見出し画像

1g=90兆ジュール

家事をしている。
洗濯器を回す。食洗機を回す。

人がやることはたくさんあるけれど、
本当にきついことは今は機械が代わりにやってくれる。

掃除機だってダイソンを使えばコロコロ(アナログ掃除機代表として)の出番がなくなる。すごいパワーでゴミを集塵してくれる。

時間が無限にあるわけでは無いので、家事をやる時は、
できるだけ早いスピードでこなす。テキパキテキパキ。

洗濯器と食洗機に、汚れ物をぶっこんで洗剤を入れてスタートボタンを押す。

その瞬間。

す~ッと。ほ~っとする。

僕が一生懸命、皿洗いや、洗濯板で洗濯をやらなくても、代わりにほとんど完璧に仕事をしてくれるんだっという安心感。

そういう時に、
何か消耗していないだろうかと不安になる時がある。

こんなに便利なんだから、何か裏があるんじゃないだろうか?

この感覚、解って頂けるだろうか?

そういう時にまず考えるのは、
消費電力と環境汚染物質。

(↓*説明長いので飛ばしてもらっても良いです)

これだけ便利な分、もちろんリスクは負っている。

何がおっているかって、地球環境が負っている。

洗剤を使うことで地球環境は汚染される。
人間は下水環境を整えているので、きちんと化学物質は処理されるだろうが、それでも100%ではないはずだ。
僕が便利で楽をする分。何匹かの魚が死んでいるかもしれないし、川が汚れて海が汚れるかもしれない。

次に考えるのは、消費電力。

これだけ便利な機械なんだから、それを回すためのエネルギーが必要なわけで、それは年々省エネ化されて少なくなってはいるが、
石油が燃やされて火力発電によりエネルギー(電気)が供給されている。

僕のような一人暮らしの男の消費エネルギーは、地球規模で見たらそこまで大きい方では無いとは思うが(節約志向だし)
それでも、人間が100億人束になって使えば相当な電力消費量だろう。

(*説明終わり)

さすがに家事をしていて全人類の消費エネルギーまでは考えないが、
それでもこんなに便利なんだから、なんか罪悪感というか、裏がありそうな気がしてならなくなる。

もし、
エネルギーに関してだが地球環境に負荷をかけず、誰の迷惑にもならない永久機関のようなエネルギー発生装置があったら、
僕は人知れない不安を抱えず、もっと気持ちよく家事ができることだろう。

そんな瞬間が先ほどあり、
「そう言えば、エネルギーで思い出したけど、僕の体の質量、約60kgが全てエネルギーになった場合、どのくらいのエネルギー量になるんだろうか?それを調べるにはまず、1gの持つエネルギー量で、どのくらいの電力を供給できるのか調べてみよう」

と思い立ち、ネットで調べてみた。

結果は驚きの1gで90兆ジュール。

物理の話になるが、物質というものはそもそも
たった1g(1円玉くらい)でもとてつもないエネルギーを秘めているのだ。


映画「バックトゥー・ザ・フューチャー」で、タイムスリップする車のエネルギー源は、「少量の生ゴミ」だけというシーンがあるが、それは物理学の見識から来ている。

広島に落とされた原爆のエネルギー量が約60兆ジュールだということで(調べた先の例えが原爆でしたので。。)、たった1gの物質は、原子爆弾の1.5倍のエネルギーを秘めていることになる。

これはアインシュタインの代表的な数式であるE=MC2から割り出した計算で、現代の科学では物質をエネルギーに変換する効率が大変低いので、これを成し遂げることができない。もし仮に物質=エネルギーの変換効率が100%になった場合、人類はエネルギー問題から完全に解放されるだろうよ。

僕はこのE=MC2という式が大好きだ。

余談は置いておいて、
この1g=90兆ジュールを、一般家庭の消費電力に換算すると、いったい何日分の電力をまかなえるだろうか?皆さん予想できますか?


1か月分?はたまた1年分?たった、1g、1円玉をエネルギーに変えるだけで??

答えは一般家庭での消費電力としては、約6800年分にあたるそうです。

日数にして約250万日分。

万日分ですよ?

だから、僕の体60kgを全てエネルギーにしたとすると、、
60000g×90兆=54 × 10(17乗)

あ~もうわけ分からん数字で計算メンドクサイので割愛。。

何となくだが、宇宙戦艦ヤマトの波動砲くらいのパワーがありそうだ。

しかもそんなバカげたエネルギー量を消費するのに、使うのは僕の体一体分の質量で、それが完全に宇宙から消滅するだけ。。


環境汚染とは無縁の超エコロジーなエネルギー源ですね。
それが物質、もとい質量の持つ力です。

だからなんだっていうと、だから何なんだって話ですけど。。


例えば理想的な未来の話、
子供が生まれて育って、例えば髪の毛が長くなって切るじゃないですか。
その切って捨てるはずだった髪の毛を使って、


「あなたの6歳までに切った髪の毛の全てで、これから一生分のあなたが消費するエネルギーを全てまかないますね、これが電気代、ガス代、車のガス代、全てをまかないます」

とか、科学者が小学校に入学する時に説明する未来。
そんな夢のような、浪漫のような未来がやってきたらいいな~~

「うん!僕の髪の毛(しかも切った後の捨てるもの)だけで、一生分の電気が生まれるんならなんか嬉しいな!」

そんな未来は、
洗濯機を使う時も罪悪感を抱かず、
エネルギー利権から来る戦争も環境汚染も、温暖化もいろいろと解決するだろうに

この記事が参加している募集

雨の日をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?