今、ファシリテーターとしてこんな仕事や活動をしています。事業紹介未満の現在地報告とプロフィール。
※9/15 最新のイベント情報を追加しました。
2009年に独立してから、個人事業と合同会社の2本の事業を走らせてきましたが、2023年1月からダイナミクス・オブ・ダイアログ合同会社に事業を一本化しました。その際新たなWEBサイトをつくりかけたのですが、未完成のまま時間だけが過ぎてゆき。。。
自分でもいろいろ手を出し過ぎてじゃっかん混乱しており、開催レポートもまったく追いついていません。そこでひとまず、自分が今取り組んでいるお仕事や活動を改めて整理してみました。
●主なお仕事
〇理念浸透プロジェクト
現場で働く方々の思いと、企業理念の重なりを大きくしていくためのプロジェクトに企業の方々と一緒に取り組んでいます。
〇対話研修
聴く、問うにフォーカスした対話力醸成のための研修を行っています。体験学習や様々なゲーム、表現アートや演劇ワークショップの手法などを取り入れています。
〇対話ファシリテーション
組織の中での対話、市民対話会など、依頼を受けてファシリテーターとして場づくりをしています。
〇MBTI®を活用した研修&個人セッション
ユングのタイプ論を基にした性格検査であるMBTI®を使って、自己理解のための研修、グループセッション、個人セッションを行っています。現在、10
月~11月開催分の募集中です。ベーシック(STEPⅠ)、STEPⅡ、アドバンスセッションに対応しています。
〇高校の探究の授業、ファシリテーター養成講座の講師・アシスタント
NPO法人アーダコーダの講師として、年間を通して高校の探究の授業に携わっています。またファシリテーター養成講座やアーダコーダ哲学カフェなどもお手伝いしています。
●対話関連イベントの主催
ここからは、主催としてのお仕事でもあり、一種の市民活動でもあります。
〇オンライン哲学対話
毎月定例で無料の哲学対話を行っています。様々な、答えがすぐに見つからなそうな問いについて、他者と共に考えることを楽しむ入口の場になればと思っています。10月開催の募集中です。
〇哲学対話ファシリテーターのための探究コース
経験豊富なゲストをお招きし、様々なファシリテーションのスタイルにふれ、メタダイアローグを通して学び合う全10回のコース。第4期を2024年10月~3月で実施します。
〇哲学的に考えるってどういうこと?~進行役のための哲学思考トレーニング~
東京大学大学院で哲学研究をしている角田将太郎さんから、哲学対話の進行役にとって必要な哲学的に考えるためのポイント、および、進行時にどのように活かしていくかについて学びます。
〇「問いと答えのアーカイブを知る」~進行役のための哲学史入門~
哲学対話の進行役として押さえておきたい哲学の問いと、それに対して哲学者たちが出してきた答えを、堀越耀介さんにポイントを示していただきながら理解します。どのような時代の趨勢からそれらの問いが生まれ、どのような知の継承によって答えが磨かれてきたか、共に考えていきます。
〇ネオ・ソクラティク・ダイアローグ(NSD)
日本ではなかなか体験できないNSDを2~3ヶ月に1回くらいのペースで開催しています。2日間じっくりと1つのテーマに取り組むことで、問う、聴く、考える、ことのトレーニングにもなります。次回は12月開催予定です。
〇問いかけるトレーニング
対話のなかでの問いかけの質を高めるトレーニングを実践的に行っています。ポイントは相手の話の構造をつかむこと。聴く力と発信する力も同時に高めていきます。10月開催の募集中です。
〇聴くトレーニング
自分の枠に当てはめて聴くのではなく、相手の語りについていく聴き方をトレーニングします。やることはシンプルですが、奥の深い聴くを繰り返し体験します。10月開催の募集中です。
〇伝えるトレーニング
「対話のなかで伝える力」をトレーニングします。当日は、少人数でじっくりと、「伝えること=自分が言いたいことを、相手が受け取りやすいようにシンプルに伝える」に取り組んでいきます。10月開催の募集中です。
〇考えるトレーニング
即興型ディベートの立論方法や、フランスのバカロレア哲学試験で要求される答案作成の方法をヒントに、テーマに対して自分の考えを組み立てることを繰り返し練習していきます。10月開催の募集中です。
〇本質観取をやってみよう
哲学カフェやP4Cと異なる、現象学の方法による哲学対話です。このプロセスを自分の中に持っておくと、普段の哲学対話が少しやりやすくなっていくのではないかと思います。10月開催の募集中です。
〇レゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用した哲学対話ワークショップ
レゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用し、哲学対話を行います。
手を動かしながら繰り返し作品をつくり、それについて様々な角度から見て、他者との対話を通して意味を見出していくことで、単に頭の中で考える以上に、豊かな文脈で対話を行うことができるのではないかと期待しています。10月開催の募集中です。
〇対話型鑑賞と哲学対話
Momaで始まったVTSの手法を参考にして、1つのアート作品を鑑賞をしたあと、感じたことや考えたことから問いを立て、哲学対話をしていきます。生成的に問いが生まれる楽しさを味わえます。
〇タロットカードで哲学対話
タロットカードをアート作品として鑑賞し、問いを立てて哲学対話をしていきます。タロットカードを占いのツールとしてではなく、自己や他者と対話をするきっかけとして用いていきます。開催休止中。
〇哲学対話ファシリテーション練習会
哲学対話の進行役を目指す人のために、お互いにフィードバックをしあう練習会です。探究コース募集期間中に開催します。
〇<コラボ企画>リフレクションカード®とレゴ®・シリアスプレイ®の技法と教材を活用したワークショップ
レゴ®シリアスプレイ®を日本で展開する株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツの蓮沼さん、リフレクションカード®を展開するReflection Method Laboratoryの中島さん、八住さんたちと、ゼロから企画するワークショップを年に数回開催しています。コラボだからこそ生まれる面白さに毎回とても高い満足度をいただいています。現在、次回の企画を検討中です!
