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SDGsは新しい産業革命[40歳からのSDGs]

SDGs検定の教材でもある「SDGsビジネス戦略」にも書いてありますが、現代、未来の企業が次なる成長を掴むためにはSDGsは欠かせないという。この本では、それを経済の歴史を紐解きながら解説しています。とても面白い内容でしたので一部紹介します。

◾️株式会社の進化における第一幕:重商業の時代

1600年の東インド会社設立へ遡りますが、1602年には、オランダ東インド会社が世界で初めての株式公開をし、一般の人々も参加できる形で取引できる最初の会社となりました。また当時の産業は「重商主義」の時代と言われ、世界の多くの地域で植民地をつくり、貿易によって安い原料を調達し、自国で加工し、付加価値をつけて、なるべく他国に金や銀を得るために輸出するというビジネスでした。資本を集めた株式会社に期待された役割は、きれいごとで言えば探検と貿易。いまの企業の社会責任(CSR)とはほど遠い、かなり恐ろしい企業像でした。

◾️株式会社の進化における第二幕:産業資本主義の時代

18世紀の後半に、蒸気機関の発明とともに、産業革命が起こり、企業としての主役は「貿易会社」から「製造会社」へと次第に移行していきました。農業や職人業から、高度に機械化された産業経済へと社会構造そのものも大きな転換期を迎えます、これにより一人の労働者が機械の力を借りて、500人の仕事をこなせるようになります。そして、企業に期待された役割は、一言で言えば「豊かな消費社会の実現」だったのではないか、この動きは21世紀初頭においてもなお、延長線上に生きています。現在は、AI、ロボティクス、3Dプリンティングなどがもたらす「第4の産業革命」が進行中と言われていますが、経済発展のモデルは従来のモデルから抜け出せていないと言えます。

◾️株式会社の進化における第三幕:持続可能経済の時代

環境経営、CSR経営、サステナビリティ経営、CSV、ESG、そしてSDGsこれらは特に1980年代以降に台頭した新しい概念で、その背景には、これまでの経済発展モデルの機能不全が潜んでいます。どのようにして地球環境と健全な社会を維持しつつ経済力を発展させるか、いまは「問い直しの時代」に入ったと言ってよいでしょう。持続可能経済は、持続可能社会をもってして継続可能なので、私たちが消費してきた地球環境、人間を取り戻すことで、新しい成長が生まれるのでは?という世界的な潮流が今、来ています。

※参考文献  SDGsビジネス戦略 企業と社会が共発展を遂げるための指南書

次の記事では、社会と経済の歩みについても記載してみたいです。



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