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++彼女の何か++

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そのうち有料記事になる予定。 都内在住の"彼女"の人生の振り返りのようなお話。
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#エッセイ

**それでもいい**

**それでもいい**

雨の日は、朝起きたときから身体が思うように動かない。

ネガティヴまで行かなくても、通常の前向き思考にはならない。身体も重いし、何より偏頭痛に悩まされる。小児喘息を持っていた自分は呼吸も少し辛い。

きっと雨の日に元気な人なんてあまりいないだろうと思いたい。

だから、それ以上のストレスは要らないと思うのが本音。

とは言っても自分は、お世辞にも健康とは言えないので耐性はあるような気がする。でも、

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**歌舞伎町の女王 02**

**歌舞伎町の女王 02**

彼女のはじまり生い立ち、その他はまたゆっくりと話すとして彼女は訳あって銀座の高級クラブで働くことになった。「訳あって」の部分もいずれお話することになるでしょう。当時の銀座は、まだ子どもだった彼女には何もかもが眩しくて、そして厳しかった。今日はそんなお話。

++姿勢は正して女らしく++子どもと言ってもおかしくない年齢の少女たちが、色んな理由で働く場所は夜の街だ。彼女もそのひとり。訳も分からず銀座7

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**歌舞伎町の女王_01**

**歌舞伎町の女王_01**

昼間の歌舞伎町を歩きながら、彼女は考える。

「銀座にいた頃より大変だな」と。。

六本木と歌舞伎町の掛け持ちで何せ朝まで仕事をしていた頃に比べたら、きっと今は幸せなのかも知れないな。

あることを除いては・・・

あること→「人を好きになること」

つまり恋をすることだ。

彼氏がいなかった訳ではないし、付き合えば長い。

しかし、彼女にとって恋愛から結婚に変わる感情は芽生えなかった。

今も。

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