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NO FLYFISHING, NO LIFE!/釣糸を垂らすことをやめられない自遊人の…

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NO FLYFISHING, NO LIFE!/釣糸を垂らすことをやめられない自遊人の備忘録(留め帳)/フライフィッシングでつながりたい、盛り上げたい/生涯釣り人/新潟県上越地方在住

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フライフィッシング・ハイ!尺超えイワナが1日で8本釣れた軌跡

#48|フライフィッシング/FlyFishing  2022年7月9日/新潟県上越地方 千載一遇といっても過言ではない。私的渓流釣り史上、最高の1日が訪れた。 とある渓流でのイワナ釣り。通常であれば尺イワナが1匹で「ガッツポーズ」、2匹で「歓喜の雄叫び」、3匹で「狂喜乱舞」となるわけだが、この日はいつもと様相が異なっていた。1日の釣行で、なんと尺超えの神々しいイワナが8匹釣れてしまった。しかも35㎝超えが2匹。 この歓喜をどう表現してよいものか。余韻に長く浸り過ぎたせい

    • フライフィッシング 5つのコア・バリュー【随時更新】

      #63|フライフィッシング/FlyFishing  突然ですが、「コア・バリュー」って耳にしたことありますか? 共有すべき価値観や、道しるべ、基盤、指針となるものを指す言葉だそう。例えばW杯で注目を集めたラグビーの世界では、ラグビー憲章として「品位、情熱、結束、規律、尊重」の5つがコア・バリューとして掲げられている。 自身がライフワークとしているフライフィッシングに置き換えて、勝手ながら共通の価値観を創造してみた。たかが遊びの世界に少々大げさかもしれないが、なんとなくの

      • 拳唸る!会心の尺上イワナ

        #62|フライフィッシング/FlyFishing  2023年9月9日(土)/新潟県上越地方/午前4時30分~午後4時過ぎ/水温14~17℃ 過去に類を見ない猛烈な日照りの夏が、ようやく終わりを告げようとしていた。秋の気配が見え隠れし始めたころ、乾ききった大地が恵みの雨に打たれ、わずかばかりに潤いが戻ったようにも感じる。この夏は、猛暑と渇水を理由に、川へと足を運ぶ時間を自ずとセーブしてしまっていたよう。この週末は台風13号(インニョン)の動きが心配されたが、新潟は洪水被害を

        • 酷暑、渇水、高水温、イワナは……

          #61|フライフィッシング/FlyFishing  2023年8月13日(日)/新潟県上越地方/午前10時過ぎ~午後2時過ぎ  水温20℃ 気候変動がとにかく激しい昨今。春夏秋冬、異常気象という言葉を聞かない日はない。大雨による河川の氾濫がニュースになったかと思えば、連日の日照りによる水不足が深刻な地域もある。 ここ新潟県上越地方も異常な天候に振り回されている。この夏でいえば、特筆すべきは渇水、水不足。7月21日の梅雨明け以降、雨が降っていない。いつ天気予報を見ても向こう

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        フライフィッシング・ハイ!尺超えイワナが1日で8本釣れた軌跡

          妙なるイワナ

          #60|フライフィッシング/FlyFishing  2023年7月9日(日)/新潟県上越地方/正午過ぎ~午後3時半  水温18℃ 新潟県を含む北陸地方は梅雨、長雨の真っただ中。週間天気予報はのきなみ雨マークのコピペ模様。先週の土日も男梅雨に惑わされ、山籠もりは見送りに。今週も週末は雨という、いけずな空模様。このまま竿を振らずして休みを終えるなんて……居ても立っても居られない。ダメ元で川へと車を飛ばした。 目星をつけた川は少々増水はしていたものの、釣りが出来ないほどではない

          尺イワナの桃源郷

          #59|フライフィッシング/FlyFishing  2023年6月18日(日)/新潟県上越地方/午前4時50分~ 水温9~14℃ 梅雨。彩り豊かなタチアオイが大輪開くころ、上越後の小渓流はベストシーズンを迎える。 午前2時30分起床。盛りの興奮からか珍しく予定通りの目覚め。 車を走らせること小一時間、山道をピョンピョン小走りするウサギを追尾しながら、高なる期待。 1年ぶりにイワナの里、桃源郷の入り口に立った。 目の前に開けた流れは果たして天国か地獄か。 先日降った

          イワナ荒ぶる

          #58|フライフィッシング/FlyFishing  2023年6月7日(水)/新潟県上越地方/午前7時15分~ 水温11℃ 気が付けば、待ち焦がれた渓流の最盛期、6月に突入していた。40半ばを手前に、ますます時の流れの速さにハッとさせられる日々。ついでに過酷が愉しいはずが、正直きつくも感じ始め、おじさん化が確実に進んでいることを認めざる負えない。 四十路のボヤキはさておき、恒例の梅雨入り前の駆け込み釣行を振り返る。 今時は、ウエーダーからゲーターへ衣替えの季節。今年最後

          尺イワナに熱くなれ!

