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【フォレスト出版チャンネル#195】ゲスト/生き方|著者・コラムニスト育成の現場

このnoteは2021年8月12日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

本・コラムやイベントを通じて「生きることを楽しむ」ためのお手伝い

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。本日は編集部の森上さんとともにお伝えしていきます。森上さん、どうぞよろしくお願いいたします。

森上:よろしくお願いします。

今井:今日も素敵なゲストに来ていただいているんですよね。

森上:そうなんですよ。リスナーの方の中でもお読みになった方がいらっしゃると思うのですが、『もう「いい人」になるのはやめなさい!』というベストセラーをはじめ、いろいろな著作を出されている著者さんでありながら、著者さんのプロデュースとか、ライターさんの育成なども積極的に行なっている方が今日、ゲストに来てくださっています。

今井:ありがとうございます。ご自身がベストセラーを出されている著者さんでありながら、さらに、新たな才能の発掘でしたり、育成をされていらっしゃる方なんですよね。ということで、本日のゲストはビジネス書作家にして、ハートランド代表の潮凪洋介さんです。潮凪さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

潮凪:よろしくお願いします。今日はお呼びいただきましてありがとうございます。

森上:よろしくお願いします。ありがとうございます。

今井:もしかしたらご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、少しだけご紹介させていただきますと、なんと著書が70冊以上、そして累計170万部以上のベストセラー作家さんです。著者、作家、そしてライフワーク・クリエイト協会的、理事長でいらっしゃいます。「社外でライフワークをはじめよう」をテーマに、大好きな仕事、活動を社外で楽しむ世の中づくりを目指し活動中ということで、少し潮凪さんからもご活動についてお話いただいてもよろしいでしょうか。

潮凪:そうですね。今、ご紹介いただいた感じだとすごく真面目な感じの活動をやっているように見えますけど、テーマとしては「心の壁を壊して自由に生きましょう!」みたいなテーマで本を書かせていただいております。その中には「本当に好きなことを発見しましょう」っていうことがあったり、あるいは「恋愛をもうちょっと楽しみましょう」っていうことがあったりとか、さまざまなテーマがあるんですが、その内容で本を書かせていただいております。
それ以外に、人間って自分が本当に好きで得意なことを見つけた瞬間が一番幸せということで、それを発見するための講演会とかを、日経新聞さんですとか、リクルートさんですとか、企業さんのアテンドで行なっていたりしております。
あとは、自分自身が脱サラ著者なもんですから、元々文才があって著者になったわけじゃないんです。自分の経験をなんとか表現して、本当の自分になりたいということで会社辞めて脱サラして、こういう道に入ったものですから、そのときの感動が忘れられないということで、「潮凪道場」という、著者やエッセイストを育成する道場をやっています。それで6500回くらい指導をやりながら、企業の出版プロデュースですね、社長さんとかの出版プロデュースをやったり。あとは、海辺の大人の社交場と称して、「芝浦アイランド」というチャラい島があるんですが……。

森上・今井:(笑)。

潮凪:そこで、DJとかを入れて毎週イベントをやっていました。今はやっていませんけどね。(コロナで)できませんから。そういったサードプレイス、つまり、会社外に自分の楽しい場所をつくっていくっていう、「サードプレイスをつくろうよ」っていうデモンストレーションも日々行なっております。なので、ざっくり言うと、生きることを楽しむための書籍だったり、講演だったり、活動をするというのが、主な活動になっていますね。

今井:ありがとうございます。私は個人的にすごく昔に潮凪さんの恋愛系のコラムとかをネットで見かけて、道に迷うたびに、そのコラムに励まされていた記憶があります。お恥ずかしながら(笑)。

潮凪:道に迷われたことがあるんですね。

今井:あります。常に迷ってますよ(笑)。ありがとうございます。

潮凪:ありがとうございます。そうなんですよ。元々は恋愛ものでデビューいたしまして、10代の頃からさまざまなイベントをやるのが僕のライフワークでして……。僕の時代ですから、バブルおやじですから、ディスコパーティーとかが多かったんですけど、そうすると、やっぱり恋愛の揉め事が起こるわけですよ、いろいろ。

今井:(笑)。

潮凪:その取締役をやっていた、と。取り締まる側にいて。その交通整理のために書き溜めたものを発信していたら、女性の方に非常に好まれたと。それが最初の経緯でございますね。

今井:お世話になっております。ありがとうございます。

潮凪:(笑)。

今井:このように本当に多くの魅力的な活動をされている潮凪さんなんですけれども、森上さんも潮凪さんの御本を出されたことがあるんですか?

