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【不随意コラム その1】~おクチくんの巻~

 こーんにーちはー👏👏👏

どうにもふるえが止まらない!
その名も193。読み方はご自由に。

 早速ですが、このタイトルの
【不随意】を【不定期】と読み間違えたよ!
って人、手✋を挙げて下さ~い!

はーい、正直で大変よろしいですね~!
私の罠にまんまとひっかかりましたねえ。(ふっふっふっ!)

そんな私からあなたへ、正直者という称号を与えます。(自己PRにぜひお使い下さい。)


 では次に
【不随意】と【不定期】は読み間違えてないけど、“不随意”って何?
って人、手✋を挙げて下さーい!

ふむふむ、そうですよねえ~
私も自分の身に起こるまで、全く聞いたことがありませんでした。

不随意ふずいいと読むのですが、イメージとしては無意識といった感じで捉えていただけるとわかりやすいかと思います。

 いきなり「なんでこんな話聞かされてるんや?」と感じた方は、まずこちらをお読み下さい。(長いので、目次の最後だけでも見ていただけたら幸いです。)


 そして今日はこれから、不随意運動症ふずいいうんどうしょうである私の身体の部位【おクチくん】をご紹介いたします!

「そんなもん興味ないわい!」って方は、ここでバイバイ!  See you again!
もしくは他の記事を覗いてみてね☺️
(愉快な作品も取り揃えてるよ!)



【おクチくんとは?】


 症状としては「口の引き付け」と説明している。ただ、私としては自分の身体の一部とはいえ、もはや独立した意思を持った存在だと思っているので、家族や気心が知れた人には「おクチくん」として紹介している。
 口の端をハンガーで引っ張られるみたいな現象が食事中や、顔に風が当たったり、昔のことを思い出したり、ストレスを感じると自動的に現れる、それがおクチくんだ。


【おクチくんとの出会い】


 おクチくんが初めてやってきたのは、就寝前に次の日の仕事の準備をしてた夜の11:30頃のこと。突然クチが勝手にぐにゃぐにゃと動き出して、泣きながら母に助けを求めた記憶がある。(その頃は30分程度で治まった。)

 その後、仕事の休憩時間や仕事帰りにも起こるようになり……(世間がマスクをつけ始めた時期だったので、誰にもバレてはいなかったと思う。)家に着いて家族に泣きついたら「疲れてるんやわ! とりあえずマッサージチェアに座って、湿布でも貼っとき!」って、どこのごんべさんの赤ちゃんよ……

 左クチが動き出したら左頬に湿布、右クチが動き出したら右頬に湿布、最終的に顎も動き出して顎にも湿布貼られた……「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」的な(?)雑な対応にもはや泣き笑いながら、私はその姿を動画に収めた。(経験上、こういう発作を録画しておくと診察の時に説明しやすいことを知っていたため。)

 それを医者に見せたら「これは一体…?」と訝しがられた。そりゃそうだ。ただでさえ、顔の筋肉が自由に動き回っているのに、顔面湿布まみれで泣いてる(しかもちょっと笑っている)女なんて、口裂け女レベルの恐怖でしかない。今となっては黒歴史なので、診断がついてからは即抹消した。

 そんなおクチくんと出会ってもうすぐ三年くらいになる。(時の流れは早いのぉ……)


【おクチくんの特徴】


 動きにもバリエーションがあって、顎が外れそうなほどアーッてなることも、歯が折れそうなほどイーッてなることもある。こうなると意地でもいうことを聞かない頑固ヤローだ。

 マスクの中で意外とバレてないけど、おクチくんの大暴れモードはガチでヤバい……顎や歯がどうなろうとも知ったこっちゃない。手加減なんて優しさは微塵もなくて、容赦なし。場合によっては常に口内炎に悩まされることもある。ちなみに、口内炎には馬油を綿棒でこまめに患部に塗ると治りが早いよ!(豆知識イエーイ!冷蔵庫で保管してね!)

