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自分だけの上手くいくパターン――日本とアメリカ

一つ前の音声配信の最後に、知り合いのアメリカ人女性の話をしました。

その件で誤解があると困るので、ちょっと捕捉しますね。
先生から唯一、名指しで褒められた彼女が、これからますます成長して、もしかしたら「研修医」みたいな形で先生のアシスタントを経験したりもしつつ、キャリアを大きく発展させていくだろう……と、私は読んでいるのですが、その根拠は彼女のホロスコープです。

彼女は自分より経験値が高かったり、より円熟していたり、ずっと有名だったりする人と深くかかわり、認められることでチャンスをつかむタイプのホロスコープを持っているのです。

ビヨンセのバックダンサーをしていて認められ、そこからダンサー兼振付師として有名になった人とかいるじゃない?彼女もそういうタイプなのですね。

アメリカンドリームがあり得るアメリカ人らしいチャートだし、本人の意思じゃなかったとしても、アメリカに来たこと自体が大正解だなぁと、興味深く拝見しました。

しかし、また全然違うタイプのチャートを持っている人なら、有名な誰かに認められることを望むより、せっせとYou Tubeをアップする方がいいかもしれないし、地域密着型のタイプなら地元のヨガ好きなら誰でも知ってる名物インストラクターを目指す方がいいかもしれない。

つまり、キャリア形成にしろ、パーソナルライフの充実にしろ「波に乗って上手くいくパターン」は人それぞれなのです。ほんとにあらゆることが千差万別で、人の数だけ「上手くいくパターン」が存在します。

そして、なぜだかラッキーに上手くいく人は全員、無意識のうちに「自分の上手くいくパターン」に徹しているのです――いろんなクライアントさんのチャートを拝見していると、そこは覆しようのない事実だと思う。

Lucky&Happyに生きたいなら、誰かと自分を比べたり、自分にとってしっくりこないやり方&生き方をするのは意味がなくて、とことん「自分にとって最適なやり方&生き方」を見つけることです、特に「風の時代」は。

だから私は嫉妬や、上手くいっている他人の足を引っ張る行為はムダというか、人生とエネルギーの無駄遣いだと感じます。

嫉妬にしろ、妨害や意地悪にしろ、心の中で誰かに悪態をつくことにしろ、それをしている最中の人間はエネルギーを失います。相手に意識を向ければ、その分エネルギーはそちらに流れるので。

考えることがポジティブでもネガティブでも、エネルギーが相手に流れるのは一緒。でも、自分が出したエネルギーが返ってくるのがこの宇宙なので、妬みや意地悪を(無意識でも)発信すれば、エネルギーを失うだけでなく、いずれネガティブなブーメランが返って来ちゃいます。

それって……ムダじゃない?
その分の意識を自分に向けて、自分のいいところを掘り起こしたり、自分がワクワクや喜びを感じることに時間を使えば、簡単に上昇気流に乗ることができるのに。

というような話を、今住んでいる土地で出来た友人知人に話していたら、「みんなに合わせたり、はみ出さないように生きることに精一杯で、自分が何にワクワクするかとか、考えたことがない」と、言った人がいました。

彼女は「一般的であること、普通であること」を何より重視するお父さんから「お前はダメだ。何もちゃんとできない」と言われながら育ったらしく、加えてこの地域は伝統的に「管理教育」が徹底されてきた場所だそうで、ちょっとした自分の意見さえ、口にするのに、ものすごく勇気が必要なのだそうです……というか、基本言わない。

だけど、心の中には抑圧された思いをたくさん抱えているし、のびのびと生きている人たちを見ると嫉妬心が湧くようで、芸能人などに対するコメントがめっちゃ意地悪なのね(その芸能人がもししくじったところで、彼女の人生が好転するわけでもないのにね!)。

そして、近隣の公立校が「実験校」として、制服を選べるようにしたり、私立並みの恵まれた学校設備を整えたことに対して「ズルい。あれはもう私立だ。あの学校に通う子たちはズルい」と、結構本気で妬むのです。
もう、彼女はすっかりいい大人だし、誰も過去には戻れないから、彼女には関係ないことなのに。

私はペット仲間として親しくなりましたが、彼女の周囲にいる「地元育ち地元在住の人」も似たような思いを口にする人が多くて、何とも言えない気持ちになりました。

教育って………大事ですよね。
個性の発露を阻む管理教育を受けても、影響されない「自我が強いタイプ」はいいでしょうが、先生方の言うことを真に受けて自分を押さえこみ、自分が何者なのか分からなくなってしまう子も多いはず。

「自分らしさ」を一つ一つ知っていく段階で、他人に合わせること、はみでないことだけを気にしていたら、一体いつ「本当の自分」を知れるんだろう?

彼女の妬みや苦しみは、「自分らしさ」を保持したまま育ってきて「自分らしく生きるスキル」が高い人と、子供時代に「自分らしくない生き方のパターン」と刷り込まれた人が、大人になると横一線で並ぶことになり、誰も育ち方によるハンデを考慮してくれないことに起因しているのだろうと思います。

現代の「親ガチャ」にも通じることですが。

そして、話を戻しますけど、冒頭で話したアメリカ人の彼女は移民で、家庭環境はバイオレンスな匂いだし、心身ともに相当ツラい思いをしてきた人です。「親ガチャ」「環境ガチャ」で言ったら、近所の彼女よりずっと大変だったと思います。

ところが、私がホロスコープから読み解いた可能性や才能を伝えただけで、あっという間に自己肯定感が上がり、すっかりポジティブになって「新しい仕事が決まった」とか嬉々として報告してくる、この変わり身の早さは何⁉
なぜ、いきなりそんなに別人になった?

たぶん彼女のいるニューヨークという土地が、個人の変化や急激な成長を称え、認める場なんでしょうね。

私はアメリカがあらゆる面で素晴らしいとは思わないし、むしろクレイジーだと思うところも多々ありますが、個人の成長しようとする意志を歓迎するところや、どんな過去を持っていたとしても「乗り越えた人には拍手」という姿勢は素敵だと思います。

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