女性アイドル歌手のここ最近の潮流と3つの分類(アイドル・声優・女優)について

アイドル論を書くのは初めてですが、頑張ってまとめてみます。
論点が気になる人は最初の方飛ばしていただいて構いません。

私の簡単な狭義のアイドル見聞プロフィール

1994年生まれの私は小さな頃よりKinKi Kidsを子守唄で育てられたそうです。私の幼い頃はまだカセットテープが残っており、母から色々な曲を聴かされ育ちました。アイドルという言葉を使うのは多少、語弊があるかもしれませんが、1960年代後半頃の女性歌手、いしだあゆみさんや、ちあきなおみさんのあたりから、1980年前半頃、松田聖子さんや中森明菜さんの辺りまでを聴かされて育ちました。

さらには、幼少期にたまたま見たカードキャプターさくらなどからもアニメもすごく好きでした。田舎だったので、幼少期はテレ東のアニメはあまり見えていませんでしたが、、、(まぁ、今でもゴールデンタイムぐらいしか見えません。) まぁ、おジャ魔女どれみなどを見せられて育ってきました。

その後、順調に(?)育ち、アニメもアイドルマスターなどを始めとするアイドルアニメにもドハマりし、さらには85年前後から05年辺りまでの空白期間も埋めるように聴いていくようになっていきました。

最近の曲について思うこと

幼少期から歌謡曲などになかば洗脳されて育った私は、爺耳なのか、ここ最近の曲は何言っているのかがわかりにくいところがあります。別に全部が全部とはいいませんが、ある歌手の曲を聴くと、その歌手の曲がだいたい同じように聴こえてしまう現象などが発生しています。おじさん現象だと思っていたのですが、まだまだ若者であるはずの私でも起こっているので、なんでだろう?と疑問を持った訳ですね。

まぁ、演出重視というか、ここ最近の曲は歌い方にあまり拘ってないのかなぁとも思ったりもします。VisualやDance偏重になっているような気がします。肝心のVoiceがおざなりになっている。80年代でも今の系譜を源流の某アイドルグループがありましたが、好きな人もいるでしょうが、私はあまり聴きません。

さらにグループばかりになっていて、あまり個として目立つ存在は、松浦亜弥さん以降出ていないような印象を受けます。これは韓国のアイドルも同じですね。アイドル単体で売るのはプロモーションの観点からは不利なのでしょう。

トップアイドルグループとメンバー間競争

AKB48でかつて上位の選挙に入った人たちも、あまり生き残っている人が少ないような気がします。まぁ、女優業として残っている人はいないことはないですが、結局、テレビなどでよく見るのは指原さんぐらいしか残ってない気がします。あんなにCDを売り上げても生き残るのはグループ内で極々少人数です。

AKB48系統の趨勢として、トップアイドルグループとして君臨したため、他グループ間との競争というよりは、内部のメンバー間競争がどうしても起こりやすい構図になっており、ギスギスしているのが見受けられます。まぁ、それは00年前後に活躍したモーニング娘も同じですが。それでSKE48やNMB48など競争が起こるように仕組まざるを得なかったのでしょうね。でも、結局はメンバー間競争が多かったように感じます。同じのれんのグループですからね。

いい悪いは別にして、歌よりも個性のほうをプッシュされていると私自身は見えました。まぁ、各個人のソロ曲を聞いたことはないぐらいの入門者なのでこれから精進していきます。

おニャン子クラブにハマらなかった層の受け皿

80年代にかいたグループはおニャン子クラブのことですが、ハマる層は、今でもAKB48のグループにもハマることができるのでしょう。当時はおニャン子クラブ以外にも他に受け皿があったので、今ほどは一強のような形にはなってなかったでしょう。何回も書いてますが、好みは千差万別なので別に貶める目的とかはないんですよ。ただ、好きな歌ではなかっただけです。

では、一体、今を生きる層でどこにハマっているのかといえば、サブカル文化にどっぷりとつかっているのではないか?ということです。1980年代頃もサブカル文化が無かったとは言いませんが、ここ最近の顕在化したサブカル文化ではなく、もっと潜在的で迫害されるような時代の頃の話です。2020年現在でこそ、オタクを公言しても蔑視されることは比較的少なくなりましたが、2010年前後の初音ミクの絶長期でもマスコミ業界から叩かれていたような記憶があります。

インターネットの浸透とサブカル文化の増長

1990年代頃より徐々にインターネットが普及しはじめていきます。2000年代には面白FLASH動画、2000年代後半にはニコニコ動画が隆盛を極め、独自の文化を形成していっていました。他方、アニメ産業はといえば、徐々に深夜に追いやられていき、日常の幼子がみるアニメは限られていっていました。2020年ではゴールデンタイムにアニメを流す因習はなくなっていきました。私の子供の頃でも犬夜叉やブラックジャックやあたしンちなどやっていましたが、やはり少子化の影響かあまり芳しくなかったようです。特にあたしンちに関しては、映画の収益化に失敗してコケたのもゴールデンタイムからアニメが消失した大きな理由になりました。今見えるのはETVでやっている再放送ぐらいでしょうか?

