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【Webデザイン】クリックされやすい色は存在するのか?
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
皆さんは、自社サイトやご自身のサイトをデザインするとき、また制作会社にどんな色が良いかを聞かれたとき、どのように色を決めていますか?
「なんとなく、良さそうだから」
「かっこいいから」「かわいいから」「好みだから」
「専門的なことはわからないが、一番しっくりくる」
といった「なんとなく」の理由で決めちゃってるかも……。
そんな方に「もし今まで『なんとなく』という感覚で決めていたのであれば、今後はいっさいやめたほうがいい」と主張する方がいます。
10年間で、10倍売り上げるページを1万ページ以上を制作してきた圧倒的な実績を誇るWEBデザイナー&ディレクターの野口哲平さんです。野口さんは著書『売れるWEBデザインマーケティングの法則』の中で、その理由を次のように述べています。
なぜなら、配色が及ぼす効果は絶大で、売上を大きく左右すると言っても過言ではないからです。
結論として、「配色は感覚で決めるものではない」ということです。
そして、「配色を決めるためには、配色を決めてはいけない」ということを、まずは理解してください。
――『売れるWEBデザインマーケティングの法則』より
今回は、野口さんの著書『売れるWEBデザインマーケティングの法則』で語られているWEBデザインの色決めについて公開します。WEBデザイナーさんはもちろん、デザインを発注する側の方にも参考になると思います。
*
色を決める前に決めるべきこと
おおよそ「色」には、その色から連想される言葉があります。
つまり、色と言葉は、密接な関係にあるのです。
初めに色を決めてしまうと、どうしても決めた色の正当性を主張するために言葉を使用しがちになってしまうのです。
では、配色を決めるためには、配色を決めてはいけないのなら、何から決めればいいのでしょうか?
それは、「キーワード」 です。
本来、サイトをつくる際は、そのサイト上で発信したいキーワードがあるものです。
つまり、「そのキーワードに親和性の高い色を選んでいく」 という工程が正解なのです。
さらに大切なのは、キーワードは1つに絞り込まないこと。
というのも、伝えたいキーワードは、そもそも1つに絞り込むことが難しいものだからです。
ここで例題を出します。
【例題1】
あなたが高価な商品を売っているとします。その商品は高価なのですが、他社にはない魅力のある業界でも珍しい商品だとします。どのようなキーワードをサイトで表現したいでしょうか? サイトのキーワードということが難しい場合、どのようなキーワードを使ってプレゼンをするのかを考えてみてください。
この例の場合、
「高価な商品なので『高級感』を出して、さらに他にない商品なので『先進的な』イメージも表現したい。その上で、それくらい高価で他社優位性がある商品を扱う会社としての『信頼感』も表現したい」
となりませんか?
こうなることはありうる話ですし、それが普通なのです。
では、この例を逆に色から考えると、どうなるでしょうか?
今、あなたの頭の中で「色から考える?」ってなりませんでしたか?
そうなのです。
言葉(キーワード)があるから色が決められるのであって、色から決めていくのは、とても違和感を感じるでしょう。
この違和感こそが、「配色を決めるためには、配色を決めてはいけない」理由なのです。
ではもう一度、ここで、先ほどの例題に戻って、さらに深堀りしてみましょう。
【例題2】
「高級感」「先進的な」「信頼感」というキーワードを訴求したいので、配色を考えてみてください。どのような配色が良いでしょうか?
このような質問をされると、頭の中で「色」のイメージが具体的に湧いてくるのではないでしょうか。
そして、その色は、「高級感」「先進的な」「信頼感」をすべて網羅しているわけではないでしょう。
ですので、複数の色を組み合わせる「配色」が重要になってきます。色の組み合わせによって、「高級感」「先進的な」「信頼感」を表現できるようにぜひ考えてみてください。
実際、私もお客様のサイトをこの論理で配色を変更し、実際に売上が10倍になったケースもあります。
「配色なんて」と思わずに、ぜひ実践してみてください。
クリックされやすい色は、存在するのか?
配色について、もう1つお伝えしておきたい話があります。
それは、「クリックされやすい色は存在するのか?」という命題です。
その昔、「クリックされやすい色=赤」と言われていたことがありました。
しかし、今までの私の経験値から考えると、この説は絶対的な法則ではないと思っています。
なぜなら、そのクリックエリアを見る前にたくさん目にしていた色も深く関係するからです。
例えば、次の図をご覧ください。
▲赤系のサイトに赤いボタンが配置された例
このように、赤系のサイトを見ている最中に、あまり色に変化がない赤いボタンを見ても、目立ちませんよね?
これとは逆に、
▲同じボタンでも周囲との関係で目立つように
このような配色でボタンが置いてあるほうが、よほど目立って、クリックしやすくないですか?
もちろん、こういう色合いだと、赤いボタンでもクリックしやすいですよね。
つまり、何が言いたいかというと、「赤いボタン=クリックされやすい」は、すべてに応用することはできないということです。
その説を盲目的に信じてしまうのだけは、やめてください。
その説自体がご自身のサイトでも通用するのかは、しっかり検証してくださいと申し上げたいのです。
何から何まで教科書どおりというのは、もう通用しなくなっているのです。
*
いかがでしたか?
WEBデザインの色決めは、「なんとなく」でも、「セオリー」でも決めてはいけないんですね。そのサイトには、そのサイトに合った色や配色があるわけです。その詳細は、書籍『売れるWEBデザインマーケティングの法則』(野口哲平・著)でご確認ください。
同書は、野口さんがWebデザイナー&ディレクターとして長年の経験と知恵から見いだした、ユーザー心理から逆算した法則「顧客心理逆算式デザインの法則」を完全公開しています。
【顧客心理逆算式デザインの法則】(一部)
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◎「よくある質問」の有効活用――「安心感増大」の法則
◎見る人によって、欲しい情報とタイミングが違う――「味噌汁はアツアツ」の法則
◎「迷ったらここに来てね」という場所をつくる――「迷子相談所」の法則
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◎お問い合わせをアップする簡単な方法――「競走馬」の法則
◎顧客に努力させる――「宝探し、ディテクティブデザイヤー」の法則
◎過度な親切心は逆効果を生む――「ツンデレ」の法則
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同書は、現役のWEBデザイナーはもちろん、
【会社でWEBサイトにかかわっている方】
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など、デザイナーではない方にも、デザイン発注をする側として知っておきたい、「売れる」WEBデザインの法則としてお役立ていただくべく、デザインの専門知識ゼロでもわかりやすく解説しています。興味のある方はチェックしてみてください。
▼関連記事はこちら(3本あります)
▼音声でもどうぞ(著者・野口さんの生解説が聴けます)
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