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社長『部下のやる気を高める方法』なんて意味ないからやめてください!後編

この記事は40代以上の
中高年の上司の方に
読んでいただきたいです。

こんにちは、

あなたのキャリアを失敗させない
コンサルタントのタルイです。


前回の内容を振り返ると

他人の自己肯定感を含む
自信を高めることはできないので

自分自身の自信を高めましょう!

理想の上司を目指しましょう!

でした。


そして今回のテーマが

理想の上司像とはなんだ?

どうやったらなれるんだ? 

です。


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そうですね。
不安になりますよね。


でも40代以上の方は安心してください。

解決策は日本に伝わる
昔からのやり方にありました!


理想の上司像とはなんだ?
どうやったらなれるんだ?

この問題に対する私の結論は


「答えは山本五十六に訊け!」です。


ここから説明に入ります。


■理想の上司像は山本五十六に訊け

連合艦隊司令長官
山本五十六の教えです。

あなたもご存知かと思います。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」  

(まずお手本をみせて、手順を説明して、実際にやってもらい、褒めてあげないと人は動かないですよ)
 

新人教育OJTの
基本ともいえる言葉です。


実はこの言葉には
続きがあるのをご存知でしょうか?


「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」


「やっている、姿を感謝で見守って信頼せねば、人は実らず」

以上3つはセットなのです。


そしてこの3つの山本五十六の教え
理想の上司の教科書に最適なのです。


まず3つのフレーズから
スキルの部分を抜き出して

分解してみます。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」  

これは【教える】【褒める】に分解できます。


「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」

これは【話し合う】【傾聴する】【認める】【任せる】に分解できます


「やっている、姿を感謝で見守って信頼せねば、人は実らず」

【感謝する】【信頼する】に分解できます


と全部で8つに分解ができますね。


この8つを習得すれば

前編で解説した自信の源
(自己肯定感・自己効力感・自己有用感)を

上司が感じ得られることができます。

つまり

本当の自信を得ることができます。


そして私が山本五十六を推す理由は

・3つのフレーズに圧縮できること

・七・五調で日本語との相性が良いこと

・中高年に馴染みがあること

以上の3点です。


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いい質問ですね!


これから理想の上司像という  
根拠を説明いたします。


■googleマネージャーの行動規範との共通項


こちらの記事にも書きましたが

googleは過去に
「理想のリーダースタイル」に関して

「人材分析」の専門チームをつくり

社員1万人以上に 
それぞれ100項目以上からなる

詳細な調査を実施して
リーダーに必要な要素を
算出してくれました。

2009年に「Project Oxygen
(プロジェクト・オキシジェン)」
と呼ばれる

大規模な従業員調査の
プロジェクトを実施。

1年をかけて、
1万人以上の社員が参加し、

その大量のデータを分析しました。


ここではそれを
google8つの習慣とします。

山本五十六のメッソドとの
共通点を図にしてみました。

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いかがですか?

共通項は多いというか
ほぼ一緒なのです。



■不安:「日本海軍の教えだからスパルタ式の上意下達な教え方なのではないか?」

しかしこんな不安もあるのではないでしょうか?

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たしかに。

初めて山本五十六の教えを
知った方にしてみれば

不安になるのはごもっともです。


ネットで「山本五十六」と検索すれば...

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こんな軍服を着た
いかついオッサンの画像が
出てくるのだから

不安になるのは当然のことだと推察します。


私も以前は

今の若い人に 
この昭和な匂いの
するメソッドは

受け入れづらい
だろうと考えました。


そこで、

できるだけキャッチーな
ネーミングにしようと思い

山本五十六の教えを
「YMT56」という
タイトルにして
現場の子に紹介しましたが...

若い子からは
ピクリとも笑いが起こらなかった
痛い記憶があります。


それに、実を言うと...

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

これは山本五十六の
オリジナルではないのです!


元ネタは米沢藩藩主 上杉鷹山(うえすぎようざん)です。

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オリジナルの「してみせて 言って聞かせて させてみる」をアレンジしたものです。

つまり決して
帝国海軍の軍隊式の
教えではありません。


また【褒める】【認める】【感謝する】に関して

あの邦訳500万部突破の
歴史的ベストセラー「人を動かす」
デル・カーネギーにも
通ずるところがあります。


それにデル・カーネギーもまた
アドラーから影響を
少なからず受けておりまして

自発性を育てる
アドラー心理学とも
親和性は高いです。


■勘違い:「山本五十六の教えは実践しているが効果がない」


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二重に勘違いなさっている
可能性があります。


まず、部下が育つか育たないかは部下の課題です。

これについては記事の前編を 
ご覧ください。

あくまでも上司が理想の上司
近づくことで

職場環境が変わり、
部下が成長することはあります。


また8つ全てを
すでに実践されていて

効果を感じないのであるならば

8つの定義の意味付けが 

あなたとずれてしまっている
可能性はあります。


ここが日本語の難しいところです。

言葉の定義は人によって 
変化するものです。


そこで山本五十六の教え
「よくある勘違い」を

チェックリスト形式で作成してみましたので
ご覧ください。


■山本五十六の教え「よくある勘違い」チェックリスト


□【教える】つもりが...単に「やっているのを見せているだけ」なのではないだろうか?

そもそも論ですが

この教えは「率先垂範」
ついて論じているわけではありません!

