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人生を楽しむための言葉づくり

私はこの人生で世界60ヵ国100都市以上に滞在し、
たくさんの人と交わってきました。
もうじきに、私の人生は半世紀を迎えるわけですが、
そんな中で振り返りをすると、
明らかに、「ああ、そうだったのか!」と手を打ちたくなる
そんな人との出会いがたくさんありました。
そしてその出会いで学べたことがたくさんあるので
今日はその一つを紹介したいと思います。


自分言葉で話している人は生き様がかっこいい

私の特徴、長所として大切な人たちから褒めていただけることが
「どんな時も、目の前の相手一人ひとりをしっかり見てくれる」
というものなのですが、
私も最初からこうだったわけではありません。
自分の個性と良さが実感できるまでに相当の長い旅をしました。
肉体的にも世界に出たり、精神的には相当彷徨ったかな💦

私は性質的に、
どちらかというと大家族の中の一人っ子ですので、
自分の方に目を向けさせることに一生懸命だった。

他人様から見たらただのわがままと思われるのかもしれませんが、
ひとりでいるのが寂しくて誰かにそばで見ていてほしい、
「私がやってることを見て!!」
っていう心の叫びがあったそんな子供だったと思います。
でも天邪鬼だから、うまく表現ができない。
イタズラしたり悪いことをして親の目を引こうとしたことも
若い時分にはたくさんありました。あははは・・・w

そんな私が、私の個性を開花させるきっかけとなっていった行為は

  • 若い頃からたくさん外国を見て周ったこと、

  • おっかなびっくりいった外国で、思いの外親切にしてもらったこと

  • 「イエロー」と呼ばれてしまうアジア人の中でも日本人であるということを伝えると大概の人が態度を柔和にしたこと

  • お金のある素敵な人も普通の生活に憧れるんだと知ったこと

  • 自分の英語がそんなに悪くないということ

そんな体験を国外に置いて繰り返したから気がついたと思うんです。
そしてその中で、
私の思う素敵な人はこういう人だ!」がどんどん明確になりました。

憧れの生活や憧れの環境、次に行きたい国のことなどを考えてドキドキ❤️したあの感覚はどこからきたのだろう?
と思って考え直してみると、

素敵な人に出会って素敵になれる可能性のある自分を感じる

事がしたかったのだと思い至りました。
その場で、そしてその場に居ること結果繋がれる
「実現可能な未来の自分」の存在を感じたかったのです。

その人たちはみんな自分の言葉で話していた

そのほかに、
素敵だなと思う人と世界各地で出会ったことで起きた変化は
どんな事があったかというと、

  • 素直に人の素敵なところが見えるようになった

  • 自分に関心を持ってくれる人がいるんだと喜べた

  • 日本から来たことを物凄く喜ばれた

  • 日本のことをとても知りたがられた

  • 自分の英語でも通じたのが楽しくて仕方がなかった

  • 自分が人の喜ぶことができる、それがとても嬉しいと思えるようになった

が代表的なところだったと思います。
人との距離の取り方があまり上手くなかった私が、
外国へ行った時にはとてもスムーズにコミュニケーションができて
自分自身を堂々と表現していた。
日本ではできないようなことができていた。
それはひとえに、

出会った人たちが皆、自分の言葉で語りかけてくれた

おかげだったのです。
それはどんな言葉だったかというと

麻子本人に興味があるよ
麻子の国のことに興味があるよ
麻子のファミリーの話も聞きたいよ

という私自信に対することを、
命名各々、
自分の関心のある観点から聞いてきてくれた
ということでした。

人は、誰しも自分に興味を持ってもらえると嬉しいと思います。
それが、傷ついた過去がある人であればあるほど本当は嬉しい。
自分のトラウマも何もかも包み込んで自分だけをその場で見てくれる人との出会いは、

人の傷を簡単に癒やし、
過去を飛び越え、
今と未来を繋げてくれた

のだと思います。

そして彼らは、必ず私のことを聞き出す前後に、
自分自身のことをオープンに聞かせてくれる
というところにもとても感銘を受けました。

日本人は、人のことは根掘り葉掘り聞くくせに、
自分のことになるとからっきしダメ。
長い学校生活の中で自分のことを話すという表現力と表現方法と、違う意見を認め合うという大事なコミュニケーションの要を習ってこないので余計です。

誰も、自分をオープンに話さない、話しても逆にいじめられたりする原因になる事が多いと小学校高学年ぐらいから強く感じていた私は、
外国の人のこのオープンさの魅力に取り込まれていきました。

