自閉症で諦めていた七五三の写真 神社での撮影が成功するまで《後編》
「うちの子も、衣装を着て七五三の写真が撮れるだろうか」
そんな悩みを抱えた、自閉症で重度知的障がいを持つお子さまのご家族。
出張撮影を依頼し、当日の撮影開始の様子を《前編》でご紹介しました。
後編では、神社での撮影の様子をご紹介します!
練習したお散歩ルートで、神社へ移動
いよいよ神社の撮影に向かいます。実は、この移動が今回の撮影成功の肝でした。
神社に向かう途中の道すがら、息子さんの大好きなハンバーガー屋さんがあるのです。大好きなお店を見たらどうしても入りたくなってしまうので、そのお店が目に入らないように道を迂回しながら移動します。
知らない道が苦手なので、ママとK君は撮影までの1ヶ月間、新しいお散歩ルートを練習してくれていました。その成果もあって、この日は落ち着いて移動できました。
このように、1時間の撮影時間内でうまく調整していつくかのお気に入りの撮影場所で撮影できるのも出張撮影の魅力です。今回も、いきなり慣れない神社での撮影に挑むのではなく、普段のルーティンで落ち着いた気持ちを作ってから移動したことで、K君も機嫌良く神社に向かうことができました!
神社では急かさず、焦らず、じっくり待って撮影のチャンスを逃さない!
5分ほど歩いて神社に到着。いよいよ、神社での撮影です。初めて行く場所が苦手で怖がってしまうK君は、この日の撮影のために、神社に入る練習をママと10回以上もしたと言います。
この日も神社に到着してすぐはなかなか中に入れません。しばらくの間は帰りたそうにしていました。でも、お気に入りのおもちゃをお守り代わりに握ったり、ママとおざわさんが寄り添いながら静かに優しく声をかけていると、だんだん気分も落ち着いてきます。
10分ほど経つと、安心した表情になるK君。このチャンスに、本殿でお賽銭やおみくじに挑戦! 静かに見守りながら、ここぞという時のシャッターチャンスを待っていたおざわさん。本殿前で手を繋いだ写真やおみくじをひくシーンもばっちりカメラに収めました!
出張撮影で叶えた七五三撮影 「もっと多くの人に広がってほしい」
「全部かわいいです」と、実際に撮った写真をおざわかなこさんに見せてもらったママは嬉しそうに話します。1時間の撮影の中で、一度も泣かずに始終ニコニコ笑顔のK君でした。
撮影についてママの感想をお聞きしました
撮影したフォトグラファー
おざわかなこさん
https://fotowa.com/photographers/kanappe/
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出張撮影「fotowa」