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耳で咀嚼するラジオ vol.3 ゲスト湯澤規子さん(法政大学人間環境学部)

BLOG
2022.5.9

vol.3「火」

おはこんばんちは!
フードスコーレ校長の平井です。
湯澤規子さんをゲストにお迎えしての3回目。

いま食の景色、どう見えていますか?
初っ端から校長からの質問。

料理をつくるのが好きという湯澤さん。
それはちいさいころからだそうで。
レシピを設計図と捉えて、実験するのが好き。
それを誰かに食べてもらって
喜んでもらえたらなおうれしい。

つくったり食べたりするのはたのしいよね。
という見方と、たのしくないと捉える人もいる。
そこには料理への2面性が存在する。
同じ人でも、時と場合によって捉え方もちがう。

食物(しょくもつ)の研究はこれまでもあった。
でもなぜ料理をするのか?なぜ人は食べるのか?
そういう視点で考える場はなかったと湯澤さん。

ここから話題は「料理」から「火」へ。
火をわかち合う。火を借りてくる。
というのと惣菜を買ってくるは同じではないか。
食を「火」を起点に考えると新しい見方ができそう。
湯澤さん、そんなことを考え始めているそうです。

そして、献立の必要性。
レシピに起こさないで口伝で残る料理の世界もある。
再現できるのがレシピ。
でもそこから漏れちゃう料理も社会にはある。
フィールドワークの専門家による、
まさに食を切り口にした民俗学。

ぜひお聴きください!

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プロフィール

湯澤 規子
筑波大学歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。明治大学経営学部専任講師、筑波大学生命環境系准教授を経て、現職。「生きる」をテーマに地理学、歴史学、経済学の視点から、当たり前の日常を問い直すフィールドワークを重ねている。主な著書に絵本シリーズ『うんこでつながる世界とわたし』(農山漁村文化協会)、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま新書)、『7袋のポテトチップス―食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)、『胃袋の近代―食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会)、近刊に『食べものがたりのすすめ―「食」から広がるワークショップ入門』(農山漁村文化協会)がある。

平井 巧
食の学び舎「フードスコーレ」校長/shokuyokuマガジン編集長/株式会社honshoku代表/一般社団法人フードサルベージ代表理事
1979年東京都生まれ。新潟大学理学部卒業。広告代理店での企画営業を経て独立。「サルベージ・パーティ®︎」を中心に企業・行政のfoodloss&waste にまつわる課題解決を手がける一般社団法人フードサルベージを設立。食のクリエイティブチーム株式会社honshokuでは、「食卓に愉快な風を。」をキーワードに、食にまつわるコンテンツ運営、クリエイティブ制作、プロデュース等を行う。2020年に食の学び舎「foodskole(フードスコーレ)」を開校。2021年に食のウェブマガジン 「shokuyokuマガジン」を創刊。
shokuyokuマガジン:https://shokumaga.com/

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