GSTーオーストラリアの消費税

GST (Goods and Services Tax)

GST (Goods and Services Tax)とは2000年7月より導入された10%の消費税です。日本では、ほぼ全ての財・消費に対して消費税が課税されるのに対し、GSTは食品、教育、医療やサービスの一部に課税されないのが特徴です。また、GSTは定率ということで、所得税のように高額所得者ほど重くなる累進課税に対して、可処分所得が小さい低所得者の負担が相対的に大きくなる逆累進課税的な性格を持っています。

何にGSTがかかってる?

身近なところでは、スーパーのレシートを見てみてください。支払った総額とGSTの額を見比べて、総額に対して10%=GSTというわけではない事がわかると思います。次に、上にある購入品目の詳細を見て頂くと、左頭に“*”がついている項目とないものがあることに気づきます。実は“*”がついているものだけがGST課税対象となります。ビスケット・チョコレート等のお菓子やコーヒーなどの嗜好品には“*”がついていますが、ほとんどの生鮮食品に対して“*”がついていない。つまり、GSTが課税されていない事がわかります。

TRS(旅行者払い戻し制度)ってなに?

GSTはあくまでもオーストラリア国内で消費されるものに課税される間接税ですので、未使用のまま国外に持ち出す場合は税金(GSTとWET-ワイン税)の払い戻しを受けることができます。免税品店でのお買い物だけが対象となると思われている方も少なくないですが、下記の条件を満たしていればTRSの対象になります。
·         出国の60日以前までに購入(2013年4月よりは30日から60日に延期されました)
·         ABNの記載された領収書で一店舗からの購入金額が$300以上
·         現物、領収書、パスポートおよび搭乗券を税関まで持参
既に国内で消費されてしまったものや一部の商品は対象外となります。詳しくはTourist Refund Scheme(Tourist Refund Scheme (TRS) (abf.gov.au))をご確認ください。

個人の所感ですが、免税は免税品店で購入したもののみ対象だと思っていたのですが、出国前に購入した品を空港に持参することで免税になるのは目から鱗でした。ちなみに、注意点としては・・・

ー現金での払い戻しは行っていないのでクレジットカードやバンクカードなど払い戻しを受ける媒体が必要

ーアプリで事前に登録しておくことで、当日の作業がスムーズに!
Use our TRS apps (abf.gov.au)

ー空港で通関後の手続きになります。事前登録などをしていても時間帯によっては、長蛇の列に巻き込まれる事も!余裕をもって空港に向かう必要あり。

https://livejapan.com/ja/article-a0000238/

日本出国の際の免税手続き

海外在住者に朗報!
日本を出国する際も免税ができる事はご存知でしょうか?

外国人観光客等の非居住者が対象。非居住者とは日本に入国してから6カ月未満の外国人、もしくは海外に居住する日本人で一時帰国の期間が6カ月未満の日本人なら免税手続きが可能です!

日本で購入商品の免税条件は・・・

消費税が免税になるのは、空港内免税品店だけじゃなくて、デパートやショッピングモールなど、税務署から「輸出物品販売場」の許可を受けた店で購入(ユニクロなども対象です)

基本的には、1店舗で同一日に購入した物品の合計金額が5,000円(税抜、以下すべて税抜き)以上で免税になります。「免税手続一括カウンター」を設置しているショッピングモールや商店街などの場合は、複数店舗の合算が5,000円以上で免税の対象

免税の対象となる商品は、非居住者が、事業用や販売用ではなく個人で消費する物品。ただし国外に持ち出すことが条件

日本の免税制度 - LIVE JAPAN (日本の旅行・観光・体験ガイド)
Use our TRS apps (abf.gov.au)

免税手続き

店舗によって、免税手続きの方法は2種類あります。
(A)購入時にパスポートを提示し、最初から消費税を差し引いた金額で支払います。
(B)いったん消費税込みで品物を購入した後、同日中に所定の免税手続一括カウンターに行き、購入品、レシート、パスポートを提示して払い戻してもらいます。

<店舗で>
1)パスポート等を提示
購入者本人のパスポート(コピーは不可)を提示。顔写真・氏名・国籍・生年月日・在留資格・入境年月日・パスポート番号を確認してもらいます。

2)購入店舗より必要事項の説明
2021年10月より購入品情報を記載した「輸出免税物品購入記録票」による手続きが完全廃止。購入店舗側が購入記録情報のデータを作成し、国税庁へ送信します。あわせて購入者誓約書への署名がなくなります。その代わり購入店舗から必要事項の説明を受けてください。

3)精算・商品の引渡し
(A)の場合はここで税抜きの販売金額を支払い、商品を受け取ります。(B)の場合は消費税相当額の返金を受けます。返品交換などで免税に必要な最低購入金額を下回った場合は、すべての商品に対して免税が取り消されるため、消費税を支払います。

空港で>
4)パスポートの提示
購入記録情報を電子送信するため、税関の係員に忘れずにパスポートを提示してください。なお、免税で購入した商品は原則、本人が携帯して出国しなければいけません。

5)出国
税関を通過したら免税手続きは完了。

*免税品購入の際はパスポート持参を忘れずに!

以前、デパートで買い物して、免税カウンターで手続きをした際、現金(小銭たくさん)で払い戻して頂いた際は驚きました!オーストラリアのキャッシュレスに慣れていると新鮮です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?