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まさかヤクザのゲームで馬鹿みたいに泣くとは思わなかった

さて、私は無類のゲーム好きです。

この前は桜井政博さん(スマブラやカービィの生みの親)のYouTubeチャンネル『桜井政博のゲームを作るには』を流しながら眠りにつきました。

そんな私の好きなゲームというのは決まっていて、いわゆるRPG(ロールプレイングゲーム)ですね。

それこそFF(ファイナルファンタジー)龍が如くなんかはやり込んで、1日にしたのは仕事とゲームだけなんて日もありました。

これまでnote内で「FFが好き」とか「FFの思い出を語る」とか書いてきましたが、すみません一番好きなゲームはFFではなく『龍が如く』です。

もうほぼ男塾

その中でも特に好きなのは『龍が如く0』です(すみませんプレステ5ないので『龍が如く8』はまだやってません)。


キミは『龍が如く』を知っているか?

さて、『龍が如く』というタイトル、一度は目にしたことがあると思います。

ゲーム好きでもそうでない方も、CMや家電量販店なんかで宣伝されることもあるので意外と目にした人は多いはず。

ただ、「どうせヤクザのゲームでしょ?」とか「ちょっと極道には興味が無くて・・」とか、「Yakuza!What is Yakuza?」なんて人が多いのが現状です。

そうなんです。世間の人からはただのヤクザのゲームだと思われていて、ちょっととっつきにくい代物になってしまっているんです。


いやいや、ちょ待てよと。


そんな噂だけでゲームの中身を評価するのはおかしいじゃないかと。

あなた方は食べログを完全に信じて、評価の高い所にしか行かないのかと。

近所のこじんまりした中華料理屋が、結局はこの世で一番おいしいこと。

松屋の「Wで選べる卵かけごはん」を、290円で食べられることが不思議でたまらないこと。

二郎系でなぜか隣の人の食べるスピードを意識してしまうことなど、食べログの評価だけでは味わえない「食の楽しさ」がこの世にはたくさん存在します。


なのに、ただ表面上のあらすじだけで『龍が如く』を「どうせヤクザのゲームでしょ?」と評価してしまうのはもったいない。

もはや日本の損失です。

もしかしたらタイをモチーフにした『タイが如く』を作成した方が、売り上げは伸びるかもしれません。


ここまで来たらもう分かりますね?

