テレビ番組の気になる「エンドロール」を調査してみた!【第二弾】
こんにちは!テレビ番組のリサーチ会社フォーミュレーションのnote編集部の三宅です!
以前テレビ番組の気になる「エンドロール」について、まとめた記事を書いたものが好評をいただいたので、第二弾をお届けしたいと思います!
今回は、今注目の≪ドラマ≫、≪アニメ≫、≪バラエティ≫の気になるエンドロールを深堀りしてまとめてみました!
①今話題になっているドラマ!
TBS『DCU』とフジテレビ『ミステリと言う勿れ』のエンドロールを調べてみた!
現在、放送中のドラマのTBS『DCU』、フジテレビ『ミステリと言う勿れ』が、高視聴率でかなり話題になっていますね。
私も両方追いかけておりまして、『ミステリと言う勿れ』に関しては、漫画も買っていました。笑
そんな二つのドラマのエンドロールを見てみたところ、気になった会社と人物が見つかりました!
■TBSドラマ『DCU』に機材協力をしている
株式会社オケアノスの代表取締役の池田芳昭さん
まずは、TBSでスタートした阿部寛主演のドラマ『DCU』のエンドロールを見ていきたいと思います!
このドラマは、水中の捜査に特化した架空の組織「DCU(Deep Crime Unit)」が、水の中で起こる事件や事故と、それにまつわる謎を解明していく水中を舞台にしたミステリードラマです。
そんな『DCU』のエンドロールを見て気になったのが、水中協力「株式会社オケアノス」という企業です!
HPを見てみると、ドラマ『DCU』にリブリーザー機材の提供と、ダイビング演技の指導をしたとありました。
実際どんな会社なのか、見てみましょう!
HPの会社紹介によると、オケアノスは、輸入ダイビング機材の正規代理店で、ダイバーであるスタッフが長年の経験と知識をもとに選んだ信頼できる機材だけを取り扱っているそうです。
また、テクニカルダイビングの講習も行っており、水深40m以深へのディープダイビングやペネトレーション(頭上閉鎖空間)でのダイビングをすることもできるそうです。
【引用元】オケアノスHPhttp://www.oceanus.ne.jp/?mode=f1
確かに、会社概要を見る限り、『DCU』の機材協力や、ダイバーの演技指導にはもってこいの会社だと感じます。
もうちょっと深堀りしてみると、株式会社オケアノス代表取締役の池田芳昭さんが、『DCU』で使われている機材について取材を受けていました!
その記事によると、ドラマの中で新名たちが利用している”リブリーザー”という機材が、実はすごいんだそうです!
以下、内容をざっくりまとめてみました!
そもそもリブリーザーとはなんなのでしょうか?
≪リブリーザーとは、ダイバーが空気を循環させて使う装置≫
リブリーザーとは、ダイバーが身に着けている、呼吸を循環させる装置のこと。一般的なダイビングでは、シリンダーの中の空気が尽きたらお終いですが、新名たちが使っているリブリーザーは、空気を循環させて使うので、10時間も酸素量が持つといいます。
長時間の潜水に向いているということですね。
では、そのリブリーザーを使っている新名たちの、
どこがスゴイのかというと…
≪リブリーザーは便利だが、深水で使う場合は命がけ!≫
第1話のように水深120mで使う場合には、酸素の割合を手動で調整する必要があるので、高い技術と体力、極限の状態でも適切な判断ができる注意力・集中力が必要になってきます。
このような能力を持つ人が、日本に実際何人いるかと聞かれたら、10人もいないと思う。
深水の世界という極限の状態では、うっかりミスは命取りになります。
そのため、水深120mで、取り扱いが難しいリブリーザーを使うというのは、かなり危険が伴うということですね。
加えて、新名たちはリブリーザーを使いこなした上に、深水で捜査を行っているという、すごい設定なのです!
本当にわくわくします!
今後の展開も楽しみでしょうがないです!
(取材記事は以下になります!)
https://dogatch.jp/news/tbs/tbstopics_110057/detail/
■CX『ミステリと言う勿れ』の心理学監修をした早稲田大学文学学術院教授の小塩真司さん
続いては、フジテレビでスタートした『ミステリと言う勿れ』のエンドロールを見ていきます!
このドラマは、菅田将暉さん演じる、天然パーマがトレードマークの主人公が、淡々と自身の見解を述べるだけで事件の謎も人の心も解きほぐしていく、令和版・新感覚ミステリードラマです!
エンドロールを見てみたところ、心理学監修 小塩真司さんという方がいらっしゃいました。
心理学というと、主人公の整が、大学で心理学を学んでいる設定ですね。
この”心理学”の部分に惹かれたので、この方を調べてみようと思います!