          #57|フライフィッシング/FlyFishing  2023年5月27日/新潟県上越地方/午前9時 水温10.5℃ 午前4時起床の予定が……この日も出足遅れのスロースタートになってしまった。来週は雨続きの天気予報ということで、その前に川の状況や魚の活性を確認しておきたかった。というのは建前で、今シーズンまだ縁がない尺超えイワナの顔を拝みたかったというのが本音だ。 限られた時間は午前9時から正午までの3時間。車止めには他県ナンバーがずらり。出遅れた感がいなめないわけだが、川

          タニウツギの渓 イワナ舞う

          #56|フライフィッシング/FlyFishing  2023年5月20日/新潟県上越地方/午前7時 水温10.5~11℃ 新潟県上越市、南葉山の残雪が、深まる緑りに包み込まれると、上越後の渓流では魚たちが浮つき始める。 足しげく通う渓流では、新緑眩いキャンバスに色鮮やかな春の花が咲き誇り、温かみが増してくる。少雪の今年は、どこもかしこも芽吹きの進行がとにかく早い。陸生昆虫も目につくようになり、ドライフライが楽しい季節の到来である。 この日は28センチのイワナを筆頭に、飽

          タニウツギの渓 イワナ舞う

          花盛りの春、イワナは甘咬み

          #55|フライフィッシング/FlyFishing  2023年5月13日/新潟県上越地方/午前7時 水温8度 曇天模様の空の下、朝マズメのマジックアワーに期待を寄せつつ、午前7時に川辺に立った。 予想通りというべきか、水温が低いせいもあり、朝一は魚の反応が得られなかった。魚も浮いていないようだ。 そんな時間が長く続くも、昼が近づくにつれ活性が上がり始めた。 本流筋でもカレントが緩く川底が目視できる、ほどよい深さのポイント。枝筋の小さな流れでも反応多数。でも魚たちは、水

          花盛りの春、イワナは甘咬み

          遅ばせながら、イワナの春

          #54|フライフィッシング/FlyFishing  2023年5月4日/新潟県上越地方/水温12度 竿良し、リール良し、フライBOX良し…釣り場に向かう途中、頭の中でタックルをセッティングしながら持ち物最終チェック。2023年は5月4日がシーズン初釣行となった。 昨シーズンとは真逆で、この冬は少雪だったこともあり、季節の進行はかなり早いよう。桜の開花は観測史上最速、雪解けは特段早く、山菜の芽吹きは一斉に。であるのであれば、渓流の盛期も前倒しであってほしい。例年であれば上越

          遅ばせながら、イワナの春

          沼ハマ…フライフィッシングのなぜ

          #53|フライフィッシング/FlyFishing  2022年9月16日/新潟県上越地方/水温16.5度 何をするにも長続きするタイプではないけれど、何故だか「釣り」だけは飽きることなく続けられている。数ある釣法・ジャンルのなかでも、とりわけ毛鉤で魚を狙う「フライフィッシング」は、今なお探求中である。 ここ近年の釣行回数は1年で15回ほど。20代、30代のころに比べると年々回数は減っているものの、年歴20年ほど沼にハマっていることになる。現状ペースで計算してみると、フライ

          沼ハマ…フライフィッシングのなぜ

          続・山籠もり 極太33センチ

          #52|フライフィッシング/FlyFishing  2022年8月30日/新潟県上越地方/水温14.5度 あすから雨の予報。思い切って有給休暇を取得し、今月2度めの続・山籠もり。車止めから1時間、川辺に降りてから1時間。プレッシャーを避け、孤高の単独釣行。 ハイプレッシャーを耐え凌いできたイワナたち。フライを見切られることもしばしば。バラシも多く反省しきりであったが、それでも期待を裏切らない川がここにある。山越え、谷越え、ハードワークの甲斐があったというもの。 それにし

          続・山籠もり 極太33センチ

          山籠もり 過酷が愉しいフライフィッシング

          #51|フライフィッシング/FlyFishing  2022年8月2日/新潟県上越地方/晴れ時々曇り/水温17度 山岳渓流への単独釣行は、孤独と不安が入り混じり、最悪の事態を想像すると恐怖心さえ芽生えてくる。それでも足を運んでしまう、自称「山籠もり」と呼ぶ行為。日常の雑多を一時忘れ、魚との駆け引きに全集中する、ストレス社会に生きる釣り人に必要不可欠なサバイバルだ。 空が明るみ出した午前4時50分。山奥の車止めから歩くこと1時間ほど、視界の先に広がった一筋の流れ。イワナの夏

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          100均素材で毛鉤タイイング! モップ素材のマイクロファイバーを使ってみた

          #50|フライフィッシング/FlyFishing  カッコよく言えばシンプルで色褪せない。でも少々エゴで、西洋かぶれの気質が抜けきらないフライフィッシング。そんな釣法に傾倒、心酔してはやうん何年が経つだろうか。シンプルゆえに探求心が尽きない魅力がそこにはある。 毛鉤巻き、タイイングもそのひとつ。自分で巻いた毛鉤で魚を釣る。手間を楽しむのがフライフィッシングの魅力であり、喜びであることに疑いの余地はない。見た目の美しさにこだわりをもって巻くもよし、本当に釣れるフライを追求す

          100均素材で毛鉤タイイング! モップ素材のマイクロファイバーを使ってみた

          イワナ・ヤマメ 渓流魚の付き場を考える

          #49|フライフィッシング/FlyFishing  2022年7月18日/新潟県上越地方 足しげく通い詰めたホームリバー。当然のことながら、幾度も足で釣り重ね、経験値を上げることで、おのずと魚の付き場(居場所)は見えてくる。 この記事に登場する魚は、夏の午前中にドライフライで仕留めた32㎝のイワナ。この年に何度も通って見つけ出した頼りになるポイントで、やっぱり顔を見せてくれた。 魚だって生きていくために水中を広範囲で移動するわけで、365日同じ場所を泳いでいるわけではな

          イワナ・ヤマメ 渓流魚の付き場を考える