2023年のニッポン経済を読み解くヒント
あけましておめでとうございます。
フォレスト出版編集部の森上です。
近年、ニッポン経済は、実に不安定かつ先の見えない時代です。特に、新型コロナ禍以降、これまで以上に私たち消費者に直結するニュースが入ってきています。
たとえば、2020年に実施された国民一人当たり10万円が給付されたコロナ給付金に始まり、その後の物価高や円安、エネルギー不足による電気代高騰、雇用の流動化、防衛費増強、増税問題に加え、米中関係、雇用の流動化、老後資金、後継者不足、Web3……といった中長期的な課題も横たわっています。
どれも私たちの暮らしに直接関係するものばかり。他人事ではなくなってきています。
この先、ニッポン経済はどのような状況になっていくのか、安心できる生活を確保するためには、何をしたほうがいいのか。その答えを導くためにも、経済ニュースを読み解く力を養っておきたいものですよね。
先に挙げたテーマや課題は、2023年に入っても継続、変化が起こっていくことは誰もが否定しないところでしょう。
そこで、私たち一般消費者にとって重要になってくるは、テレビや新聞、ネットから毎日流れてくる「経済」関連のニュースです。
ところが……、
「自分には関係ない」
「興味があるけれど、専門用語や知識がないからわからない」
という方もいるかもしれません。
そんなあなたのために、経済アナリストとマーケティングアナリストというそれぞれの立場から、よく見聞きするニッポン経済の問題を、消費者目線でわかりやすく解説した1冊が、2023年1月21日に刊行されるんです。
著者紹介
著者は、テレビや新聞、雑誌で引っ張りだこのお二人です。
馬渕磨理子さん(経済アナリスト)
日本金融経済研究所代表理事/経済アナリスト。ハリウッド大学院大学 客員准教授。公共政策修士。京都大学公共政策大学院修士課程を修了。トレーダーとして法人の資産運用を担った後、金融メディアのシニアアナリスト、FUNDINNOで日本初のECFアナリストとして政策提言にかかわる。またIR(インベスター・リレーションズ)について大学と共同研究を行う。現在、経済アナリストとして、フジテレビの夜のニュース番組「FNN Live News α」読売テレビ「ウェークアップ」のレギュラーコメンテーターをはじめ、各メディアでの出演多数。経済アナリストの知見を活かしたセミナーや講演会も好評を博している。ポリシーは「自分の意志で人生の選択ができる世の中を」。誰もが自分の価値観でしなやかに生きることができる社会を目指して活動中。
渡辺広明さん(マーケティングアナリスト)
マーケティングアナリスト。流通ジャーナリスト。1967年静岡県浜松市生まれ。東洋大学卒業後、株式会社ローソンに22年間勤務し、店長・スーパーバイザーを経て、約16年間バイヤーを経験。コンビニバイヤー・メーカー勤務で約770品の商品開発を行なった経験をもとに「FNN Live News α」「ホンマでっか!?TV」(以上、フジテレビ)のコメンテーターとして出演中。その他に、静岡県浜松市の親善大使「やらまいか大使」就任。ニュース番組・ワイドショー・新聞・週刊誌などのコメント、コンサルティング・講演など幅広く活動。2019年3月、(株)やらまいかマーケティングを設立。なお、共著者・馬渕氏とともに、Tokyo fm「馬渕・渡辺の#ビジトピ」のパーソナリティも務めている。
このお二人が、毎日流れてくる経済ニュースを自分ごととして理解できるように、知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説してくれています。
本書の3つの特徴
本書の特徴は、大きく3つあります。
①著者2名による対談形式なので、サクッと読める
経済ジャーナリスト・馬渕磨理子、マーケティングアナリスト・渡辺広明の著者2名による対談形式で、各項目のTOPIC(問題)に関する重要エッセンスを解説していますので、より具体的にわかりやすく読み進めることができます。
②気になる(興味のある)項目から読める、読み切り形式
本書で取り上げている項目(TOPIC)ごとに内容が完結していますので、気になる(興味のある)項目から拾い読みすることができます。また、各項目のラストに「POINT」として、各項目で押さえておきたい重要エッセンスをまとめていますので、より理解が深まるつくりになっています。
③図表データが豊富でわかりやすい
各項目(TOPIC)に関連する図表データを豊富に掲載しています。本文を読みながら、図表をチェックすれば、本文中の数字だけではわからない、推移や比較などができ、より理解を深めることができます。
目次
取り上げる項目(TOPIC)数は、全45項目。以下の目次でご確認ください。
第1章 社会と生活
TOPIC1 日本の人口が減少、世界の人口は増加
TOPIC2 労働力不足を補う外国人の重要性
TOPIC3 増え続ける日本の空き家問題
TOPIC4 地方・中小企業の後継者不足問題! M&Aによる事業承継が急増中
TOPIC5 人口減少に伴い、コンビニも進化する
TOPIC6 エネルギー価格高騰で露呈した日本のエネルギー問題
TOPIC7 食料自給率と食品ロス問題
TOPIC8 脱プラとリサイクル問題は、消費者の意識で決まる!?
第2章 経済と生活
TOPIC9 GDPとGDPギャップ
TOPIC10 労働意欲の低下は、経済成長と満足度に深くかかわる
TOPIC11 米中依存からの脱却 日本の新たな貿易相手国は?
