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ずるい移住 (6/12)江本

会社をつくばにつくってしまったので、この夏から当然のようにつくばに移住することになりました。と言うと大抵の反応が「え!!つくば?!遠い!」「東京から離れるの?!?!」という驚き。

最初は埼玉から通おうと思っていたくらいです。しかし、はじき出された1ヶ月定期の金額は4万5千円。つくば、1Kの家賃約3万円いやこれは…完全に引っ越すでしょ…

移住というにはあまりにも

普通に引っ越しと書きたいところですが、仕事も少し変わり、東京から茨城県へ拠点を移すことになるので、世間一般で言うところの「移住」にあたるはず。ああ、いつから「移住」って言葉に余計なものがついてしまったんだろう。

そして、ふと気づく。

「移住というにはあまりにも、ストレスが、少ない!」

だって

・つくばエクスプレスで秋葉原まで1本45分(高いけど)
・キーマンを捕まえている(堀下のこと)
・筑波大卒業生が色々教えてくれる
・何回も行っている、なんならイベントもしている
・連れていく家族がいない
・じぶんで選んだようでいて、選んでもらった

大学には片道2時間かけて通った身。長距離・高額移動はお手のもの。なによりも、物理的に近い東京との接点は持ち続けられる。かつ、じぶんで選んだように見えて「つくばをいちばん愛しておくれ!」と言われたから行く。じぶんで決めたけど、呼んでもらっちゃったなぁ〜感は拭えない。

東京との関わりを持ちながら、既に基盤が少しはある地域への移住。

なんというか、ずるいんじゃないか…? これ… 。と一瞬考えてしまいました。

いつかの骨より、いまの血と肉

「よし!地方へ移住だ!」のときに、背負うリスクは軽い方がいいなと思います。どのタイミングで他所に行ってもいいと思うし、人間関係も仕事もつくってからでいいんじゃないかって。だって個人の選択なんだもの。

(ここで、人間関係つくるの苦手なんだよ!みたいな意見って来るのかな…それはもう、一緒に作戦考えましょうとしか言えないわ…)

なんとなーく、たくさんのひとが夢見るうつくしい移住にはそんなリスクヘッジを感じさせちゃいけないような圧力を勝手に感じていました。根付かないといけないみたいな勝手な責任感。よくヨハクデザインさんも「これは移住ではなく引っ越しです!」と仰ってる。

そう、なんだか移住って埋める骨を求められがち。だから単なる引っ越しと言いたくなる。もちろん、生きてる間のいちばんいい血と肉を捧げに行きます。こんな風にじぶんにかける圧力は全然いいけど、他人や社会や世間なるものから与えられるプレッシャーで簡単にひとは尻込みする。ああ、でも、骨じゃなくてあなたの血と肉をください! の方が緊張するひと多いかもしれないなぁ。

たくさんの新しい情報、良いものが溢れる東京との接点はなくさない。でもつくばに会社をつくって、法人税を納める。(ああ…ちゃんと納めたい…笑) じゃあつくばで死ぬのかと言われるとぴんとこない。子どもがいたら選択肢も変わるのかもしれない。未来のことは、わからない。会社つくった以上、長期的に拠点になるのは確実で、これからの人生における重要な土地であることは既に間違いない。もう、ほんとに移住する前に考えることなんて、これくらいでいいよね。

そんなスタンスで臨む、ずるい移住。この移動にタイトルをつけるならこんな感じだろうか。

人生で初めてのひとり暮らし! しかも半年前まで全く関わりのなかった茨城県つくば市。Pinterestでひとり暮らしのインテリアと収納、ピンしまくってテンションあげる日々。

といいつつ事業計画を考えるのに戦々恐々。反比例して日々の暮らしへの妄想は膨らむばかり。たくさんのひとに「つくばに遊びに来る」選択肢を。ああ、早く案内できるようになりたいな〜。

きっと夏から始まるであろうずるいつくば日記、乞うご期待。


つくばにいらしてくださった方にコーヒーでもご馳走するために使います!