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Twitter30万フォロワーのあの著名人をヘッドハンター目線で解剖

先月発売した『経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術』が昨日、ちょうど発売2週間で3刷の重版を決めました。おかげさまでよく売れているようです。

とてもありがたいことに、著者の小野壮彦さんの周りには応援してくださる方々が多く、そんななかの一人である田端信太郎さんとの対談動画がUPされたので、ご紹介します。

田端さんと小野さんはZOZOスーツ立ち上げの際に前澤社長から抜擢された同志。小野さん曰く「田端さんはめっちゃくちゃ仕事できる人」らしいです。

「数少ない盟友からマジレス指南を受けました。」と題されたこの動画、なかなか面白いです。現在フリーランスである田端さんが小野さんにキャリア指南を受けるという設定で始まるのですが、ヘッドハンターの小野さんが深掘りしていくうちにだんだんと田端さんの人生相談のような内容になっていき、人生に悩む田端さんのリアルな姿が垣間見えてきます。

そして、田端さんを深掘りしていく小野さんのエゴンゼンダー仕込みのインタビューテクニックも必見です。書籍を読んでいないとわかりにくいのですが、けっこう高度なインタビューテクニックを駆使している印象があります。「あ、なるほど、こうやって使うのか!」と、本を読んだ方ならわかるはず。

基本的に「エピソードベースで引き出す」というのは、この動画でも徹底されています。そんななかで飛び出したもっとも印象的なエピソードがこれ。

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(『R25』を立ち上げるときにリクルートの峰岸社長から言われた一言)
峰岸「お前のポケットマネーでこれに投資できるとしたら投資するか?
田端「当たり前じゃないですか。ぜひしたいですよ、もちろん。子会社化してくれるんでしたら、喜んで出しますよ」
峰岸「そうか、わかった。お前のご両親の老後資金がその会社に投資されるとしたら。それでもお前はこのビジネスプランをやれると思うか?

なかなかエグい問いかけですね。これ、なにか社内のビッグプロジェクトを立ち上げる際にぜひ使いたいパンチラインです。

お前のご両親の老後資金がその会社に投資されるとしたら。それでもお前はこのビジネスプランをやれると思うか?

このやりとりを受けて、田端さんはこう語ります。

「この人、変なこと言うなと思ったんだけど、とにかく当事者意識ですよね。『当事者意識持っておまえやれよ、死ぬ気でやれよというのと、それに対してそれがあるんだったら百歩譲ってやってもいいけど、ない奴にやらせるつもりは一切ない』という感じだから、それで煽られると売り言葉に買い言葉で、『やるに決まってるじゃないですか』となる」

「でも、うまくいかなかったら会社いれないなと思ったんですよね。でも、ハッと気づいたんです。サラリーマンって、マックスリスクがクビかって。さかのぼって給料返せとか言われないじゃないですか。だったらやりたいようにやり切るしかないみたいな」

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小野さんがエピソードベースで田端さんの過去の「ファクト(事実)=コンピテンシー」を引き出したうえで、次のような問いかけをします。

「今、そうやって質問させてもらって、頭の中にその時のことが入っているでしょ?ここから今後の未来についての質問に戻るんですけど、ああいういままでのエピソードみたいなことをもう1回俺はやりたいなと思うほうなのか、それともそういうのはもう終わった話で、次に全然ちがう俺をもう1回発見したいんです・・・のどっち?」

このあたりからどんどん人生相談チックになっていきます。詳しくは動画をお楽しみください。

最後の最後に小野さんから最強のパンチラインが飛び出したので、それだけメモしておきます。

本質的に人は変わらない。
変わるとすると「固定概念が外れたとき」だ。

このことを「ピーマンが嫌い」にたとえてやりとりしているのですが、なかなか深いなぁ!と感じ入りました。

この対談を受けて、小野さんがヘッドハンター目線でアセスメント結果を田端さんに渡したのがこちらのツイート。

「好奇心」「洞察力」「共感性」「胆力」というポテンシャルを測っています。本書『人を選ぶ技術』で詳しく解説している、いわゆる「ポテンシャル・モデル」ですね。

ポテンシャル・モデルについては、こちらの記事に詳しく書きましたので、ご参考ください。

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(フォレスト出版編集部・寺崎翼)

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