TOPIC12 ダンピング輸出って何? 日本経済の安全保障
TOPIC13 「円安と為替介入」と私たちの生活の関係
TOPIC14 ビッグマックの価格でその国の購買力がわかる
TOPIC15 GAFA決算と今後の行方
TOPIC16 一見、伸びそうな単身世帯の個人消費の真相
第3章 産業と生活
TOPIC17 日本が「金融立国」を目指すべき理由と、求められることとは?
TOPIC18 インバウンド需要をどう強化し、観光立国を実現するか?
TOPIC19 メイド・イン・ジャパンの危機!? マニアックな商品づくりは諸刃の剣
TOPIC20 SPAの限界
TOPIC21 Amazonの驚異的な物流網 クイックコマースの普及は?
TOPIC22 「外食 vs.中食」あなたはどっち派? 飲食業と小売業の胃袋争奪戦
TOPIC23 クリエイティブの領域まで進出するAI化
TOPIC24 サービスも続々登場! メタバース&NFTの可能性
TOPIC25 日本人が言語の壁を越える「翻訳機」の重要性
第4章 企業・労働と生活
TOPIC26 日本の企業数の99.7%、売上高約50%の中小企業の底上げが国力アップの生命線
TOPIC27 非上場を選ぶ企業が増えている!?
TOPIC28 正規と非正規の賃金格差問題 非正規に芽生える雇用意識の変化
TOPIC29 55 歳からの働き方 壮年社員のモチベーション問題
TOPIC30 加速する雇用の流動化とスタートアップ
TOPIC31 働き方の多様化で増えるパラレルワーカー
第5章 投資と生活
TOPIC32 老後2000万円問題と資産づくりの重要性
TOPIC33 投資の種類を理解する
TOPIC34 株式投資で覚えておきたい個別銘柄の特徴
TOPIC35 SDGsの普及で注目を集めるESG投資
TOPIC36 日経平均株価はどう見たらいい?
TOPIC37 債券と金利の関係
TOPIC38 バブル期超えのマンション市場! 海外富裕層が狙う日本の不動産
TOPIC39 アメリカの金融政策を握るFRBとFOMCが与える日本への影響とは?
TOPIC40 世界の金融業界が注目するジャクソンホール会議
第6章 政治と生活
TOPIC41 政府が発表する「骨太の方針」で世の中が決まる
TOPIC42 岸田政権の「黄金の3年間」の行方
TOPIC43 社会保障費と社会保険料は、毎年過去最高を更新!?
TOPIC44 消費税の「増税」はやむなしなの?
TOPIC45 日本の特区政策はまだまだ不十分?
はじめに(全文公開)
ここまでお読みいただいた方、ありがとうございます。最後に、『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』の「はじめに」を全文公開いたします。
*
はじめに
テレビや新聞、ネットから毎日流れてくる「経済」関連のニュース。特に、新型コロナ禍以降、これまで以上に私たち消費者に直結するニュースが入ってきています。2020年に実施された国民一人当たり10万円が給付されたコロナ給付金に始まり、その後の物価高や円安、エネルギー不足による電気代高騰、雇用の流動化など……、どれも私たちの暮らしに直接関係するものばかりです。他人事ではなくなってきています。
この先、ニッポン経済はどのような状況になっていくのか、安心できる生活を確保するためには、何をしたほうがいいのか。その答えを導くためにも、経済ニュースを読み解く力を養っておきたいものですよね。
ただ、ニュースの内容が「最終的に、私たち消費者にどのような影響があるのか、いまいちよくわからない」という人も多いでしょう。
そんなあなたに向けて、私たち経済アナリスト(馬渕)とマーケティングアナリスト(渡辺)というそれぞれの立場から、よく見聞きするニッポン経済の問題を消費者目線で理解できるようになるために、わかりやすく解説したのが本書です。
私たち2人は、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」という、ニュース解説を通じてビジネスとお金が「わかる人」になれることを目指したラジオ番組のパーソナリティ、フジテレビ「Live News α」という報道番組のコメンテーター仲間という共通点があり、連日流れてくる経済ニュースをそれぞれの専門的な立場から分析、アウトプットしています。
本書では、現在抱えているニッポン経済の問題(TOPIC)を「社会と生活」「経済と生活」「産業と生活」「企業・労働と生活」「投資と生活」「政治と生活」という6つの章に分類し、それぞれのTOPIC の重要エッセンスを対談形式で解説します。併せて、エビデンスとなる図表やデータ、各TOPIC のまとめ(POINT)も掲載していますので、よりわかりやすい内容になっています。
日本を含む世界経済は、まさに混迷の時代に突入しています。私たちが日々過ごしているニッポン経済の未来、いや私たち消費者の暮らしは、どのようになっていくのか――。それは、毎日流れてくるニュースを私たち消費者一人ひとりが自分ごととして理解し、意識を高めて、行動していくことで、その方向が決まってきます。
本書を読み終えたとき、明日からの経済ニュースがさらに自分ごととして理解できるようになれば、著者としてこれほどうれしいことはありません。
馬渕磨理子
渡辺広明
*
いかがでしたか?
今回ご紹介した『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』は、1月24日(Amazonでは21日)発売です。
2023年のニッポン経済がどうなっていくのか?
そのためにはどのような生活防衛策をとっていけばいいのか?
そのヒントとなる毎日の経済ニュースがより深く、リアルに理解できるようになれる1冊です。興味がある方はチェックしてみてください。
最後になりましたが、このフォレスト出版公式noteでは、読者の皆さんに少しでもお役立ていただける、1つでも気づきのある記事を、2023年も年中無休で毎日1本以上アップしていきます。ひきつづきチェックいただけたら幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?