そんなおクチくん
音に敏感。
(チャイムや、夕方のアナウンスによく反応する。元々はそこまで音過敏じゃなかったんだけどなあ……)
冷たい風に激弱げきよわ
(横っ風に煽られると即アウト!)
・そのくせ熱すぎるお風呂は苦手
(ぬる湯もしくはシャワーで我慢……)
深呼吸が苦手
(元々呼吸が浅い方なのだが、意識して深呼吸しようとすると、おクチくん以外の不随意運動も呼び起こしやすくなる不思議。)
辛いもの、酸っぱいものが苦手
(何ならテレビでそういう料理を見るだけでも反応することも……感受性が武豊すぎる。)
固すぎたり、粘り気のあるもの(納豆や山芋など)がその時々によって受け付けなくなる
(好き嫌いやアレルギーはないのに~! たまにある触覚過敏が難儀……)
・なぜかチャーハンが苦手
(食材が混ざり合ったものに脳が混乱するっぽい??)
キャベツの芯はとにかく天敵。
(こいつぁはもう避けるしかねぇべや。)
餅食って死がよぎった。 ←new!
(お雑煮のお餅を食べてたら、食い縛りが激しくなって、飲み込めないわ、イーッてなるわで、めちゃくちゃ疲れた……何ならちょっと走馬灯見えたわ……)


 一度、母がキャベツの芯を刻んで作ってくれたチャーハンを食べたら、呼吸困難になり、挙句の果てには声が出なくなったことがある。キャベツの芯ごときでそんな恐ろしいことが起こるわけなかろうと思われるかもしれないが、哀しいことに事実なのだ。

 話そうとしても喉の筋肉がギュッとなって発声がうまくできず、なんとか喋れても片言になる。マルデウチュウジンノヨウニ。

試しに母が見つけた「けいれん性発声障害」の論文の例文を読んだら、まあ明瞭に話せない……あの例文考えた人、まじ天才だと思う。(論文書くくらいだから、そりゃそやろ。)

 だからたまに滑舌がア○クサより劣ることがある……(使ったことないけど。)
仮にもイニシャルが○I なのに、なんという皮肉!(伏せ字の意味!)

 そして、これまでにも仕事で「声帯結節」にもなったことがある私にはきっと喉に疫病神が憑いてるんだと思う。(誰かお祓いしてくれませんか?!)



【おクチくんの秘かなる野望】


 そんなおクチくんの症状をわかりやすく説明するために、私はコロッケさんの顔真似のようだと表すことがよくある。だから「いつかコロッケさんと顔面対決してみたい!」と密かに思っている。(ただし私の場合は、その時のおクチくんのご機嫌によるけどね。)


【おクチくんとともに生きるために】


 これからも、私はきっとおクチくんと共存して生きていくしかないと思っている。(もちろん寛解できれば、それが一番いいけれど。)

でも多少落ち着く時期があろうとも、完全に消失することは難しいというのは、この数年で嫌になるほど実感した。(実際に医師の診断書には「治る見込みは無、進行する見込みは有」と書かれていた。)


 だからこそ、人様にお見苦しい姿を見せないためにも、自分自身がおクチくんの存在に気持ちを振り回されすぎないために

別バージョンも発掘されたよ♪


こういった作品を作って、少しでも気分を上げて、楽しくおクチくんと生きることをエンジョイしたい。

 そして、もうちょっと売上が安定したら、この病気の研究費として寄付したいとも思っている。(とはいえ現実はなかなか厳しく、一応つまみ細工貯金箱も用意して売上の一部を貯金していたのだけれど、あまりに貯まる気配がないため、いつの間にか私の五百円玉貯金箱になってしまった……)(おい!)

 それでも、私はおクチくんとともに、なんとか社会貢献できる日を目指している。



ということで、今回は【おクチくん】についてご紹介いたしました!

 次回は【言うこと聞かん獣ヒダリー】

についてお話しようと思います。

え? なんか既視感あるネーミングだって?
そんなの、気のせいよ!!




《つづく》
※あくまでも私なりの病気との付き合い方のため、不快に感じる方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい🙇🙇

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