対話関連イベントはPeatixグループで募集しています。グループをフォローいただけると、イベントのお知らせが届きます。
●外部企画
〇哲学カフェ@Cafe Tarot(東京タロット美術館主催)
東京タロット美術館のミュージアムカフェでの哲学カフェの進行をお手伝いしています。次回は9月23日(月・祝)です。
●書くラボ
コロナ禍に始めた活動たち。細々と続けて行こうと思っています。
〇書くをめぐるインタビュー(不定期開催)
「書く」をテーマに語り、聴き、ふりかえり、書く重層的なインタビューです。
〇ライティング・マラソン(毎月開催)
一定の時間自由に書いて、朗読をする。お互いの文章に対して評価をせず、ただそれを繰り返す。シンプルだけれども、自由に書きたいことが書けるようになっていく練習です。
〇リーディング・マラソン(毎月開催)
一定時間好きな本を読み、時間が来たら読んだ部分について感想を話します。数名の参加者がお互いにそれを聞き合います。読んでは話し、話しては読みを繰り返しながら、気軽に本を自分のものにしていこうという時間です。
〇インプロ・ライティング(不定期開催)
様々な入口から即興で文章を書くことを繰り返します。遊ぶように書くことを楽しむことで、書くことに対する苦手意識を取り除いていきます。
(書くラボ関連イベントは定員が限られているため、オープンにしていないことが多いです。参加希望の方は個別にお問い合わせください)
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こうやってリストアップしてみると、こんなに手を出していたのか!と驚く反面、1つ1つ考えていけばいいんだ、と少し落ち着く気もします。
色々なことをやっているように見えるかもしれませんが、根底にあるのは「自己理解・他者理解と対話の促進」。すべて、私たちが社会で共に生きていくために必要な活動と思って取り組んでいます。
どこかでご一緒したりお話できる機会があると幸いです。
おまけ:少し長めのプロフィール
大前みどり ダイナミクス・オブ・ダイアログ合同会社代表
印刷会社で英文・和文テクニカルライターをしていた頃、起業を考え始めアタッカーズビジネススクールに通う。その縁で、(株)アントレプレナーセンターに転職。自立型人材育成、起業家支援、地域活性化支援に従事しながら、書籍のプロデュースや新規事業コンテストなどの運営を手掛ける。また、経営理念浸透のための「感動ムービー」制作事業を立ち上げ、一時は1年待ちという状態になるほど依頼が相次ぎ、日経各紙でも取り上げられた。この時期、子育てと仕事を両立しながら独学でTOEIC940点を取得。
2009年4月に独立し、理念浸透コンサルタントや組織開発ファシリテーターとして活動を始める。これまで、インタビューやアンケート、対話の場を通して、およそ20,000人以上の仕事のストーリーに触れ、働く人の深層にある「思い」や「働きがい」と、企業の存在理由である「経営理念」を、日々の仕事を通して結びつけていくための様々なプログラムを提供している。取引実績は、60社ほど。食品メーカー、コンビニ、運送、物流、コールセンター、電力会社、電気メーカー、スポーツメーカー、不動産、製薬会社、鉄道会社、自動車会社、不動産会社、保険、金融、監査法人、システム開発、OA機器販売、病院、メンテナンス会社、教育機関など多岐に渡っている。
2016年に社会人大学院に入学。経営管理全般について学びながら、経営理念が現場にどのように伝わっているのかを質的に研究し、修士論文を執筆。首席で修了する。
2009年の独立時、並行して対話の場を広げる活動を始める。2011年にLLP設立、2015年にダイナミクス・オブ・ダイアログLLCとして法人化。ワールド・カフェやフューチャーサーチ、AIなど、ホールシステムアプローチとよばれる対話型組織開発手法を活用しながら、組織や地域、コミュニティを活性化するための対話の場、ファシリテーター養成講座の他、様々なワークショップを開催している。2019年からは市民活動として、哲学対話を毎月主催。高校において探究の授業のアシスタントも務めている。
2020年、コロナ禍のなかステージⅢの乳がんが発覚し、手術、化学療法、放射線治療を受ける。10か月の治療のなかで、自分のこれまでと今後を改めて真剣に考え抜いた結果、
・対話的な姿勢の人が増えることによって、対話的な社会が実現すること
に貢献しようと決める。
2023年1月、事業を統合しリニューアル。
<資格等>
・経営管理修士(MBA)
・TOEIC 940点
・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
・生涯学習開発財団認定 ワークショップデザイナー・マスタークラス
・日本MBTI®協会認定 MBTIプラクティショナー (Japan-APT 正会員)
・レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーター
・リフレクションカード®ファシリテーター
・がん哲学外来コーディネーター
・哲学プラクティショナー
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