仕事の習得度には個人差があります。

それは習得するときに
よく使う器官が違うからです。

視覚優位・聴覚優位・体感覚優位と3タイプあります。

実は山本五十六の【教える】とは  

部下の3タイプ別の習得方法に
照らし合わせて構成されてあるのです。

「教えても覚えない」のは
教え方がその部下のタイプと
合っていない可能性が高いです。


□【褒める】つもりが...ただ【煽(おだ)てる】だけではないだろうか?

これもよくある勘違いです。

特に褒めるのが苦手な
昭和生まれの上司の方は
勘違いされている可能性が高いです。

また褒めるやり方を
勘違いしている方は、

同様に叱る行為も
ただ【怒る】だけの方が多いです。


□【話し合う】つもりが...一方的に喋って相手の言葉を汲み取れていなくないか?

最近は1on1を取り入れる
会社も増えましたが

そのためには正しい
【話し合う】スキルが必要です。

【話し合う】前に【話す】スキルと【聴く】スキルが必要です。


□【傾聴】するつもりが...ただ頷いていないか?

上司として部下と話し合うコツは

「話してから聴く」のではなく

「聴いてから話す」ことです。

□【認める】つもりが...ただ褒めていただけではないか?

【褒める】とは本人も気づいている
良い部分を指摘することに対して

【認める】とは本人が気づいていない
良い部分を指摘することです。


また【認める】とは
職場の人間関係に問題が
ある会社が軽視する

「挨拶」こそ
認めるの第一歩なのです。


□【任せる】つもりが...ただの丸投げになっていないか?

【任せる】とは
「権限委譲」のことであり

「エンパワーメント(empowerment)」
とも呼ばれ、

上司の業務上の権限の一部を、
部下に分け与えることをいいます。

しかし多くの企業の権限委譲は
ただの丸投げになっている
ケースがほとんどです。

適切に行うことで 
社員の能力開発に大きく貢献し、
組織の生産性を向上することに役立ちます。

最後にケツを拭く覚悟を持つことです。

そして【任せる】には
3段階で任せていくことが必要です。


□【感謝する】つもりが...ただ「お礼」を言っているだけではないか?

そもそも感謝とお礼は
厳密には違います。

本当の【感謝する】とは

自分に起きてくることに対し

それが幸せ/不幸、
 
良い/悪いに関係なく

自分の成長の学びのために
起きていると思えて

ありがとうございますの心で
感謝することだと考えます。


あと念のため...

ドMになれということではありません。


□【信頼する】つもりが...条件付きでないと信頼できないのではないか?

信頼する技術とは
親が子に向ける無条件の愛
のような感情です。

これには大きな器量が 
問われるのですが、

この感情こそ人間の根源で
大事なものだと私は考えます。



いかがでしたでしょうか?

あなたの認識で思い込み違いはございませんでしたでしょうか?


■(タルイ的まとめ)いまこそ中高年上司には本当の自信が必要だ!

最後に伝えたいこと

あなたは「理想の上司でなければならない」

私はそうは思いません。

世の中にこうでなければならない、

「べき」思考は要りません。


ですが仮に

あなた自身に

「理想の上司像」が
ないのは問題です。


なぜならば理想がなければ
成長できないからです。


成長するためには

理想-現状=課題の式をもって

課題を持って毎日を過ごす
必要性があります。


いま成長が止まった
中高年を脅かす

卑下する言葉が
2つあります。

パワハラ上司

働かないおじさんです。

彼らは現行の年功序列システムが
産んだ悲しき犠牲者です。

彼らは肩書きというハッタリだけの自信
しか持っていないのです。

つまり砂上の楼閣です。


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それは違います!


私も中高年です。
胸を張って言い切ります。


なぜならば

私たち中高年には
若い時には経験しづらい

挫折の痛みを知っているからです。

挫折という痛みを伴う失敗こそが

人を人格者へと成長させるのです。


時代は上から目線で
垂直に上下の優劣で 
考える時代から

横から目線で水平に
平等と公平と公正が
必要とされる時代へ移行する

今がちょうどその過渡期。

平等.公平.公正…つまり人格者です。

これから必要とされる人材は

経験豊かな挫折を知っている人格者です。

今こそ
理論と体系立てた理想の
上司育成プログラムが必要なのです。


私はそのニーズに備えて

山本五十六の8つの教えは私の要約を加えて

今後不定期で記事にしていく予定です。


■(追記)嬉しいことに...

私がnoteでお慕い申してます
マサおじさんことマサさんが

この記事に被せて 
記事を書いていただけました!

こういうの本当に嬉しいです。

私が書ききれなかったことも
補足していただけたので

今回は私の記事と
マサさんの記事を合わせて
完成稿とさせていただきます。


マサさんの記事から
溢れる魅力は一言だと難しいので
三言で説明しますと

●「ハードボイルドです。」

マサさんは
自分からスキをつけにいかないという
自らに制約を設けているので
 
スキ数もフォロワー数も少ないですが、

記事の内容はライフスキルについての
俯瞰した達観した主張が 
クオリティー高いです!
 
いつも参考にさせてもらってます。 

●「ロマンチストです。」

今回の記事は 
私の「他人と過去は変えられない。
自分と未来は変えられる」

このアルバート・エリスの言葉への
アンサーとして

「過去は事実は変えられないが捉え方を変える事で変えられる」

ことを解説されてます。

希望あふれる素敵な解釈ですね。

●「優しいです。」

マサさんと私でzoomしたときの スクショ画像に

中高年の3人に1人が
悩む薄毛問題に対して
さりげない配慮がなされてます。

その内容は実際のご確認ください。

ありがとうマサさん


最後までお読みいただき
ありがとうございます。


記事に対するご質問、
ご相談はこちらにお願いします。


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