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楽しむデザイン? 苦しむデザイン?

SNSを始めた当初。

デザインの仕事をされているであろう方からのDM。

会社勤めでデザイナーをしながら、副業でもデザインされるなんて、デザイン業が本当にお好きなんですね!と。

自分は、子供が生まれてもう一段階稼ぐ必要があったから、個人でも仕事をいただければやるというスタンスで副業も始めた。お金を生む為だ。

その事を正直に伝えると、フォローを外されて去っていかれた。


この事をきっかけに、自分のデザインに対するスタンスが明確になったように感じた。


デザインが好き!楽しい!なんてものは疾うの昔に通りすぎた。


プロダクトデザインとグラフィックデザイン業について十数年。


売り上げに直結する、製品のデザインをしているのもかなり関係しているかもしれないが、デザインとはお金を生まないといけないと強く思っている。


本当にニーズに沿った製品デザインになっているか。価格は適正か。利幅はどの程度取れるのか。

ちゃんと見る人の視点で作られている広告になっているか。伝えたいものが明確になっているか。このデザインで製品の売り上げに繋がる導線が見えているか。その製品を知り、自分から深く入り込んでいこうとしているか。

悩みながら最終的に『 これでいく 』と自分の中で決断する。そしてその決断した物が、クライアント・社内・消費者等に評価される。酷評されてボツになることもある。とてもじゃないが、楽しい!なんて言える作業じゃない。

自分がデザインした製品や広告が狙い通りに嵌り、成果が出たときに初めて達成感を感じる。これも楽しいという感覚とは違うな…


そこを強く意識せずに作られたものは、ただの趣味だ。正直、1円も払いたくない。(アートは別物)


それなりの料金を支払ってデザイナーに依頼する方は、なぜお金を支払ってまで依頼していただけるのか。

その製品やサービスを少しでも売り上げに繋げたいからだ。

①楽しくデザインやっています。好きですデザイン。

②御社の製品が売り上げに繋がるものを作ります。


自分だったら間違いなく後者の方に作ってもらいたい。



デザインはビジネス。

ここを強く意識しないと生き残れない。

(自分への戒め回)





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