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イワナ荒ぶる

#58|フライフィッシング/FlyFishing 
2023年6月7日(水)/新潟県上越地方/午前7時15分~ 水温11℃

気が付けば、待ち焦がれた渓流の最盛期、6月に突入していた。40半ばを手前に、ますます時の流れの速さにハッとさせられる日々。ついでに過酷が愉しいはずが、正直きつくも感じ始め、おじさん化が確実に進んでいることを認めざる負えない。

四十路のボヤキはさておき、恒例の梅雨入り前の駆け込み釣行を振り返る。

今時は、ウエーダーからゲーターへ衣替えの季節。今年最後となるであろうチェストハイウエーダーをまとい、清々しい緑の渓谷へと足を踏み入れた。時刻は午前7時15分。

雨に潤い、回復傾向にある流れ

曇天模様。先週、少し降った雨の影響で落ち込んでいた水位は回復傾向にあった。

川辺に立った朝まずめ。マジックアワーの魚は活性が高く、広い範囲で次々と竿が曲がった。これぞ水無月のフライフィッシングだ。

岩壁にしたたる水にも勢い
フタリシズカ
少雪とはいえ、6月でもわずかに残る雪塊 

少々汗ばむほどよい気候に、釣り上がりも快適だ。いつの間にやらタニウツギも落下盛んを通り越し、山々の緑が日増しに濃くなっているのが良くわかる。夏へと季節が変わりつつある。

午前9時40分。実績ありの期待の淵が目の前に。淵際、濃い目のグリーンの流れにフライを落とす、やっぱり喰ってきた。通い詰めて知りえた一級ポイントのひとつ。尺イワナが居つく場所だ。

イワナ 30㎝

果敢に抵抗し荒ぶるイワナを下流に誘導しすくい上げた。ジャスト30センチの雌イワナ。丸みを帯びたやさしい表情がなんとも言えない。これまたタイミング良く日が差し、ぎらついた美し魚体を写真に収めることができたわけ。

ここから更なるサイズアップを期待して鼓舞してみたものの、これまでの高活性がまるで嘘かのように反応が消えてしまった。最終的に3つの砂防ダムの下流を釣り歩いたわけだが、振るわなかった。

新潟県も、いよいよ梅雨入りとあって、しばらく釣行はお預けか。週間天気予報とのにらめっこが続きそう。次回はまとまった雨の後、水位が落ち着く直前がねらい目。

この後、新潟県を含む北陸地方は6月11日(日)に梅雨入り。しばらくは仕事に専念かなぁ……。


FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤(フライフィッシング)釣師。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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