反面、サブカル業界はスポンサーから収益化する路線を縮小せざるを得なくなったため深夜帯でDVDやBDを売って儲けるという構図になっていきました。製作委員会方式などで調べてもらうとこの辺りは詳しく書かれているかと思います。

声優のアイドル化による収益化

しかし、2015年前後からサブスクリプションサービスが進み、DVDやBDの収益も徐々に減少傾向になっていきました。サブスクリプションで入る収益では売上減少分を補えません。そこで今度飛び出たのは、声優のイベント収益で稼ぐ路線です。これが声優アイドル化の促進剤として打たれたものもありますが、アニメ業界が続くための策としても一部機能しています。まぁ、それもコロナショックでイベントモデルは難しいため、声優をテレビ等に出演させる圧が前よりも強まっていることでしょう。

結果として、2020年でも2010年代前半デビュー層が声優アイドル路線の一線を支えています。アイドルの高齢化といいますか、声優の場合は狭義のアイドルとは違いもともと声優は顔出し前提の職ではないためか、歳をとっても耐久性能が高いことが多いです。死ぬまでファンという層は比較的多い業界かなぁと思います。まぁ、最近はだいぶビジュアルも洗練化されてきてはいますが、、、20代半ばになっても君臨できるというのは狭義のアイドル業界ではなかなか無かったことではないか?と考えています。40歳前後でも根強いファンがいる人も少なくありません。

インターネットの進展により、地方でもアニメが見やすくなったことや、そもそもデータが整備されているため、声優に興味を持つ層が純粋に増えたんだろうと考えます。

女優の庶民化

 一方で、女優も半ばアイドルのようになっている気配はあります。もっとも歌っているところはあまりないですが、バラドル化している実態があります。つい先日も川口春奈さんがモニタリングのレギュラー化したのも記憶に新しいところです。

理由は大きく分けて2つあると想像していて、これはSNSの発展とドラマの枠の減少が考えられます。

アニメだけでなく、ドラマの枠も減っていっています。20年前はもっと多く9時台や10時台にドラマが放送されていたのですが、最近はアニメと同じように深夜枠に徐々に徐々に追いやられ気味です。女優が原因ではないと思いますが、ドラマも濫造されていた頃の最後の方はつまらない脚本ドラマが多くあったかと思います。

昔ほど女優が高嶺の花とまではいえなくなったのもあります。最近も大御所と呼ばれる層の俳優女優さんがどんどん亡くなられていますが、あの頃よりは少なくとも身近になってきていると思います。それはいい悪いは別にして、とにかく距離が近いと感じられるようになった人が増えてきました。

これはSNSの到来より前から徐々に近づいてきてはいましたが、スマホの発明以後はSNSが爆発的に普及し、送受信が可能になったことが大きいでしょう。画面の中にいる遠くの他人の情報がバシバシ入ってくるようになってきました。それまでもブログ文化などはありましたが、ブログの場合、一個人を巡業しなければならずなかなかに労力のかかる作業でした。

俳優としては、女性ではありあませんが桐谷健太さんや菅田将暉さんなどの歌がヒットしたことも踏まえると、いずれ女優さんの中からも歌い出す人が出てくるのは時間の問題でしょう。

お金と時間の奪い合い

昨今はYou Tubeが隆盛を極めていますが、それだけではなく、VoicyやPODCASTなどの音声コンテンツも人気です。昔のようにテレビしかなかった時代とは異なり、パソコンだけではなく、スマホも新たな選択肢として増えてきました。

マルチタレントの時代とはよく言ったもので、1つだけの才能を強化して人前に出てこれている人は少ないと思います。今回はアイドルという視点を通して論じましたが、それはお笑い芸人だろうとYouTuberだろうと変わらないと思います。

結局は人の時間とお金をゼロサムゲームとして獲得できるかに、イベントビジネスはかかっています。完全に供給過多になっています。地方のイベントなどもそれに勝てる質ではないと、飽きてしまい来客者は減っていく定めにあるのです。

1日は24時間なのに、入ってくる情報は大洪水になっている。お客さんの時間とお金の獲得競争になっていますよね。悪いこととは言いません。少なくとも質の悪いコンテンツは滅びていくのですから、どんどん洗練化されていっています。大企業だろうと、個人事業主レベルの人だろうとです。

さらにはコロナでZOOMなどのオンライン視聴可能なものがますます増えており、セミナーや授業までオンラインでできるようになり、人々は交通する時間を削減した結果、情報のシャワーを浴びています。

良くも悪くも耳目を集めなければいけない時代になってしまいました。
まぁ、私のこの投稿もまたコソコソ誰かの時間を奪っているわけです。文字だから少しはマシだと思いますけどね。

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