まずは、心理学監修 小塩真司さんはどういった方なのでしょうか。
≪小塩真司さん プロフィール≫
早稲田大学文学学術院教授で、人間の性格や各種個人差特性の構造・発達・適応などを研究している心理学者。
2001(平成13)年10月より中部大学人文学部講師
2003(平成15)年4月より 同 助教授
2007(平成19)年4月より 同 准教授
2012(平成24)年4月より 早稲田大学文学学術院(文化構想学部) 准教授
2014(平成26)年4月より 同 教授
専門:パーソナリティ心理学,発達心理学
早稲田大学の教授で、心理学者でした!
研究内容を見てみましたが難しいので、もうちょっとわかりやすい情報がないかなと探っていたら、小塩教授のnoteを見つけました!
しかも、noteで『ミステリと言う勿れ』のことを書かれていました!
https://note.com/atnote/n/n1c9f6944d387
有料記事だったので、無料で読めるところまでの内容で、
引用させて頂きますと、
≪依頼された経緯≫
小塩教授のゼミの卒業生が、『ミステリと言う勿れ』のスタッフにいらっしゃって、お話がきたようです。
≪心理学監修の内容≫
台本ができる前に、リモートで何度か質問に答えたそうです。
台本ができる段階での、情報収集の一環のようなものだったそう。
その中で、心理学以外の、大学のことや大学教員のことなどもお話したようです。
これ以上は有料なので、もし続きが気になった方は小塩教授のnoteで読んでみてください!
さらに、追加で調べてみると、小塩教授のインタビュー記事が出てきました。
こちらは、ドラマには関係ないのですが、
「若手研究者に向けて」のメッセージがありました。
主人公の整は心理学を学ぶ学生なので、整にも向けられた言葉かなと思い、引用させて頂くと、
――若手研究者へのメッセージをお願いします。
私の指導教官が退官するときに大学院の最後の授業でおっしゃった言葉を今でもよく覚えています。それは,「これだと思う領域が見つかれば,納得できるまで研究を続けてみればいい。頭で考えることも大切だが,それ以上に体を動かす。たとえ発表に耐える結果が得られなくても,そこから何かしら学ぶことはあるはずだ」というものでした。
じっくり慎重に考えて少しずつ前に進める研究スタイルが必要な場面というのはあると思うのですが,そういう姿を見ていると「気になるなら一度やってみれば」と言いたくなります。
軽い気持ちで取り組んで(だけど取り組んだらある程度は責任をもって進めて)みれば良いのではないでしょうか。
なんとなく、先生のお人柄が伝わってくる内容かなと思います。
以下、小塩先生のインタビュー記事です。
②アニメのエンドロールでよく見かける「モーションアクター」を調べてみた!
次にご紹介したいのは、アニメのエンドロールでよく見かける「モーションアクター」です!
そもそも「モーションアクター」とはなんなのか…
調べてみると、モーションアクターとは、主にゲームやアニメのキャラクターの「中の人」だそう。
その名の通り、キャラクターに「動き」をあてていく仕事で、歩いたり、手を振ったり、歌に合わせて手ぶりをつけたりなどをしていく俳優さんです。
モーションアクターのお仕事は、役者よりも、幅広い役どころを演じられるようで、
例えば、シルエットや背の高さもキャラ次第で変幻自在ですし、
女性が男性キャラクターを演じたり、動物やモンスターを演じることもあるようです。
面白いですね。
Twitterでも「モーションアクター」を調べてみると、こんなツイートを見つけました。
オートバイ関連のモデルとして活動している「ときひろみ」さんが、
女子高生とレーシングサイドカーのアニメ「つうかあ」に、モーションアクターとして出演したそうです。
マシン乗車中のドライバーとパッセンジャーの基本的な動きのCGモデルのお仕事だったようです。専門性が求められるキャラだったようですね。
他には、モーションアクターがたくさん所属されている会社も見つけました!
モーションアクター、ダンサー、タレント、演出家の育成及びキャスティングや、撮影、編集など全般を担っている会社のようです!
所属しているタレントさんを拝見した感じ、振付師、ダンサーで、声優もできる、という人が多い印象を受けました。
世の中にはいろいろなお仕事があるのだなと思いました。
奥が深いです。
③バラエティのエンドロールでよく見かける
「株式会社野沢園」「株式会社テルミック」を調べてみた!
最後は、バラエティのエンドロールを深堀りしていきます!
今回は、
「FNS歌謡祭」のエンドロールで見つけた「株式会社野沢園」と、
「99人の壁」のエンドロールに出ていた「株式会社テルミック 後藤佑介さん」をご紹介したいと思います!