オープンになるから自分の言葉が持てる

日本人の人の多くが「自分定期」つまり自分の言葉を持てていないと思います。
シャイだから喋れないとか、
自信がなくて話す言葉が出てこないとか、
英語が不得手だから話せないとか、
そういうふうに思っている人が多いと思いますが、
国際交流をたくさんしてきた私としての意見はちょっと違います。

日本人は喋れないのではなく、
オープンに話すきっかけが掴めないのと、
オープンにするための自分定義作れていない
どう自己表現していいかの基礎がない

のだと考えています。

実際に、コロナ前まで毎年数回行っていた海外研修ツアーに
参加した方々は英語が喋れなくても、現地語が話せなくても、
通訳の私がそばにいなくても、
なんとか自分の意思を伝えながらレストランでの食事やショッピングを楽しんでおられました。
慣れてきたベテラン参加者の方などは、
「ここは私がやっておきますから、麻子さんは(現地での)お仕事に行ってください」
なんていってくれるかたも現れたくらいです。ありがたい限りです。

ではなぜ彼らはそうなったのかというと、

楽しく迎え入れてくれてオープンな関係が作れる環境

に行ったからなのです。
体験は聞くだけに到底及ばない不思議な変化を齎しますからね^^

オープンに迎え入れられた後が大事

オープンに迎え入れられた後、そこにあぐらをかいていてはいけません💦
せっかく相手がオープンにしてくれたことが帳消しになってしまうからです。
残念なことに日本人の多くが、モジモジしているうちに必然的にそうなってしまいます😂

相手は、あなたが自分に興味関心がないと判断するから

です。では、どうしたら良いのでしょう??

自分から、自分の知っていることを相手のために話してみる

ようにしていくと良いです。

例えば、
チェコのプラハでこんな体験をしました。
旧市街の天文時計の近くにあるカフェで出会ったサンドラさん。
とってもお美しい女性でカウンターに座っていた私に
「どこからきたの?プラハは楽しんでいますか?」
と声をかけてくれました。

この時私は、カウンターで
旅の記録をせっせと手帳に書き起こしていたのですが、
とても興味深そうにサンドラさんが覗き込んでいます。

「これが気になるの?」と指差しながらアイコンタクトをすると、
彼女は
「とっても美しい文字だよね」
とにっこり笑っていってくれました。

ああそうか、漢字という文化に興味があるのか。
とここでわかるわけですが、
さて、どうしましょうか??
ここがあなたのオープンになる場所なんですね。

相手の興味関心について自分定義で話す

ああ、漢字に興味があるのねっていう事がわかった私は、
こう切り出しました。
「私の名前は、ASAKOと言います。そして、漢字で書くとこうなるの」
といって麻子という文字を手帳の余白に書きました。
そして、
「名前の意味は、ヘンプ、ヘンプは強い植物。だから元気に強く育ってほしかった親の気持ちが入ってるのかも」
と。拳を握りしめて肩の高さで振ってみる仕草もしてみました。

すると、どうでしょう。
「私はサンドラ。サンドラにも漢字がある?意味もある?」
と目を輝かせて聞いてきました。
私は早速漢字を当てて、意味を考えて伝えてみました。

「とっても素敵!ねえ、今夜友人たちと三人で食事に行くのよ。
そこへ麻子も来て、友達にも漢字の名前を教えてあげて!」

といって誘ってくれたのです。
一人旅で最新の店も美味しいお店もまだ熟知できていない私にはとてもありがたい申し出でしたし、
何よりもその夜はプラハでのラストナイトでしたので、サンドラさんとの出会いのおかげでとても楽しい思い出が残せたのです。

では、もしあなたが漢字の文字一つとっても、自分の定義が「漢字は日本人の名前にしか使えない」という定義だとどうだったでしょうか?

そう、決してこのようなことは起こらないでしょう。

相手が興味を持ってくれたことに対して答えられるような、
ゆるくてちょうどいい楽しめる「自分定義」があったからこそこの関係性が出来上がったのです。
※サンドラさんは今は私のクライアントでもあり、大切なお友達の一人です。
2024年現在も交流が続き、楽しい会話をオンラインで続けています。

誤解しないでいただきたいのは、英語が喋れるからという理由だけで起きたことではありません。
(外国の譬え話だから英語を使っている事実はありますが)
実際日本でもこのようなことは起こす事ができるということです。

そしてもし、そういう交流がしたくない人は、
自分定義の通りお断りすればいいだけの話です。

もし、あなたがこんな風にイキイキとリアルな関係性を
人生で楽しんで行きたいと望むのなら、
ほんのちょっとだけ、気さくにオープンになってみてもいいのではないかと思います。

長くなってきましたので、
実際の自分定義の作り方についてはまた次号で^^お楽しみに♩


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