森上:そうですね。うちからは2冊ほどご一緒させていただいております。1冊目が2014年の刊行でしたかね、『新しい「男」のルール』という本と、2冊目が2015年に『仕事に殺されない アナザーパラダイスの見つけ方』という本をご執筆いただいたということがありますね。

人気コラムニスト、著者を多数輩出する「潮凪道場」の中身

今井:どちらもタイトルを聞いただけですごく胸がときめくんですけれども、まず御本に関するお話をする前に、潮凪さんの普段のお仕事や取り組みについて詳しくお聞きしていきたいと思います。

潮凪:そうですね。普段はやはり本業は著者業でありますから、世の中の人々がどうやったら生きることを楽しめるだろうかとか、恋愛を積極的に楽しむことができるだろうかとかいったようなネタを常々考えて、それをコラムで発信したりですとか、書籍で発信したりですとか、そういうことが主ですね。ただ書き手として現役のプロ選手でもありますので、プロが教える著者養成、コラムニスト養成といったようなことも僕は非常に生きがいを感じておりまして。
(このような取り組みをしていて)何が一番いいかと言うと、デビューできた瞬間、本が出た瞬間の横顔が非常に素晴らしいんですね。デビューした瞬間の人間の横顔って、最高なんです。それを見たいがために育成をやっているんですよね。

森上:なるほど。

今井:潮凪さんは、人が輝くのを見るのが、活力になる感じなんですね。

潮凪:そうなんです。人が輝く瞬間……、そうですね。人に変なあだ名をつけたりするのも好きなんですけれども。

今井:(笑)。

潮凪:一番好きなのはやっぱり人が輝く瞬間ですね。「やったー」って言っている瞬間、夢を叶えた瞬間を見るのが好きで。そういったような道場、日本初の格闘技ジムをかぶせた形式の、要はボクシングジムのような形式でやっていたんです。ボクシングジムとか、キックボクシングジムって、現役プロがミットを持って、その息遣いを伝えて、会員の人たちが自分も頑張ろうと言って、痩せたり、強くなったりする形式なんですけれども、その形式をとっていて、現役プロである僕とか、後輩の著者の方々がミット持ちをする……。文章を直したり、企画の指導をするっていう、そこがポイントなんですね。そういった部分から社長さんのブランディングのための出版をやったりですとか、そういったもののプロデュースをやったりですとか、そういう日々ですよね。だから、割と早起きですよ。

今井:(笑)。

森上:今、その道場でやられているミット打ちの話について、もう少しお聞きしてもよろしいですか?

潮凪:もちろんです。まず潮凪道場「WRITAS!」っていうのがありまして、どこかで聞いたことがあるようなライザップみたいな名前ですけど。

今井:(笑)。

潮凪:10年前に潮凪道場に入ってきた生徒さんたちの中で、今はもう売れっ子になっているコラムニストやエッセイスト、文化人がいるんですけれども、その人たちが現役プロとして教えるというのが「WRITAS!」です。ウェブメディアでの連載を獲得するんですけど、どういうことかと言うと、ブログをずっと書き続けてもいいんですけど、それだと非常にメジャーになるまで時間がかかるんです。これが私たちのオリジナルと言えばオリジナルなんですかね、ページビューが大きいウェブメディアで連載を獲得すれば一気にPV、ユニークユーザーが10倍、100倍、1000倍に膨らむんですね。それを獲得していくための学校が「WRITAS!」なんですよ。

森上:ほう、ほう。具体的には、例えば課題みたいなものを出して、何かテーマについて原稿を書いてみようっと言って、その添削をしたりとかってされるんですか?

潮凪:まずは、こちらから課題を与えるというよりは、その人の心の中、人生経験の中にある自分の中の核を見つけていただくんですよ。その核というのは、自分の大好きなことであり、得意なことであり、人の役に立てることのコンテンツを見つけるんですね。
例えば、恋愛が得意な人だったら恋愛コンテンツでしょうし、会計が得意な人だったら、会計コンテンツがその人に合ったものでしょうし、ダイエットだったら、ダイエットコンテンツでしょうし、それを決めていただいて、そこから人に役に立つセオリーを30個出してもらうんですね。例えばダイエットだったら、「水を2ℓ飲んだら痩せますよ」といったようなセオリーをたくさん出していただいて、その1つ1つをコラムにしていくんですよ。

森上:なるほど。例えば、生徒さんはご自身がビジネスをやっていたりとか、会社員の方だったりとか、どんな感じの方が多いんですか?

