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尺イワナに熱くなれ!

#57|フライフィッシング/FlyFishing 
2023年5月27日/新潟県上越地方/午前9時 水温10.5℃

午前4時起床の予定が……この日も出足遅れのスロースタートになってしまった。来週は雨続きの天気予報ということで、その前に川の状況や魚の活性を確認しておきたかった。というのは建前で、今シーズンまだ縁がない尺超えイワナの顔を拝みたかったというのが本音だ。

限られた時間は午前9時から正午までの3時間。車止めには他県ナンバーがずらり。出遅れた感がいなめないわけだが、川チェンする時間的余裕もなく、致し方なく準備を進めて川へと降り立った。

1週間前に比べると渓相は大きく変わっていた。緑はより艶やかに。水面を流れるフジの花。先週満開だったタニウツギも所々散りはじめ。なにより、本流も支流も水位が下がり、真夏の渇水を彷彿させる落ち込みだ。やっぱり少雪の影響だろうか?

渇いた水辺

そんな状況下、水面を意識しドライフライにアタックしてくるイワナが前回釣行よりも増えたように感じる。水量は減っても魚の活性は右肩上がり。盛期に近づきつつあるよう。

水面を意識  浮つきはじめた魚たち

しめしめと、確信をもって釣り上がること3時間。尺イワナへの執念がついに実ったか、今シーズン初の良型イワナが毛針を飲み込んだ。グリップに伝わって来る重厚な手応えから尺超えを確信した。これ、これ、これ。とりを飾ったのは32センチの良型イワナ。シーズン第1号、恋焦がれていた本命に全身がカッと熱く、拳に力が入った。忘れかけていた感覚が甦ってきたようだ。

イワナ 32㎝

次回訪れる時は、春雨が落ち着ついたころ。大地を潤し、魚を目覚めさせる万物生に期待。もっと、もっと熱くなりたい!


FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤(フライフィッシング)釣師。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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