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たった20時間でできること。

何かを学び、習得するのに必要な時間は10,000時間!?

Josh Kaufman {The first 20 hours-how to learn anything}

明日は明日の風が吹く。どーもどーも、活字嫌いのタリアテッレです。
今回お話しするのは「人が何か新しいことを学習し、自分のものにするまでに必要な時間」をシェアしていきたいと思います。

今回のコラムは英語学習でみなさん一度はトライしたことがあるであろうTED TALK からJosh Kaufman の

「最初の20時間〜何かを学ぶこと~」

を基にしたものです。つい最近Youtubeで動画を漁っていたら非常に面白く、かつためになるカフマン氏のプレゼンを見たので「これはNoteのいいネタにもなるし、ぜひいろんな人にこの話を聞いてほしい」と感じまして、現在この記事を書いてます。


この動画には日本語字幕も英語の字幕もあるので、安心して最後まで飽きることなく見れると思います。

私の友達にこの動画をおすすめすると、翌日「ピアノ始めるわ」と一言メッセージが届きました。

てなわけで、動画見たもののあまりピンッときていない方のためにこのプレゼンのサマリーを簡単に紹介します。

要約

自由な時間

彼は2年前、娘のリーラちゃんを授った。1人の女の子の親になったことで人生・物事の優先度などたくさんのことが一夜で劇的に変わることとなった。同時に親としてたくさん新たに学ぶ必要もある。例えば服の着せ方一つにせよカフマン氏にとっては新しいこと。そんな彼とその妻はお互いビジネスを持っていて、家で仕事するのが普通だったが、乳児がそばにいる中の仕事で日常は毎日が大忙しになり、「もう二度と自分には自由な時間は訪れない」と悟った。

何かを学ぶことに要する時間 

カフマン氏は元々新しい何かを学ぶことが好きでしたが、自由な時間というものが存在しない限り、一生新しいものを学ぶということはできないと感じた。それでも諦められきれない彼は「何かを学ぶことに要する時間」という研究を行い始め、見つけ出した答えは
10,000時間
この10,000時間という法則はありとあらゆるウェブサイトや書籍で記載されており「そんな時間ある訳がないし、この先絶対に新しいことを学ぶことは不可能なんだ」と落胆。10,000時間というのはどれくらいのイメージというと、フルタイムの仕事5年分である。この10,000時間という概念は事実、フロリダ州立大の教授;K・アンダース・エリクソンが最初に研究し唱えたもので、その研究対象はみな、プロスポーツ選手や世界的な演奏会であった。エリクソン氏が唱えた理論は、このような分野のトップにいる人たちが世界レベルの技術を得るまでにかかる時間のことを指していた。その後出版されたマルコム・グラッドウェルの三ヶ月ベストセラーを独占した『天才!成功する人の法則』にもエリクソン氏が唱えた10.000時間が話題の中心になったことにより、世間に「ある分野でトップになるためには1万時間が必要」というメッセージから「何かを学ぶことにかかる時間は1万時間」という本来のメッセージが曲解されて広がっていった。その結果が至る所で「1万時間の法則」が取り上げられていた。

ホントの時間


彼は研究を重ね、「誰でもはじめは下手だが、練習の初期においては上達が非常に早い」ということが判明し加えて、ある時点を通過した時、成長は鈍化して上達するのに時間がずっとかかるということも明らかになった。ここでカフマン氏が気になったポイントはそのある時点、すなわち「メチャクチャ下手からそこそこ上手くなるまでにかかる時間」。彼が導き出した答えは

20時間

イメージは1日45分を1ヶ月間。
ただ単に20時間練習というわけではなく、彼は4つのポイントを用いて効率的な20時間の使い方を表した。

1、スキルを分解すること
何をするか明確に決めたなら、そのスキルをさらに細かく分解していくこと
そうすればどの部分が自分の目指すことに最も効果があるかを見極めることができる。
(野球;守備→投げる正確性→どの体制でも投げるスキル→状況判断)
※アバウトに守備が上手くなるために素早く動くことだけ意識してもスキルとしてはそこまで伸びない。
2、自己修正できるぐらいまで学ぶこと
3、練習の邪魔なものは取り除く
テレビ、漫画、インターネットなど
4、ちゃんと20時間練習すること

彼はこの理論を実践で証明します。彼が長年習得したいスキル
それは

「ウクレレを引くこと」

まず、ウクレレの引く前の準備を習得する必要があり、弦の伸びやチューニングを学習、そして次のステップは弾くこと。インターネットでいろんな曲のコードを見ている打ちに彼が気づいたのは「一曲で何百ものコードが書かれている中、実際に使われているコードは4つもしく5つだけ」という事実。
ウクレレに限らず何事にもわずかな数の事実がスキル習得のための非常に重要なことであり、それを使い回しすることで実際できるようになるということ。
彼が会場で披露したPOPソングメドレー。(これはかなりかっこいい)
全てG・D・Em・Cの4つのコードで構成されていた。

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英語学習における20時間

カフマン氏の20時間。この研究結果は本当に素晴らしいし、教えてくれて感謝感激雨アラシです。

この20時間はもちろん私のコラムの中心である「英語学習」にも当てはめることができます。別に一から英語を勉強し始める人だけに限らず、発音がうまくなりたい、リスニング力を向上させたい、リーディングの速さを上げたいなどなど、どの分野においてもこの20時間の理論で完璧とまではいかないけれど、確実に上達することは可能だと感じます。

発音をよくするためにすること

まずは発音をよくするために必要なスキルを分解する。すなわち、日本語の音を英語の音を混ぜないようにする、そのためには英語の母音の音をマスターする。次に子音、口の形を慣れさせる。等々 このようにしてスキルを分解していく。

次のステップとして、ネイティブを通じて自分の発音をどう感じるか確かめてみたり、自分の声を録音して間違えたと思った発音を徹底的に何度も反復練習を行う。

少し上達できたと感じたらToungue Twisterという英語の早口言葉で口を慣れさせる。

このように徐々に分解していったスキルをコツコツ着実に練習すれば20時間後、発音は今よりだいぶ向上していると思います。

バイリンガルになるための3つの事実

彼がウクレレを弾いたときに練習を重ね得た4つのコード。この4つというわずかな数で素晴らしい演奏を披露しました。ここで私が大いに共感したのは、「英語を話すにも実際何百ものボキャブラリーをしる必要はないな」ということです。考え直してみればアカデミック以外での英語(日常会話)はざっと数十個のワードを知っておけば大体のコミュニケーションは取れます。さらに追加していくつかのフレーズをそのまま覚えてしまえば、どんなシーンでも簡単に英語を流暢に話せると個人的には感じました。たくさんの人が英語を話せるようになるには何百個の単語を暗記して、文法を完全攻略し、これは日本語に訳せばこういうニュアンスになるから、などなどのいろんな無駄な時間を使ってしまっていると感じます。まさに受験英語はそれえの代表。どれだけ知識やボキャブラリーが豊富でも話すことなんて不可能です。使い方を知らなければ宝の持ち腐れのほかありません。

ゆえに、英語を話せるようになるためには

1、フレーズを覚える(30個ぐらい覚えればネイティブレベルになれる

2、使い方を理解する

3、ニュアンスでとらえる(日本語に訳さない)

この3つのことだけでバイリンガルに一歩近づけまっせ~~

てなわけで今回はこの辺にしたいと思います。TEDTalkでは様々な研究者が英語でいろんな研究結果やためになるライフハックをシェアしてくれています。時間がある方は是非ほかの研究も見てみてください。きっとためになるはずです!

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それではさよなら男~。


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