潮凪:これがですね、非常におもしろいことに混沌としております、ひと言で言うと。専門を持っている方もいるんですよね。ピラティスの先生とか、料理の先生とか。そういう個人事業主もいれば、会社に就職したものの、会社がちっともおもしろくないと、本当の自分になりたいということで、会社外で例えば合コンを1000回やっていますという人は、合コンを軸にした恋愛コンテンツを書けるんですよね。元々僕もそういう感じでしたからね。合コン800回の恋愛コラムニストで最初デビューしましたから。

若年性窓際サラリーマンから二度のクビを経て人気コラムニストへ

森上:潮凪さんのデビューの経緯って、僕あまりちゃんとお聞きしたことないですけど。

潮凪:そうですよね(笑)。

森上:そうですよね! 最初はサラリーマンだったんでしたっけ?

潮凪:最初はそうですね。若年性窓際サラリーマンだったんです。

森上:若年性(笑)! 病気みたいですね。

潮凪:六本木でイベントをやるために帰っちゃうんですね。

森上:(笑)。

潮凪:そうすると、上司が追いかけて来るのを走って逃げるっていうライフスタイル。

今井:逃げてたんですね(笑)。

潮凪:ただそれでさまざまな恋愛ネタが集まりますから、それを「All About」っていうサイトで「恋愛出会いガイド」ということで、オーディションを会社員ながら受け、完全に「アナパラ(アナザーパラダイス)」ですよね。アナパラコンテンツをアナパラジョブに投下してオーディションに受かり、会社に秘密で連載をしていたら、結構ヒットしちゃって、会社を辞めざるを得なくなるという、そういう経緯で。

森上:そうでしたか。当時は副業なんて許される時代じゃない中で。

潮凪:そうですねー。

森上:会社自体は非公認でずっと「All About」で、書き続けていたわけですね?

潮凪:そうですね。もうバレたらバレたでいいやみたいな。

森上・今井:(笑)。

潮凪:もう23歳くらいから会社外でイベントのプロジェクトをガンガンやって雑誌とかも出ていて、2回くらいちょっとクビになっているわけですねー。

今井:クビになってしまったんですね!?

森上:(笑)。

潮凪:それはもう、アナザーパラダイサーとしてはへっちゃらでして、そういうサードプレイスにどんどん自分を寄せていって、そこから得たコンテンツを、会社に秘密で、「All About」というメディアで書いて、そこが蜘蛛の糸だったわけです。そして、恋愛の著書が出て、3冊連続増刷せず、もうデビューと同時に廃業かと思ったら、その次に10万部のヒットが出て、そこから首がつながったという、そういうパターンですね。

森上:なるほどー。そうだったんですね。それは、お名前も本名とは違う名前で、活動されていたということですね。

潮凪:そうですね。これは雅号であります。

森上:そういうことですね。なるほど。それがもう何年前ですか?

潮凪:それが2002年に「All About」デビューですから、19年前とか18年前とかそんなもんですね。

森上:そんな前ですかー。なるほどー。

潮凪:「All About」がすごくヒットしちゃって、月に僕のページだけで120万PVあって、それでもう恋愛本をバンバン書いて、恋愛イベントをバンバンやって、それでいろいろなスポンサーがついて、ルイヴィトンモエヘネシーグループみたいなところもついたりとかですね。そういうフィーバーがおきまして、恋愛もので。ただ、40歳になった頃に、おっさんがいつまでも「恋だ、愛だ」言っていてもおかしいなと。

今井:(笑)。

潮凪:それで、『「バカになれる男」の魅力』というのを書いたら、それが10万部いきまして、元々バカなんで、そういう本は得意なんですよ。

森上:(笑)。かなりご謙遜されているんですけど、そういう意味では、デビューはご自身が得意としているところで、「All About」という場所で執筆を重ねて、しかもあの頃って、「All About」のようなサイトって他にそんなになかったですもんね。

