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生まれたときの天体サイクルが子宮のリズムを決める

生まれたときの天体サイクルが子宮のリズムを決める、とは?

女性であれば、ある一定の人生の期間、生理という現象を経験します。毎月やってくることに憂鬱になる方が多いことの理由のひとつに生理前や生理中に起こりがちな不調感があります。これはいったい、なぜ起こるのでしょうか?

生理は、「月経」という言葉の通り、月のリズムと深く関連しています。そのため、カレンダーのリズムと少しずれてやってきます。

月齢は約29日半、ほぼ一カ月。*1959年、アメリカ人博士のウォルター・メナカーとアブラハム・メナカーは多くのデータを研究し、月齢と月経サイクルの周期が「ほぼ同じ」ではなく「まったく同じ」!という結果にたどり着くのです。

また妊娠期間を調べてみても、25万回の出産記録を元に、月齢の9カ月(256.8日)ぴったりだと解明します。これは太陽標準時よりも月齢従っている、と彼らは結論づけたのです。

では、まったく月齢と同じならば、満月や新月に女性全員が同じタイミングで生理がくることになるのでは?だけれども、実際には、そのようなことはなく、それぞれのタイミングでやってきます。それは、一体なぜなのでしょうか?


■海と女性のカラダの神秘

私たちは、母親のお腹の中にいるときには、母親のリズムと平衡を保っている、といいます。そして、誕生した瞬間に、それこそ生まれて初めて、外部の世界と接触し、その影響を受けるのです。

つまり、誕生した瞬間の天体の位置(太陽・月の位置)、環境によって、その方の生殖リズム(排卵のタイミング)が決まるのであれば、
毎日違う瞬間に誕生する女性たちは、違う子宮リズムを刻む、ということになるわけです。

そして、メナカーらは、月との関係性を調べていくうちに「生物学的な潮汐(バイオタイド理論)」があるのではないかと思いつきます。人体のおよそ三分の二は、海で、三分の一は島、と地球の表面積の割合と一致することから、やはり同じように、人間のカラダも海のように月の影響を受けているのではないか、と推測しだします。


また興味深いことに、人間の体液と海水の内容成分は、ほぼ同じ、と言われています。私たちは、海から生まれてきた生物なので、当然なのかもしれませんが、改めてそういわれてみると、なんだか不思議な感覚になりませんか?

人間のカラダと地球全体の仕組みが一致する、とはなんてロマンチックでもあり、そして宇宙の神秘を感じないわけにはいきません。でも私たちは、認識として知らないだけで、特に海の中の生物たちはそれを自然なものとして、生きている、という事実があります。

たとえば、「ウニ(雲丹)」雲丹の生殖サイクルは、完全に月齢と一致していることが証明されており、「カキ(牡蠣)」は、満潮になると殻を開くことが知られています。
またカリフォルニアの「トウゴロウイワシ」は、満月化新月の直後にだけ産卵し、月が欠けるやいなや、「ヨーロッパウナギ」はサルガッソー海の産卵場へ移動し始めているのです。


■バイオタイド理論に基づくとみえてくるもの

では、先ほどの「なぜ生理前や生理中には不調感があるのか」についてに戻りますが、このバイオタイド理論に基づくと見えてくるものがあります。

私たちの体内水分は、いわゆる、【ホルモンバランス+水+電解液のバランス】でできており、複雑な相互作用があります。月経前にむくみや緊張感、いらだちなども、そのバランスが崩れるために起きるといわれており、月の引力によって起こる海の潮汐のように、体内水分とともに、女性ホルモンは、とても影響を受けるのです。




この体内水分のバランスは、なぜ乱れるのか、というと、様々な要因がありますが、大きく分けて、「天候・トラウマ・病気・熱や風邪」という外的なものと、体内に入ることで乱してしまう物質の存在、「重水・抗生物質・アルコール・リチウム」と言われています。そして太陽の光の刺激量なども関係してきます。

男性ホルモンは、そこまで影響を受けない、とされていますから、やはり女性とは、とても繊細で複雑な生き物、であり、かつ宇宙とより深く繋がっている存在なのだなぁと感じるのです。



■ストレスとの付き合い方で子宮が変わる

そして、そこには「ストレス」も大きく関係してきます。興味深いのは、元々ストレスがたまりがちな方は、月のリズムや生殖リズムによって、とりストレスが増加してしまい、元々おだやかで、ストレスのない生活を送っている人は、逆にどんどんストレスが消えていき、穏やかになるというのです。

生理前の不調感がなぜ起こるのか、原因は複雑に絡みあいますが、ひとついえるのは、普段のストレス解消は、とても効果的である、ということです。元々ストレスがあるから、生理前のイライラが増長してしまうのだとすれば、、ストレスがうまく解消できてくるようになると、生理の時間がとても穏やかな期間に変わっていくのだということです。

穏やかな感覚をいつも思い出していられるように、ご自分なりの好きなこと、深く呼吸ができるようなエクササイズやメディテーション、心から笑うこと、楽しいことを、意識的に取り入れていくと子宮とうまく付き合えるようになるのではないかとおもいます。



*参考文献:
月の魔力ーバイオタイドと人間の感情 1984/7 アーノルド・リーバー

Menaker, W., ‘Lunar Periodicity with Reference to live Births, ‘ American Journal ofObstetrics and Gynecology 98 (1967)

Menaker, A., ‘Lunar Periodicity in Human Reproduction: A Likely Unit of Biological Time’ American Journal of Obstetrics and Gynecology77(1959)


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