■『FNS歌謡祭』のエンドロールに出てた、植木装飾の株式会社野沢園
HPを見てみると、株式会社野沢園は、観葉植物のレンタルリース、テレビセットの装飾、造園設計施工管理などを行っていて、創業140年の歴史と伝統のある会社のようです。
1959年からフジテレビ・テレビ東京などでドラマやバラエティーなどの植物装飾を行っていて、主な仕事内容は、スタジオ内での収録でも、リアリティのある、シーンに合った正しい草木を提供することだそう。
調べてみると、株式会社野沢園に所属する後藤 健さんのインタビュー記事が出てきました。
簡単にご紹介させて頂くと
≪後藤 健さん プロフィール≫
植木装飾歴17年。担当は「Love music」「トレース」「貴族探偵」「犬神家の一族」など
後藤さんによると、「植木装飾」の仕事について一言で言うと「自然の風景を作る」ことだと言います。
収録現場に本物や作り物の木などを置いて、時代や季節を作ったり、木以外にも、土、石、砂利、コンクリート、アスファルトなどを扱うのは、植木装飾の仕事なのだそうです。
後藤さんは、元々はシステムエンジニアだったのですが、アウトドアが好きで、外に出る仕事がしたいと思っていたところに野沢園の求人があったので応募したそうです。
ちなみに、緑や自然は前から好きだったとのことですが、植木には興味はなかったそうです。笑
今までで大変だった仕事は、映画『信長協奏曲』で300mの城壁と中庭を作った時で、地方の山奥に建てたオープンセットで、15人で3日間かけて作ったこと。
夏場の1週間の撮影だったので、木を枯らさないようにするのも一苦労で、散水車を呼んで水を撒いてもらったそうです。
本能寺の変では、セットを全焼させる経験もしたといいます。
今までの一番の自信作については、バラエティ番組で組んだ流木ドームで、何人かで地方の川に行って、トラック2台分の流木を拾い集めて来て、それを組む時は緊張したといいます。
その下に演者さん達が入って演奏するので、「これが潰れたら一巻の終わり」と思ってものすごく神経を使ったそう。
植木装飾は、図面に細かく描き表せないものなので、デザイナーからの発注は大体「お任せ」になるから、自分で組んだものがデザイナーの意図にばっちりハマった時は嬉しいそうです。
どう仕上げるかを考えるのがこの仕事の醍醐味なのだそう。
■『99人の壁』のエンドロールに出ていた株式会社テルミック 後藤佑介さん
最後にご紹介したいのは、フジテレビ『99人の壁』のエンドロールに出ていた株式会社テルミックの後藤佑介さんです。
調べてみると、株式会社テルミックとは、特殊装置の会社のようです。
株式会社テルミックはテレビ局、イベンター、舞台設営会社様から依頼を受け、舞台セットや技術を提供するテクニカル集団でした。
美術デザイナーのあらゆる技術要望に応えるのがお仕事で、技術と知識と経験を駆使し、お客様からのどんなわがままでも実現してみせるとのこと。
数々の実績があるようです。
例えば、テレ朝『ザ・タイムショック』
テレ東『カンブリア宮殿』なども手掛けているようです!
HPでは、舞台に使う装置も紹介されていました!
「スパイラテレスコリフター」という名前の、最大7mまで伸びる昇降装置や、スポーツ系のバラエティでよく見かける、屋外でも使用可能な巨大な「スポーツタイマー」、クイズ番組の王道アイテム「早押しボタン」も用意しているそうです!
もうちょっと調べてみると、フジテレビ『99人の壁』を担当している株式会社テルミックの後藤 佑介さんの記事が出てきました。
以下、記事の内容を、一部引用しご紹介させて頂きますと、
後藤さんのメインのお仕事は、鉄骨を使って動く装置を作る仕事で、床が上がる、回る、扉が自動で開く、といったものを作っているそうです。
そのほか、動かなくても鉄骨構造のものは何でも作るといいます。
番組用の特殊なオブジェとか、時には鉄フレームのプールとか、同時に電飾を使ったシステムも操作も行うそうです。
具体的には、『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』で人が落ちる床、『爆笑レッドカーペット』のベルトコンベア状に動くカーペット、『ENGEIグランドスラム』で芸人が登場する時のリフト、『99人の壁』で解答ボタンを押すと光るシステム、『スカッとジャパン』の“スカッとボタン”を押すと後ろの画面に表示が出るシステムなどを担当しているそうです。
作るのに苦労した装置については、1つはお笑い番組のプールで、25m×10mの、学校にあるのと同じぐらいの規模のプールを、公共施設の駐車場に急いで作って欲しいと言われてたそうです。笑
プールの枠を作るのに、水を入れた時の強度計算もして、駐車場の土壌も調べて、2日間で何とか完成させたとのこと。
もう1つは、バスを切ったこともあるとのこと。
タレント達が路線バスに乗っていると突如後ろの面が上に開いて後部座席が傾いて、座っていた人達が置いてある水槽に落ちる、という仕掛けをしたい、と(笑)。そこまでいくとさすがに大作業で、作るのに1ヵ月半かかったそうです。
かなりスケールの大きいお仕事ですね。笑
普段何気なくみているテレビですが、裏側にはたくさんのスタッフが、プロフェッショナルなお仕事をこなしているようです。
エンドロール調査第2弾は以上になります!
いかがでしたでしょうか!
お楽しみいただけましたら幸いです!
ではまた!
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