『龍が如く』は「ただのヤクザのゲーム」ではありません。

『龍が如く』は「むちゃくちゃヤクザのゲーム」です。ええ、もうむっちゃくちゃに。

もはや出てくる人の90%はヤクザです。テレビの全画面がタトゥーまみれになることもたまにあります。

あれです、ポケモンって図鑑とか見るといろんな特徴を持ったポケモンがいて「可愛いなぁ」なんて思うじゃないですか。

あれを全部、違った特徴(タトゥー)を持った極道に変えてください。それが『龍が如く』です(いちばん面白かったのはステゴロのハブ)。

そうなんです。私も最初はどうせヤクザが戦うゲームでしょ?と思ってましたが、実際は想像以上にヤクザが戦うゲームでした。

『龍が如く0』は完全に芸術である

さて、私は『龍が如く0』をただ単に「ストーリーが面白いゲームです」なんて言いません。

そんな抽象的な表現で「ストーリー性が良い」とか「泣けるゲーム」なんてことは言いたくはなく、もう喜怒哀楽がそろった映画みたいんなもんです。

個人的には『プリズンブレイク』と同じぐらいの重さがあると思っています。

だから『龍が如く0』は「ただのヤクザのゲーム」というよりも、人間という生物の感情や感覚をビシバシ感じれるゲームといった方が正しいかもしれません。

ゲームには頭の中の物語や幻想、SF的な要素を視覚的に表現できるという大きな特徴がありますが、このゲームにはファンタジー要素が全くありません。

多少の脚色はありますが、『龍が如く』に出てくる建物や道具は、現実にあるものが多く、「神室町」は「歌舞伎町」がそのままゲーム内に表れます。

中には松屋(牛丼)や風月(お好み焼き)、づぼらや(ふぐ料理)、ドン・キホーテなんかも出てきます。

だからこの『龍が如く』シリーズには聖地も多く、「いやそのまんま歌舞伎町やん」と思えるから親近感も湧きます。

さてこの『龍が如く0』ですが、ネタバレしない程度にどの部分が特に刺さったか、まとめてみようと思います。


1)最後の真島さんに感涙

さて『龍が如く0』は主人公が2人います。

それは桐生一馬真島吾郎という人物。

『龍が如く』といえばだいたい桐生一馬が主人公なんですが、どのシリーズでも真島吾朗は出てきます。

そんな真島さん、『龍が如く1』ではだいぶイカれた人間として出てきます。最初見た時は「あら、こいつだいぶヤバいヤツやな」としか思いませんでした。

龍が如くが初めての方は先に『龍が如く1』をプレイすることをオススメします。たぶん『龍が如く0』を先にやっちゃうと、登場人物がどんな人か分からないと思うので、先にやっといてください。

まあ多少頭がイカれているというのはどのシリーズでもそうなんですが、『龍が如く0』の中ではそんなことが吹き飛ぶぐらい、もう最高にして至高

話の途中で目の見えない子がヒロインとして出てくるんですが、とある理由でずっとヤクザに追われています。

それを真島が守って、最後ついに目が見えるようになるんですが、まあ真島を見てもチンピラにしか見えないので、ずっと守ってくれた人が真島かどうか分からないわけですよ。

そこで最後のシーン。

真島吾郎がファン投票で上位な理由はきっとここにあるんでしょうね。


2)鶴見辰吾の佐川が怖すぎる

さて、龍が如くでは現実の俳優さんが登場することでも話題です。そんな『龍が如く0』にも豪華な俳優陣が登場します。

  • 小沢仁

  • 竹内力

  • 中野英雄

  • 鶴見辰吾

  • 井浦新

などなど、上の3名は全員ボスとして出演します。

その中でも特に恐ろしいのは鶴見辰吾さん演じる佐川ですね。真島のボス?
?として出てきます。一見、ボスの3名より見た目は大人しめで、会社の部長のような見た目をしています。

ただ、行動がこれまたイカれていて怖い。あと話し方ですね、妙に落ち着いている感じも恐ろしい。

特に「あ、こいつヤバい」と思ったのは鳥の豆太郎を飼った話。まあ私も同情はしますが、さすがにそこまではしません。

あと真島を操作中に佐川にぶつかると、「何おまえ殺されたいの?」って言ってきます。ヤクザのカッコよさと卑劣さのバランスがちょうど良い塩梅で、恐怖を生み出してます。

この後、佐川は・・

ただ最後は悲しいですね。彼にも彼なりの使命がありました。


3)俳優陣の決闘は鳥肌モン

さて、『龍が如く0』の見どころはストーリーもそうですが、俳優陣のボスとの決闘は見ものです。単純にどちらが強いか決めるだけ、その裏では正義と正義の戦いです。

もちろん素手で戦いたいところではあるんですが、龍が如くでは武器が使えましてね。青龍刀とか強すぎるライフルとか戦闘中に使えるんですよ。

まあそんな決闘のときに銃なんか使えば元も子もないわけですが、たまに使いたくなって使います。

でも、やっぱり素手の対決が面白いこちらも桐生や真島に憑依して戦っている感覚があり、本気の殴り合いができます

いや怖いて

竹内力さんとの決闘、最後にラスボスとの戦いでは龍をめぐる対決がなされます。

結局、『龍が如く』のなかでカッコいいシーンって、決闘前のスローのシーンですよね。『龍が如く 極み2』の郷田龍司との決闘シーンは男ならみな惚れます。


その他

あとは兄弟の錦と山の中へ逃げるシーンですね。

これは良い意味で銃口を向けてます

錦はいいヤツなんですよ。『龍が如く 極み1』では最悪の展開になりましたが、根はやさしくてめちゃくちゃいいヤツなんですよ。

あと桐生と錦でまだ色が入ってない青刺でね、二人で戦うんですよ。

あ~、最高でした。

ちなみに一番泣いたのは、立華の最後に桐生が「絶対に守るからな」って言ったシーンです

おわり

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