140字小説 『将来有望クイズ王』
お迎え待ちの二歳の男の子。
もう来るのかな~?
と話しながら、訊いてみた。
「ママは何してるのかな?」
『しごと!』
「パパは?」
『しごと!』
「おじいちゃんは?」
『しごと!』
「おばあちゃんは?」
『しごと!』
「聡太くんは?」
『ぼくここ!』
この子は絶対十回クイズに強い
と確信した瞬間だった。
保育士時代に出会った男の子の話。お喋りを覚えるのも早かったんですが、わんこそば並みのハイペースで聞かれて、瞬時に応えられる頭の回転の速さに驚き&敬服しました。
(何なら、間に「おじさんは?」も聞いたのに見事に応えてた。私ならたぶん無理…!)
彼の将来が楽しみだな~って今でもこっそり応援しています。(もちろん他のお子さんたちもね!
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