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『リトルキャプテン』 26 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜

 ビルと話し終えたジョーイはお手洗いへ向かった。バトン家のトイレがジョーイの部屋と同じ位の広さであることに、彼はまた驚かされた。パーティールームへ戻る廊下を歩いていると、ジョーイはある絵が飾られているところで立ち止まった。その絵はきれいな裸の女性が描かれている絵だった。「エッチ」背後からの声にジョーイが振り向くと、目の前にジーナが笑顔で立っていた。

 ジョーイとジーナはそのまま廊下で話をした。現在ジーナはモデルとして活躍中で、充実した日々を送っていた。ジーナは数年前バトンの目にとまり、バトンが経営する会社「キュートエフェクト」でモデルの仕事をするようになった。キュートエフェクトは「輝く女性を増やして世界を明るくする」という理念を掲げていた。ジャンル別に様々な部署があり「各々が自分の好きなところで活動して自分の能力を開発できる」というシステムがこの会社の魅力だった。モデル以外にも、カメラマン、ミュージシャン、アナウンサー、作家などで活動する場が存在した。ビルの「どん底からの復活劇」の話に興奮したジョーイも、ジーナのエピソードを聞かされた時はさすがに腰を抜かしそうになった。なんと、ジーナはバトンにスカウトされた時ホームレスだったからだ。







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