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フライフィッシング 5つのコア・バリュー【随時更新】

#63|フライフィッシング/FlyFishing 

突然ですが、「コア・バリュー」って耳にしたことありますか?

共有すべき価値観や、道しるべ、基盤、指針となるものを指す言葉だそう。例えばW杯で注目を集めたラグビーの世界では、ラグビー憲章として「品位、情熱、結束、規律、尊重」の5つがコア・バリューとして掲げられている。

自身がライフワークとしているフライフィッシングに置き換えて、勝手ながら共通の価値観を創造してみた。たかが遊びの世界に少々大げさかもしれないが、なんとなくのフライフィッシング、惰性から脱却するため、そして未来の釣り場環境のために考えてみた。

頭をひねりだした結果、落ち着いたのが「品位」、「情熱」、「探求」、「尊重」、「自然調和」の5つ。なにをカッコつけているんだ?そう思われたって致し方なし。横目に通り過ぎる程度に、流し読んでもらえれば幸いだ。

<フライフィッシングの私的コア・バリュー>

品位(紳士)
フライフィッシングは英国発祥の紳士のスポーツ。遊漁券の不携帯や、違法駐車、ポイ捨てなど言語道断。環境美化、魚をいたわる心、まわりの釣り人への配慮など、礼儀をわきまえたジェントルマン、品格を備えた釣り人でなければならない。

情熱
まだ見ぬ魚の顔を拝みたい。記録に残る、記憶に残る釣りがしたい……。フィールドへ足を運ぶ理由は人それぞれだが、熱いパッションが原動力になっていることは間違いない。生涯現役を貫きたければ、フライフィッシングの情熱の炎をともし続けなければならない。炎が消えかかかったその時は、ロッドを置くかどうか考える時だ。少々大げさな気がしないでもないが……。

探求
フライフィッシングはシンプルな釣りながら、実釣、キャスティング、タイイングと愉楽の要素が多い。たかが釣りであるが、突き詰めればされど釣りである。なぜ釣れたのか?なぜ釣れなかったのか?思考回路をめぐらし、改善、改善、改善を繰り返す。 飽くなき探求心が、新たな趣を生み出してくれるのだ。

尊重(リスペクト)
仲間や周りが良型を釣り上げたからといって、妬んだりしてはいけない。心から敬意を払い、満面の笑みで賛辞を送れる度量は備わっているだろうか。とは言え、最大限リスペクトしつつも「悔しむ」気持ちがどこかに見え隠れしてしまうもの。悔しむ気持ちも必要不可欠だが、まずはその気持ちを抑えて大人の対応を心掛けたい。仮にもし自分が良型を釣り上げることが出来たなら、表立った喜びはほどほどに。感情をコントロール。そしてなにより、遊んでくれた魚たちをリスペクトを。これが大前提。

自然調和(エコロジカル)
フライフィッシングを含めた釣りという行為は、人間のエゴでしかない。もちろん承知のうえでの“遊び”なのだけれど、自然に遊んでもらっている以上、最低限環境に負荷を与えないよう配慮が必要ではなかろうか。10年後、100年後、次世代に釣場環境を残していくためにも、現役の我々は、エコロジカルを考えられる釣り人でなければならない。

5つのコア・バリューは憧れの理想像であり、フライフィッシャーマンが邁進すべき道しるべだ。我に重ねてみると、いずれも到達にはほど遠しであるが、理想を追求し、これからもフライフィッシングという遊びを享受するうえで、心に添えておきたい。


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