潮凪:そうですね。恋愛コラムの走りですね。

森上:そうですよね。コラムサイトのね。

潮凪:そうですね。ですから、昔のK-1が世の中にガーっといく最初のスター選手みたいなポジションを得ることがたまたまできたんですよね。黎明期だったので。

森上:いやー、そこにちゃんと目を付けて、やったというところが、またアーリーアダプターとしての嗅覚と才能と、その土俵でしっかり結果を残されて今があるという感じなんですね。

潮凪:まあ、偶然ながら、たまたまつながりましたね。もう全然戦略も何もなくて、自分が持っているリアルコンテンツをそのままぶつけていただけだったんですよね。

70代から20代まで集う、クリエイター育成コミュニティ

森上:それを今、ご自身のそういったご経験もありながら、秘めたものを持っている若者……、若者に限らないんでしたっけ? 道場に来られる方は。

潮凪:若者に限らないですね。

森上:上はどのくらいから?

潮凪:1番お姉さんだと、70歳のお姉さんをご指導させていただいたことがありますよ。

森上:そうですか! それはそれでまたすごいですね。70歳からそういったものを始めたいと思っている方を。

潮凪:そうですね。元日活女優の方でしたけれど。

森上:はぁー。いやー、素晴らしいですね。今はもう卒業生は何人くらいいらっしゃいますか?

潮凪:そうですね。まあ、でも200~300人はいらっしゃって、だいたい卒業せずに皆さんずっと在籍していて、それで休会して、また戻ってくるなんていうことが結構多かったりしてですね。

森上:そういう感じなんですね。そういう意味では、育成のノウハウももちろん蓄積されていますし、先輩、後輩との関係もあったりっていう感じにはなっているんですか? コミュニティと言うか、道場の中での交流と言うか。

潮凪:そうですね。僕がどうしても実現したかったのが、やっぱり芸能とかだと、皆さん、妬み合ったり、足を引っ張り合ったりというところがあると思うんですけど、それがあると途端につまらなくなってしまいますから。で、書くという作業は非常に孤独な作業で、仲間が欲しいにもかかわらず、つばぜり合っていたらよくないので、皆さんがほめ合う、いいところを伸ばし合う、協力し合うっていう、そういう互助会コミュニティになっておりますから、本が出たら皆で宣伝し合ったりとか、そういう結構幸せな集団だと思いますよ。

森上:そうですか。道場は、第〇期、第〇期みたいな感じで募集されているもんなんですか?

潮凪:そうですね。数カ月に1回、潮凪道場「WRITAS!」を募集しています。最近もまだ入ったばっかりの人が6カ月で卒業して、4つも連載を取った人がいらっしゃいましたね。医療関係の人で。

今井:すごいですね。

潮凪:ええ。あれはすごかったですね。もう会社にバレたらいけないですから、やっぱりペンネームなんですよ。僕としては、アナザーパラダイスの推進家としては、どんどんそういう後ろめたい活動を促進したいと思いますので。

今井:後ろめたい活動(笑)。

森上:なるほどねー。今、例えば潮凪道場に興味があるっていったら、潮凪道場のURLってあるんでしたよね?

潮凪:あります、あります。shionagi-doujo.comで「潮凪道場」で検索するとすぐにドンと出てきますので。

森上:では、このチャプターにもその道場のURLを貼っておくので、興味がありましたら、覗いてみていただけたらと思います。

潮凪:ありがとうございます。

今井:ありがとうございます。ここまで、潮凪さんの執筆活動ですとか、クリエイター育成の取り組みについて、いろいろとお話をお伺いしてきました。お話を伺っているとサードプレイスという言葉がたくさん出てくるんですけど、むしろサードプレイスがメインプレイス、自分の核となる部分で、仕事がサードみたいな、そのくらい、すごく楽しい感じを受けました。潮凪道場のURLもこちらに貼っておきますので、ご興味がある方、ぜひリンクをクリックしていただけたらと思います。そして、まだまだお話をお伺いしたいところなのですが、お時間がきてしまいました。明日もゲストにお越しいただけるということで、明日は潮凪さんが提唱している、「仕事と遊びの境界線をなくす生き方」のコツについて、詳しくお聞きしたいと思いますので、ぜひ明日もお聞きください。潮凪さん、森上さん、本日はありがとうございました。

潮凪:ありがとうございました。

森上:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)

 

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