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おうちでこどもとびじゅつを楽しむポイントその1:マインドセットとおえかき編

2月末からのコロナ対策によって
こどもたちの保育教育環境
そしてご自宅での子育て生活に変化が生まれていると思います。

ネットやちまたで聞こえてくる声
そして先日から公開している保護者のみなさまへのアンケートからも
「公園でのあそびにも飽きてきた」
「親子が一緒にいる時間が長くなり、お互いにストレスが溜まっている」
「あそびのネタに困る」
というご意見が見えてきました。

そこで!
こどもたちの自由な自己表現を大切にする
UMUM流おえかきや工作あそびの
ご自宅でできるポイントをご紹介します○

いずれもあそびの目的は
「上手な(見栄えのいい)作品制作」や「技術向上」ではなく
こどもたちの自己表現、自己解放
そして主体的な学びです。

今日はマインドセットとお絵描き編です。

その1.マインドセット「こどもの美術はどろんこあそびと同じ」

お絵描きや工作をやろう!とすると
「なにをつくろう」
「どうやってつくろう」
など、どうしても心構えが方法論になりがちです。
例えば
「紙コップでお魚をつくろう!」
とか
「折り紙で七夕飾りをつくろう!」
などなど。

制作において、作品をどのようにつくるかという方法はとても大事ですし
方法を体得するのはとても楽しいことです。
しかし、方法論ばかりに頼るとネタ切れに陥ります。
お魚できた!
七夕飾りできた!
じゃあ次の日はなにしよう...
なにつくろう...
自分がつくったことないし、わからない...
となるわけです。

そこでおすすめしたいマインドセット。
ずばり!
こどもの美術はどろんこあそびと同じ!

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(2017年にコネルテで開催した、どろんこえのぐWS)

どろんこあそびをするとき
どろを触った感触やにおい
どろを掘ったら出てくる生き物との出会い
お水を混ぜてみる
草を混ぜてみる
ふるいにかけてさらさらにしてみる
いろいろな実験を経て
どろと仲良くなって
どろだんごをつくってみよう
お城をつくってみよう
あ、じゃあ街も!
川を流して
あ、湖もつくろう!
じゃあその脇には山も....と展開していく。
素材に触れて、実験して
特徴を知ったら自然とクリエイションは始まります。
おとなにくらべ、こどもはその発動も早いはず。
そして、この活動は想像力がつづく限り
何時間も何日間もかけることができます。
そう!なかなかネタ切れしない!

わたしはこれを方法論的アプローチと概念的アプローチの違いだと考えているのですが
そのあたりはまた今度詳しく書くとして
結局はこれ、森や田んぼなど大自然では簡単にできるあそび。
スタート(制作開始)の段階で、ゴール(どんな作品ができるか)が見えていないあそびとも言えます。
都会に大自然はなかなかないし
公園でも砂場が少なくなってしまったり
こどもをとりまく様々ななあそびが
ゴールが見えているあそびになっていると感じます。

わたしは、美術はこの「ゴールが見えないあそび」を
自然がない屋内で、おうちで、そして机の上で
可能にしてくれる領域
だと考えています。


その2.おうちで自由にお絵描き編

先に書いたマインドセットをもとに
おうちでのお絵描きタイムのアイディアとポイントをご紹介します。
あくまで一例ですので、この通りにしなくてはいけない!ということではないですし
お子様の趣味趣向によっては速攻で飽きる可能性もあります。笑
対象年齢は、概ね2歳半〜小学校中学年を想定していますが
抽象的な活動なので、それ以上の大きいお子様やおとなの方も楽しめると思います。

⓪環境設定
まずはある程度、おうちのなかで実験スペースを確保します。
机の上でもいいですが、床のほうが自由度は確保できます。
そしておうちの状況にもよりますが、可能であればシートなどで簡単な養生をすることをお勧めします。
シートの上で制作をすれば、片付けやそうじも楽ですし
終わりに載せたものをシートの真ん中にあつめ、くるんと丸めて寄せておき
あくる日またそれを広げて続きができます。

①おうちにある、こどもが使ってよい画材を集める。
例:ペン、鉛筆、油性ペン、ボールペン、シャープペン、クレヨン、あわよくばコーヒーとか土も笑
今は100円均一で基本的な画材は揃えられるので、カラーペンやパステル、おうちが許せばえのぐや筆などの購入もおすすめです。

②おうちにある、こどもが使ってよい紙を集める。
例:コピー用紙、落書き帳、キッチンペーパー、ティッシュ、折り紙などなど描けるものはなんでも!

