『メガネ朝帰り』 #毎週ショートショートnote【ドンマイ編】
営業を終え、次のアポまで時間があったため俺は喫茶店に入った。ここのエビフライ定食が美味しいと望希が教えてくれたからだ。
でもエビフライは高いな…ナポリタンの大盛くらいにしとくか…
メニューを広げて熟考していると、後ろの席の女性の会話が耳に流れ込んできた。
「どうだった?メガネ朝帰りとの夢の国は」
「もう最悪!昼間からの入場チケットだからアトラクションもパレードも中途半端にしか楽しめなくてさ」
「さっすがメガネ朝帰り安定のケチだね」
彼氏の愚痴のようだがケチの何が悪いんだ?薄給で喘ぐ中、何とかやりくりして夢の国まで連れて行ってくれた彼に失礼じゃないか。
「本当そう!お詫びの印とか言いながら浮気相手とより安いホテルで、しかも私を怪我させようとしたんだよ?」
「え?何それ怖っ!」
「あいつ、助手席にアトラクション用メガネ置いて私がお尻で踏むのを笑って見てたの」
「もう望希、別れた方がいいって!」
…メガネ朝帰りって俺のことじゃん!
実は他にもメガネお題作品を書いておりまして……(↓こちらは爪毛さんのお題を使わせて頂きました。)
せっかくならそれを生かしたいと思い、その後日談(?)を書いてみました。(こんなしょっぱい話にするつもりはなかったのだけど、どうがんばってもこうなるのよ……)
彼氏の名前を和風月名からつけたので、六月の水無月からミナちゃん(仮)として書いてたのですが、気がついたら変わってました。(決してあのネズミさんから拝借したわけではなく、たまたまです。むしろ逆?的な?)
よかったら、裏お題のこちらもどうぞ~
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