連載③ プログラミングに必要な構造
これまでの連載では「プログラミングとはなにか」「プログラミングをビジネスパーソンが学ぶ意義とはなにか」について述べてきました。
第3回からはいよいよ「プログラミングの構造」について学んでいきます。
それでは、どうぞ。
プログラミングに必要な構造を理解する
●プログラムの動きを決める仕組みは3つしかない
さて、ここからはプログラミングの具体的なところに話を移していきます。ここまで読まれて、少しでもプログラミングをやってみたいと思われたら、最低限知っておいていただきたいことです。いわば、プログラミングのキホンのキと言えることです。
実は、プログラミングにおいては、「命令」(コンピューターにさせたいこと)の実行順序を決める方法は基本的に3つしかありません。
それは、「順次」「条件分岐」「繰り返し」です。
これを制御構造と言います。このたった3つを押さえておけば、あとは応用となるので理解は容易です。
プログラミングの基本である「順次」
「順次」とは、言葉通りの意味ですが、A、B、Cという命令をプログラムに書いたら、上から順序どおりにA、B、Cと実行していくイメージです。すごく基本的なことですが、Aより先にBが実行されることはないですし、あくまでも書いた順番が守られます。ですから、「先に行う必要があるもの」を最初の方に書く必要があります。
例えば、「データ入力」「データ計算」「データ出力」という3つの命令があったとして、これを「データ入力」「データ出力」「データ計算」などとしたら計算前に出力してしまうことになり、結果が期待通りにならないことになります。これには、命令の依存関係をきちんと把握している必要があります。
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