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【読書感想文にも!】この夏読んでもらいたいおすすめ電子書籍⑨

みなさん、こんにちは!
フレーベル館のいなおかです。

新型コロナウイルス感染症の影響もあり
マスクは私たちの生活にとって今まで以上に身近なものとなりました。
私はもともと花粉症がひどく、
スギ、ヒノキ、ブタクサあたりの花粉に特に弱く
合わせてハウスダストにも敏感なので
今までもマスクをする機会が多かったのですが
そうでない方たちの中には、今回のコロナ下で
日常的にマスクをつけ始め
逆にマスクをしていないと落ち着かない、というような方もいらっしゃるかと思います。

今回は、そんなマスクに関わるちょっと不思議なお話です。

【悩めるあなたをお助けします】『AIマスクはいかがですか?

今回ご紹介するのは『AIマスクはいかがですか?
対象は小学校中学年から。

怪しげなピエロが販売する”AIマスク”。
そのAIマスクを買った4人の小学生たちのオムニバスストーリー。

1 わたしの声、わたしの歌 相川リナの場合
おしゃべりが苦手なリナ。ある日公園にいたピエロから「ハキハキAIマスク」をもらう。高性能なAIが付いているというそのマスクは、リナの小さな声も拾って、ハキハキとしたおしゃべりができるように!しかし、小さく呟いたはずの友だちへの不満まで大きな声にしてしまい…。

2 イメケンになりたい 三上創也の場合
幼なじみの柚菜と昔みたいに仲良くしたいのに、思わずからかう言葉が出てしまう創也。そんなときに公園で出会ったピエロから「イケメンAIマスク」を買うことに。すると、そのマスクをつけて柚菜をからかおうとすると、言葉が出てこなくなる。不良品だとピエロに文句を言う創也だが…。

3 特技をさがせ 飯倉沙和の場合
帰国子女で美人の転入生、凪に対抗心を燃やす沙和。クラスのお楽しみ会でマジックをするという凪と張り合うため、ピエロから「パフォーマーAIマスク」を買って、落語を披露することに。マスクが勝手に落語を話してくれるが、それに合わせるために身振りを猛練習することになり…。

4 キーン! 吉田夏南人の場合
ピエロから買った「チアAIマスク」を付けて、いつもマスクに励まされながら学校生活を送っていた夏南人。でも最近使用中に”キーン”という嫌な音がなるように。ピエロいわくそれはハウリングで、近くに同じマスクを使っている人がいるとのこと。その正体を確かめようとすると、意外な人物だということがわかり…。


それぞれのお話を通して描かれるのは、AIマスクを通して成長する子どもたちの姿です。
このAIマスクはとても便利で、それぞれの主人公たちにピッタリなマスクを謎のピエロが提供します。
そのマスクを使うことで彼らは今までの悩みを解決するのですが、何かしらの意図しなかった事態が発生してしまいます。そういった問題から、彼らはいろいろな気づきを、それ以上のものを手にします。
つまり、ここでいうAIマスクはキッカケであり、真に問題を解決するのは人自身だということが描かれています。

読書が苦手な子でも、まず1話だけ短いお話として読んでみることができるのがオムニバス形式のいいところです。1話読めば、他にどんなマスクがあるのかも気になり、きっと全部読みたくなること間違いなしです!

そもそもAIってどういうものなのか、自分ならどんなAIマスクが欲しいか、そして何故そのマスクが欲しいのかなど、子どもたちが科学技術に興味を持ったり、自分のことを振り返ったりするキッカケに、この本がなると思います。

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