③守ってほしいルールを決める
例:道具を壊さないように大事に使う、口にいれない、など。
ブルーシートなどを床にしいて、「シートの外では描かない」とするとわかりやすいし、ある程度の自由さを担保できます。
おうちを汚したくない、ものを大事に使って欲しいなど
おとなの事情とのバランスが難しいですが
自由度が高いほど、実験は面白く、学びに広がりが生まれます。

④画材の実験をする
用意した画材をいろいろ触ってみます。
画材屋さんの試し書きのようにいろんな種類でちょこちょこっと描いてみてもいいし
液体系は筆だけじゃなく手で触って描いてみてもいい。
紙を変えるだけでも、にじみや色の出方が違います。
この時「この道具はこの使い方が正しい」「作品を完成させる」などのおとなの見解はちょっと横に置いておき、道具が壊れたり怪我しない程度にこどもがいろいろ実験できるよう見守れるといいと思います。
大切なのはこどもの自己表現、自己解放、そして学びです
できあがってくるものに対して
「これ○○みたい!」
「こうやってもおもしろそう」
「きれいだね」
など、実験を肯定的に捉えた声かけをすると
こどもも安心して、楽しんで取り組めます。
また、おとなも従来の使い方とは違う道具の使い方を一緒に考えてみるのも楽しい○
おとなが楽しんでいる姿は、こどもが活動をより一層楽しめるスパイスです。

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⑤あとはこどもにおまかせ
実験をしていると、こどもたちは自然に魔法の言葉
「いいこと考えた!」
を発動します。
そこからはもうおまかせ!
こどもたちが描きたいものを描きたいように描かせてあげてください。
学びがもっとも生起するのは、おとなの言葉ではなく体験です。
青と赤を混ぜたらどんな色になるのか
油性ペンと水性ペンはなにが違うのか
シャープペンの芯を出しすぎるとどうなるのか
作品を作る以外にも、学びの種になる体験はたくさんあります。
もし鉛筆を削る、えのぐをいっぱい出しすぎるなど
こどもが一人でやるには難しいことがあった場合に、おとながそっとフォローするくらいで大丈夫です。
上手にかけなくても
思うように道具が使えなくても
作品が完成しなくても、だいじょうぶ。
まずはやってみること、自分で考えて工夫すること。

その姿勢を肯定する声かけをすれば
きっとその活動が好きになり
学びも深まりながら
自然と技術も向上していきます。

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⑥片付けもなるべくこどもに任せる
一通りの活動が終わったら、道具をかたづけます。
もちろんおとながやったほうが綺麗だし早いのですが
できるかぎりこどもに任せてください。
続けていくと、何も言わなくてもこどもが自分で片付けをできるようになり
おとなが楽できる未来がきます笑

⑦完成作品を飾ってコミュニケーションする
完成した作品を、おうちの壁や棚の上に飾ってあげてください。
飾るって作品が認められたようで、とても嬉しい気持ちになります。
そしてその作品を見ながら
お気に入りを聞いたり
発見を聞いたり
制作のときいなかった家族に報告したり
別日にまた違った見え方になるのを楽しんだりするなど
作品コミュニケーションを楽しんでください。
きっと次のおえかきのアイディアが降りてきて
また「いいこと考えた!」が発動します。

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以上、今日は2つのポイントをご紹介しました。
こんな事態だからこそ
この時間を有効に使い
親子の交流や子育てに役立てば嬉しいです。

また
「こんなことが聞きたい!」
「やってみたらこうだった!」
などの質問ご意見ご感想も
コメントやメッセージで随時お待ちしております。

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ラブ
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美術教育家、Art education research UMUM代表。感性を知る、使う、育むをテーマにしたアートワークショップや、ビジネス×アート/幼児教育/健康×アートの研究会を開催。企画の様子、考察、作品を投稿しています。https://umum.peatix.com/

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