冒険譚 『洞窟の奥はお子様ランチ』 #毎週ショートショートnote【第二陣】
※こちらのつづきとなっております。
「あれ、悟くん…」
「何?」
「ううん、何でもないわ」
敵の会話に聞き耳を立てながら第一陣を迎える。
「すみません、この程度しか収穫で…」
とバケツの中でほかほかと湯気を上げる黄色い山の表面と赤や緑、白など色とりどり石のような物を見せ謝る。
「気にするな。バレずに済んだだけ十分だ」
「ありがとうございます」
「次は第二陣の出番ですね」
「そうだな」
いつになく隊員がワクワクした様子なのは、またとないチャンスがあるからだろう。
「ふう」
敵が満足げな表情を浮かべていると、パッと部屋が暗くなり明かりを灯した物が歌声とともにテーブルに運ばれる。
「今だ!」
私のかけ声で第二陣が円形状の物へと一気に駆け寄る。隊員達は懸命に突き進みスポンジや果物をバケツへ入れ、息を吹きかけられる前に戻ってきた。
「悟くんお誕生日おめでとう!」
敵達の拍手とともに隊員を労う。
「よくやった!」
今夜は洞窟の奥はお子様ランチとしてゲットしたオムライスとケーキでパーティーだ。
これにてミニミニ探検隊によるお子様ランチ横取りミッションコンプリート🎂🎉✨
前編で薄々気づいていた方もいるかと思いますが、個人的に中身スカスカになったケーキで悟少年が泣かないか今になって心配しています😱そこは何かを察していた冒頭のおばあちゃまが上手く誤魔化してくれてることを願うしかないですね。
ケーキとプリンで悩んだけれど卵祭りになりそうなのでケーキになったという裏話🙈笑🙈
また前編でシャベルと書いたのですが、私としてはシャベルは大きい穴を掘る方のイメージなんですが……西と東で思い浮かべるのが逆なんですよねえ🤔<個人的には、スコップグラタンがあるので、小さい方がスコップ説濃厚?と思ってます。)
書いていてふと思い出した、以前の作品もよかったらどうぞ~🙋
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。よろしければ、サポートいただけますと大変うれしいです。いただいたサポートは今後の創作活動に使わせていただきます!