一歩、踏み出してみる。
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