「求人の理想」

店舗数を増やす経営スタイルが多くなっています。

そのため、どうしても人材確保が必要です。

高額な求人広告費を捻出しても、なかなか応募が集まらない状況ではないでしょうか。募集が来てもなかなか良い人材に巡り会えない…。

人事の方々もご苦労されています。昔と比べて面接内容に制約があるためです。

相手へ「法律違反」「人権侵害」「差別」などの可能性があると法的、倫理的に聞けなくなっているので、杓子定規的なことしか聞けない。そして、企業側が求めている正解の応答ができない応募者は残念ながら落とされてしまう。つまり、本当の意味で、入口の段階でしっかり選別できない状況ではないでしょうか。

結果的に扱いやすそうな人材を集めてしまい、いざスタートするとそういう人材はすぐに辞めていってしまう。意外と残っている人材は残っている人材は個性的な方々ではないでしょうか。

この、求人広告→面接→採用→退職→人材不足→再雇用のループ。定着しないループ現象。

確かに人は「ご縁」とも言えますが、私が思う「求人のあり方」は、面接に来てくれた人は基本全て採用!選ばない。というより…選ぶという行為自体がちょっと違う気がします。

理想は、「よくぞ当社に応募してくれた。本当に有難い!」と思えることかと。

最終的にエンゲージメントに関わってくるからです。

「そんな採用の仕方で、予定外の人材だったら?」「戦力にならなかったら?」と思われるのは当然ですが、それは、自社での「人材育成プログラム」の構築がなされてない証拠でもあります。

私は、組織内で人材育成支援担当や、そのためのチームが存在していないことに驚いています。

これは、個人経営も同様です。

「人材育成」に力を注いでいる個人・企業では、どんな人材でも「宝」と思えています。しっかり育てることに自信と責任が持ててるはずです。

10分ほどの面接ご縁で、相手の何がわかる?その奥に秘めた力・可能性・センスを見逃しているかもしれません。

選らぶこと事態がナンセンス。上目線人事は時代遅れ。

日本は、「何事も失敗したくない」思考が根強く、海外のように、そもそも失敗はつきもので、そこからの回避の仕方や努力にスポットがあたらない。評価の対象も海外と違う。

常に「正解」を求める日本人。

経営も、人材も「正解」なんてそもそもあるわけない!!

正解を求める経営思考から脱却しないと。ですね。

ではでは。

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